2017年8月31日木曜日

セミリタイアへの障害 ② お金が無くなるかもしれない

数億円以上の資産を築いてセミリタイアをする方も多いとは思いますが、
私のように、とりあえず寿命までは何とか生活していけるだろう、
というレベルでセミリタイアする場合、

「お金がなくなるかもしれない」

という恐怖は完全にはなくならないかと思います。

お金がなくなる(= セミリタイア資金が底をつく)というのは、
以下のようなケースで発生するかと思います。

① 想定より生活費がかかる
② 想定より長生きする
③ 年金額の大幅な減少、年金受給年齢の繰り下げ

①についてですが、セミリタイア資金を貯める為に、
10年以上の長きにわたり倹約生活を実践してきた自分にとって、
対処可能な問題だと思っています。
サラリーマン時代に、まがりなりにも毎月25日にはお金が振り込まれる
生活の中で倹約生活ができたのに、給与が振り込まれなくなったら、
贅沢な生活に舵を切る、ということはありえないと思います。

セミリアイア資金を貯める過程で分かったことですが、
倹約生活を続けることの最大のメリットは
「少ないお金でも生活していける」
という習慣と自信が身についたことかな?と思います。

②については、③とリンクします。
仮に年金が全くもらえなくなった場合、
ある程度の高齢になったら無一文にならざるをえません。

ただし、そのリスク(=年金がもらえない)が顕在化するまでに、
対策を取る時間はあるかと思います。
いきなり自分が70歳になった瞬間に、「年金はもらえません」
とはならないかと思います。

仮に国庫破綻などで無年金になりそうな場合、
わかった時点で働く、生活水準を落とす、等々いくらでも対策が打てると思うのです。

結局、何が起こっても逃げ切れるだけの資金を貯めようと思うと、
セミリタイアなんてできない、というのが自分の出した結論でした。

50代の10年間を好きなことをして過ごすことによって得られるものは、

「ひょっとしたら老後に資金が尽きるかもしれない」

というリスクを軽減するためだけに、
50代の10年間を確実につまらないことがわかっている
サラリーマン生活(しかもシンドイ)を送るというのは、
極めて割に合わない!と考える次第です。

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2017年8月29日火曜日

セミリタイアへの障害 ① 無職になるということをどう考えるか?

セミリタイアを早々に決意した自分ではありますが、
やはりセミリタイアへ踏み切るには多くの障害がありました。
最初の障害は

「無職になる」ということを自分の中でどう消化するのか?

ということです。

日本では、セミリタイアやアーリーリタイアメントが一般的ではないので、
「セミリタイアすることにしました」
と言って、
「おめでとう、良かったですね!」
などいう返答が返ってくるくることはまずありません(と思います)。

40代~50代で「無職です」というのが、ひどく格好悪いと思ったり、
世間体が良くない、という風に考えた時期もありました。

ただし、よくよく考えてみると、それはあくまでも、
「他の人がどう考えるか?」というだけで、
自分自身がそんなことは考えていないことに気が付きました。
自分の感情だけで言えば、シンプルに「羨ましい」の一言です。

定年まできっちりと働くのが常識!という世間一般の考えに捉えられていると、
そこから逸脱するのがあたかも悪いことのように思ってしまいがちです。
しかしながら、定年など社会が勝手に決めたもので、
何もそれに従う必要はそもそもありません。

自分がやりたいことが会社にない場合、
また、会社を辞めなければ自分のやりたいことができない場合、
「定年まで働く」という前提に立てば、
「やりたいことを会社で見つけるようにがんばる」
「休暇をフルに活用してやりたいことをやる」
という対処療法的解決策しかでてきません。
結局、「我慢して定年まで働くしかない」という結論になりかねません。

「定年まで働く」という前提を取っ払えば、
「会社をできるだけ早く辞めるにはどうしたらよいか?」
全く異なる問題設定をたてることができます。

会社を辞めてみてしみじみと思うことですが、
世間体なんて本当に気にならないものです。
誰も私に注目なんかしていないわけです。

ただ、世間体を気にしないあまり、つい、
髭もそらずにボロボロの服で外出してしまいそうになりますが、
そのあたりだけはきっちり世間様に恥ずかしくない格好で外出したいと思う次第です。

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2017年8月28日月曜日

会社の飲み会にでなくていいだけでもセミリタイアの価値はある

サラリーマンの番外的義務として、「飲み会への参加」がありますね。
ある意味、これが仕事よりつらい!というケースもあるかと思います。

どうして飲み会が嫌か?というのを要素的に分解してみると、
以下のようになるのではないでしょうか?

