2026年2月10日火曜日

ネットの”年金繰下げで後悔”は多くのFIRE民には当てはまらないと思う理由

年金繰下げで後悔するケースが多い


年金繰下げ受給に関して言いますと、
ネットでは否定的なご意見が多く、
下記のような「年金を繰り下げなければよかった!」
という記事を多く見かけます。

"「74歳からの年金が多くても、それまでの10年をしんどい思いで過ごしていたら意味がないんじゃないか、って最近思うんです」繰り下げたことで、月27万円という金額は手にした佐野さん。しかし、健康不安や老化による生活の変化は、数字では測れない“精神的な負担”となっていました。「結局、自分が元気なうちに、少ない年金でも自由に動けていたら、また違った老後になったんじゃないかって…」” (引用元) 年金月27万円「悠々自適かと思いきや」…繰下げ受給を選んだ74歳男性の〈後悔と葛藤〉
ただ、この方のケースは多くのFIRE達成者には当てはまらないのでは?
と思いましたので詳しく見ていきたいと思います。

生活レベルを落として繰下げはダメ!


この方ですが、65歳時点で2,000万円の資産を保有、
74歳の繰下げ受給まで手持ち資金を取り崩していたそうです。
そして、仮に65歳で年金を貰っていれば年額220万円(月額18.3万円)だったとのこと。

実際に9年間でいくら使ったの記載はないですが、
220万円×9年間だと1,980万円なので、
年金相当額を使って資金が尽きたので年金を貰い始めたとも言えそうです。

それで74歳から貰い始めた年金額が月27万円となっており、
となると、65歳から貰い始めていたらの18.3万円の1.48倍になっています。

あれ、9年繰り下げると1.75倍くらいになるはずだが...と思っていたら、
”年金の受給開始年齢は原則65歳ですが、最大75歳まで繰下げ可能で、1ヵ月ごとに0.7%増額されます。つまり、65歳→75歳に繰り下げると42%増になります。”
と本文に書かれていますが、75歳まで繰り下げだと84%増ではないかと思います。

また、現時点で74歳だと繰下げは70歳までという指摘もありました。
(昭和27年4月1日以前生まれの繰下げは70歳までしかできない...)

この時点であまり詳細にコメントする気がなくなりましたが、
要するに、節約生活してまで繰り下げ受給する必要はないということが言いたく、
まあ、それはその通りかな?と言ったところです。

特に、目の手術や歯のインプラントを先延ばしとか論外です。

FIRE民の多くはこれとは全く異なるのでは?


しかしながら、資産レベルがもう少し上になりますと、
状況は全然変わると思います。

準富裕層レベルの資産の持つFIRE民であれば、
昨今の好調な相場状況を背景に、
65歳時点でも準富裕層をキープできている可能性が高いです。

仮に65歳時点で5,000万円の資産を持ち、
年間支出が300万円、65歳からの年金が200万円という例を考えてみます。
また、運用益や税金、インフレなども無視します。

独身男性だと年間支出300万円は必要にして十分なので、
65歳から年金を貰おうが、70歳から貰おうが、
多くの人の支出は変わらないのではないか?と思います。

となると、9年の繰下げはちょっと極端なので、
5年の繰下げに致しますと、
70歳時点の資産、今後の年金は以下の通りです。

【65歳から年金受給】

・5,000万円 - 300万円×5年間 + 200万円×5年間 = 4,500万円 
 以降の年金は200万円

【70歳から年金受給】

・5,000万円 - 300万円×5年間 = 3,500万円 
 以降の年金は284万円

多くの人にとっては、どちらでも良いんじゃない?
どっちも逃げ切れないことはなさそうだし...
と思うレベルではないでしょうか?

私は繰下げ受給派ではあるが...


私は上記の例で言えば後者を支持する立場です。

年金が増えた方が長生きリスク的には安心だし、
資産を誰かに残す必要もないので、
上記レベルの資産減少は許容範囲だと思うのが主な理由です。

ただ、今後の税制や社会保険の仕組み変更、
また、政府への信頼性低下などの状況によっては、
考えが変わるかもしれないな~といったところです。

まあ、上記の例だと微妙なところは多々あるでしょうが、
3億円とか4億円とか持っている人は、
年金を65歳から貰おうが70歳から貰おうが、
何も生活は変わらないんじゃないでしょうかね?

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