5千万円程度でリタイアしない方が良い?
昨日同様、ネットニュースのコメント欄からですが、
資産が5千万円程度でリタイアしない方が良い!
という意見があって、ちょっと興味を惹かれました。
コメントされている方は、
・金融資産9千万円+持ち家
・50代前半で完全リタイア
・年利4%の安全な投資はない
・物価高、インフレが今後も進む
といった属性・考え方のようです。
これについて私見を述べてみたいと思います。
年間生活費&年金見込額がポイントでは?
資産5千万円で独身男性なら感覚的にFIREするのもありかと思いますが、
もう少々細かく考えてみたいと思います。
一般的な独身男性でお金の掛かる趣味がなければ、
年間200万円もあれば十分暮らせるかと思います。
なので、基本はFIREの4%ルール内でOKですね。
ただ、今後のインフレ、資産暴落を考えると...ということですが、
この方と同じ50代前半で完全リタイアを前提に考えると、
65歳の年金受給開始年齢までMAXで15年です。
200万円 × 15年 = 3,000万円 を考えれば、
特に投資も必要ありませんが、
インフレで年間生活費が300万円になったところで、
300万円 × 15年 = 4,500万円となり、
65歳で年金開始した時点で500万円余る計算になります。
65歳から生活できるレベルの年金が貰えるのであれば、
FIREするのは特別無謀とも思えません。
なので、そこそこの給料を貰ってずっとサラリーマンだった場合とかなら、
インフレや資産暴落を恐れるとて、
資産5千万円でFIREというのはありかと思います。
もちろん、50歳になるまでずっとフリーで、
年金掛金など1円も払った事がないとかであれば話は全然別ですが...
状況は人それぞれなので...
そもそもリタイア後にどういう生活をするのかは人それぞれ、
年金受給見込額も年金をどの程度当てにするかも人それぞれ、
なのでFIREするにはいくら必要かは人によって異なるわけで、
ザクっとした議論には注意が必要かと思いますね。
まあ、私なんか気が弱いもので、
”たった5千万円でFIRE(笑)”
とかいう文章を見ると一瞬どきっとするわけですが、
良く考えれば、そこまで変なことは言っていないんじゃないの?
という感じになりますからね。
独身ならあまり問題ないかと思います。妻子がいると支出をコントロールするのが難しくなるし予定外の出費も増えますから。今後は日本もおそらくインフレが持続すると思います(実際、東京の物価の上がり方は半端じゃないです)ので、投資で稼ぐ必要が出てくるかもしれません。日本の金融機関は金利が高い安全な商品は作れないので
返信削除確かに妻子がいると基礎的支出も増えますし、節約できない支出もでてくるので話が別かと思います。また、実際問題としては、投資を全くやらないのも得策ではないと思います。
削除資産の内訳が預金だけで投資も個人年金保険等も全くやってない人だと、たとえ独身・持家でも「50代前半・5,000万円で完全リタイア」はちょっと危ない気がしますね。普段の生活は問題なくても、何か起きた時を考慮すると、やっぱり後2~3,000万円は欲しいかなと。現に「急な出費」って発生しますので。
返信削除確かに50代前半・5千万だと急な出費、相場長期低迷リスクを考えると絶対安心レベルではないかとは思います。ただ、会社員を続けるのが精神的・肉体的に困難なら、会社員を辞めた方が、鬱病になるなどのリスクを避ける意味では良いかもしれないとも思います。
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