① 説教
② 自慢話
③ 仕事の話
④ どうでもいい話

個人的な経験で言えば、
①の説教ですが、基本的な内容は「仕事に対する姿勢がいかん」、
とか、「気が効かない」とか具体性のないどーでもいいものばかりで、
聞いていて不愉快になる以外の何物でもないものばかり。

②の自慢話は、過去の自慢話が多いですね。
「オレがいなければこの会社はここまでになっていない」
といった、これまた具体性のない検証不能な話ばかり。
(同じ自慢話を何度も聞かされるのは説教よりつらいということがわかりました)

正直、③とか④については、説教と自慢がなければ、
むしろラッキーという(誤った)感覚に陥っていました。

私もかつては、サラリーマンにとって会社の飲み会は仕事の一部で、
飲み代は「税金」とでも思って諦めていた時期があります。
しかしながら、安くはないお金を払い、貴重な時間を奪われたうえに、
適量以上の酒を飲まされ身体を壊し、というのをいつまで続ければいいのか?
と真剣に考えるようになりました。

結果、スポット的飲み会は原則すべて断る!ことにしました。
が、やはり会社員である以上は限界がありますね。
忘年会や打ち上げ的なものは実質的には強制参加ですし。。。

そんなことを考えている時期と、「セミリタイア」について
本格的に考え始めた時期は一致しました。

会社の飲み会に行きたくないからセミリタイアしたわけではないですが、
セミリタイアすれば会社の飲み会に行かなくていい!
というのも、セミリタイアへの重要なモーチベーションになりましたね。

セミリタイアした今では、そもそも行きたくない飲み会の誘い自体が無くなりました。
過去の嫌な飲み会のことを思い出すと(何故か急に思い出すんですよ。。)、
嫌な飲み会にでなくてもいい、というだけでセミリタイアの価値はあった!
と思う次第です。

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2017年8月27日日曜日

セミリタイア後の体調変化

平日は満員電車に揺られて毎朝出社する、
という習慣が無くなって3か月が経とうとしています。

セミリタイアすることによって良くなると期待していたことに

「体調が良くなるに違いない!」

ということがあります。

満員電車のストレス、仕事上でのプレッシャー&ストレスから解放され、
さぞや健康的な生活が過ごせるに違いない!と思っていたわけですが、
実際のところはどうかについて振り返りたいと思います。

① 胃腸の調子は好転

私は、お腹が緩くなりがちだったのですが(ストレートに言えば下痢をし易い)、
セミリタイア後はかなりの改善が見られました。

② 蕁麻疹の発生頻度が激減

2年ほど前から、蕁麻疹が定期的に発生するようになり、薬が手放せない状況でした。
サラリーマン時代に1週間に1度は服用していた薬が、
セミリタイア後には1回服用したのみです。
しかも、ここ2か月は全く服用なしです。

③ 腰痛が改善

サラリーマン時代は慢性的な腰痛に悩まされていました。
整形外科のリハビリも定期的に通っていました。
特に、サラリーマン時代の後期には、腰痛起因の脚の痛みにも悩まされていました。
会社を辞めてからは、1か月で足の痛みはなくなりました。
腰痛は完治はしていませんが、病院に行くレベルではなくなりました。

ここからは素人による分析ですが、①の胃腸と②の蕁麻疹は、
やはり会社員特有のストレスが主原因だったのだろうと思います。
③の腰痛は、デスクワークを長時間行うことが無くなった影響かな?
と思います。PCを操作している時間はひょっとするとそんな変わりませんが、
疲れたらすぐ寝転がれるとか運動できるとか、環境は激変しましたね。

経済面でいえば、通院と薬代が掛からなくなったので、
月額1万円程度の節約になっています。

セミリタイア後はやはりストレスが激減です。
セミリタイアしてからの最大のストレスが、

「サラリーマン時代に受けた理不尽な扱いを思い出して頭にくる」

というものですから、まあ、大したことはありません。
これもいずれ忘却の彼方ということになるでしょうから。。。

【番外編】

上記はセミリタイア後に改善した症状ですが、
全く改善していない症状もあります。
それが、不眠(早期覚醒と言った方がいいかも?)ですね。
寝てから3~4時間後にどうしても起きてしまいますが、
これは全く改善しません。

とは言っても、夜中の3時に起きても、朝に会社に行くというのはないので、
また眠くなるまで本を読んだりしているので、困る度合いはかなり減りました。

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2017年8月22日火曜日

セミリタイア生活に家計簿は必要ない

家計管理の為に、家計簿をつけている人は結構いらっしゃるかと思います。
私も支出管理をきっちりしないとセミリタイア資金を貯めることができない!と思い、
1年間程家計簿をつけていた時期があります。

結論から言えば、自分にとって家計簿をつけていたメリットはなく、
今では全くつけていません。

FPさんのアドバイスなどで、貯金ができない家族が家計簿をつけてみて、
初めて無駄な出費が多いことに気づきました!
みたいなものがあり、そういった方にとってはメリットがあることは否定致しません。

ただし、自分はセミリタイアに向けて、
削るべき経費はきちっと削っていたという自信があったし、
1年間家計簿をつけてみた結果、こんな無駄があったのか!
という驚きみたいなものは特にありませんでした。

基本的には、毎月これくらい使っているだろうと思ったのが、
なるほどやっぱりこれくらい使っていたな、とわかる程度でした。

それよりも、家計簿をつける労力です。
私は某オンラインソフトを使用していましたが、
やはり、家計簿をつけるには1日5分程度の時間が掛かりました。
これって年間に換算すると結構な時間ですよね?

1日: 5分
1月: 150分 (2時間30分)
1年: 1,825分 (30時間25分 = 1日6時間25分)
10年: 18,250分 (304時間10分 = 12日16時間10分)

セミリタイア資金に限らず、貯蓄をする上では支出の把握は重要ですが、
自分が使うお金ですから、家計簿をつけなくても、
基本的には金額は十分把握しているはずです。

正直、その把握のために使う時間としてはちょっと割に合わないな!
だったらその時間を資金運用の勉強とかにあてた方がいいな!
というのが自分にとっての結論です。

もちろん、家計簿をつけることによって支出の管理ができている、
という方はこのまま継続すれば良いと思います。

ただ、

「家計簿をつけていないから支出管理が不十分だ!」

と考えていた過去の自分に対して、

「いやいや、結構支出面では頑張ってセーブしてたよ!」

と言ってやりたくて、このエントリーを記述した次第です。

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2017年8月21日月曜日

「やりがい」を求めて就職したはずが。。

就職活動をしている大学生の頃、会社を選ぶ基準の第一は
「やりがい」だったのではないか?と思います。

そんな自分が、仕事に「やりがい」というものを全く感じなくなったのはいつか?
というのを改めて考えてみました。

結論から言えば、仕事に関しては、最初から最後まで
「やりがい」なんか感じていなかったな、ということに気が付きました。

理由は色々あると思いますが、一番の理由は

「ただの一度も、希望の部署に配属されなかった」

ということだと思います。

つまりは、

① 希望の部署に配属されない ↓

② やる気がおきない ↓

③ やる気がおきないので仕事の成果も上がらず評価が下がる ↓

④ 評価が低いので希望の部署が遠のく ↓

⑤ ①に戻る (以後繰り返し) ↑

という、デフレスパイラルのような状況が続いていたということです。

逆の観点から言えば、希望でなかった部署の仕事には1mmも興味が持てなかった、
ということでもあります。

希望の職種につけないことが、周囲の状況を分析してほぼ100%だと実感した時に、
最初の転職をしました。

転職先で顧問のような仕事をされている方がいて、
転職した理由を聞かれたので、上記のような話をした時に
言われた言葉は以下のようなものでした。

「若い内は希望の仕事とか言ってないで、与えられた仕事だけ頑張ればいいんだ!」

会社にとっての理想のサラリーマン像としては確かにその通り!
何も文句も言わずに黙々と働く人と、
文句言って働かない人では(私も文句だけ言って働かなかったわけではないですが)、
そりゃー働く人のが評価が高いです。

でも、やっぱり自分としては嫌な仕事は嫌ですね。
結局、嫌な仕事を定年まで続けることがほぼ確実になった時に、
今度は転職ではなく「セミリタイア」というカードを選びました。

セミリタイアの最大のメリットは嫌なことをしなくていい、
自分の好きな事のみに専念できる!ということでしょう。
ここに、サラリーマン生活にはありえない自由があります。

今後は、経済的制約はあるものの、
少しでも多くの場所に旅行をして、少しでも多くの本が読めればいいな!
と考える次第です。

これが今の私の辿り着いた 「やりがい」でもあります。

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2017年8月20日日曜日

朝風呂とセミリタイア

大学を卒業して、社会人になった年だっと思います。
友人の親戚の熱海の別荘に行かせていただきました。
その別荘は、マンションタイプの別荘で、部屋自体は普通の2LDKでした。
ただ、とても羨ましかったのは、最上階に温泉があることです。
いつでも好きな時に温泉に入れる生活をいつか自分もしてみたい!
と漠然と思ったのを何故か鮮明に思い出します。

当時は、二十数年後にセミリタイア生活に入るなどということは
全く考えていなかったわけですが、今現在、
当時の夢がちょっとだけ叶った生活を過ごしています。

と言うのも、私は毎朝フィットネスクラブの朝風呂に入っているからですね。
私の通っているフィットネスクラブは、「二股炭酸カルシウム温泉」と
「人工炭酸泉」の二つが完備しています。
そんなわけで、私は毎朝(疑似温泉ですが)一番風呂を堪能しているのです。

フィットネスクラブの会費は月間10,000円程度ですから、
ほぼ毎日利用している自分のようなユーザーにとっては安いものです。
ソープ、シャンプー、綿棒もタダだし。。。

セミリタイア後の朝生活で、サラリーマン時代と変わったのは、

・朝ラッシュの通勤電車に乗らなくてよい

・その代わり、湯船につかってのんびりできる

といったところでしょうか?

会社に着いただけで、疲れて切っていた当時を思い出すと、
今の穏やかな生活に辿り着いて、本当に良かったな!と実感する次第です。

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2017年8月17日木曜日

デフレはセミリタイアにとっては好都合だが。。。

サラリーマンを辞めてからタイへ行ってきました。
タイには10日間ほど滞在しましたが、
今回は地方にも行ったため、バンコクと田舎の物価の違いを感じました。

思えば、自分がタイへ初めて行ったのは、1980年代後半のバブルの時期です。
その時、屋台で炒飯や麺類を食べると、一食 5バーツ程度でした。
現時点で、同レベルの食事をすると、一食40バーツ程度でしょうか?
恐ろしく単純化すると、物価水準がほぼ8倍になっています。

そこでちょっと調べてみると、吉野家の牛丼(並)の値段は、
1979年~1989年までは350円だったとのことです。
その後、400円に値上げしたり、250円セールを行ったりとアップダウンはありますが、
現時点の値段が380円と当時とほとんど変わっていません。

1980年代後半のバーツは1バーツ = 5円で、2017年は1バーツ = 3円とすると、
タイで30年前に25円の炒飯が今では120円と、
円ベースでみても4.8倍に上がっています。

まだまだ、タイの物価は日本に比べてみれば安いですが、
それでも、日本と値段があまり変わらないスタバが盛況だったりと、
現地の方の購買力は確実に上がってきています。

一方わが日本では、100円ショップやドン・キホーテと言った、
昔はなかった格安店が幅を利かせており、購買力がない人でも
それなりの生活ができる環境が整っているかと思います。
そういう意味では、このデフレ状態というのは、
セミリタイアにとっては追い風とも言えます。

個人的には、適度な物価上昇により、日本経済が回復し、
日本国民全体の賃金アップも同時に望むものですが、
その場合、金利と物価上昇の関係が気になるところです。

セミリタイアを目指した当初は、物価の安い海外で暮らす、
というのが有力な選択肢でしたが、こと「物価」という観点だけでみると、
日本でのセミリタイアも決して悪くない環境だな!と思った次第です。

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2017年8月16日水曜日

「セミリタイア」という選択は一般的ではないと感じた時

会社を辞めてセミリタイアするという選択を採った場合、
会社・同僚に対して「セミリタイアします」という人は少数派かな?
と思います。

私が会社を辞めると上司に行った時の理由(言訳)は、

「この会社にこれ以上いても、自分のキャリアの発展は望めないので、
 とりあえず会社を辞めてしばらく色々考えることにしました。」

というようなことを述べました。
とりあえず、嘘はついていません!
という程度の無難な言訳だったかと思います。

これに対し、同僚達の反応で多かったのは以下の通りです。

① 本当は転職先が決まっているに違いない
 → 就職先が決まっていないのに、会社を辞めるわけがない!
   と思っている人たちです。
   (そんなに転職先を言いたくないのか!みたいに陰で言われてたそうです。)

② 就職先がすぐに決まるだろうから辞めた
 → 私は公的資格をいくつか持っていますが、
   それが故に、余裕をもって会社を辞めたと思っている人たちです。
   (本当に再就職しようとしたら大変なのは、
    2度の転職で十分理解していますので、そんなわけはありません。)

③ 衝動的に辞めた
 → 何かは知らないけど、相当嫌なことがあったに違いない、
   と思っている人たちです。
   (衝動的どころか、10年以上かけてやっとここまで来たのです!)

④ セミリタイアする
 → 正解者が1名だけいました。
   日頃の言動からそう判断した模様です。
   しかし、「投資で大儲けしたから辞めた」というのは大ハズレですが。。。
   (セミリタイアには相当な大金がいると思っているのだと思います。)

会社ではセミリタイアどころか、
「定年延長」という真逆のトピックスについて語られることのが多いです。
多くの人にとって、60歳で会社を辞めるなんてとんでもない話で、
「まだまだ子供の学費が必要」とか「まだまだ働ける!」という理由で、
働けるまで働く!と言う人が多いわけです。

そう考えると、セミリタイアというチョイスは極めてレアケースなんだな!
と会社を辞める時に、改めて実感した次第です。

会社員は、遅くとも40歳~50歳の間では、自分の行く末がある程度わかるかと思います。
理想的な会社員生活を送っているのならともかく、
全く自分の希望と違う仕事を後10年~20年しなければいけない!
ということがほぼ確実な方は、セミリタイアという選択肢もありかな?と思います。

少なくとも、「セミリタイア」という生き方を知らないのでは、
人生の選択肢が一つ少なくなる、ということは言えると思います。

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2017年8月15日火曜日

嫌な上司とうまくうまくやる方法 → (結論)ありません!

サラリーマン生活を30年近く続けていたので、
数多くの上司に仕えてきました。
その中には、良い方もいらっしゃいましたが、
要所要所で、「嫌な上司」というのが、
サラリーマン生活の中で立ちはだかりました。

「嫌いな上司と付き合う方法」というのは、
サラリーマンにとって恒久的な課題の一つかと思います。

例えば、こういう上司がいました。
この方は、きちんと報告をしても「聞いていない!」
「何故、勝手なことをしたんだ!」という類の方でした。
私の採った対策と、先方の対応は以下の通りとなります。

① 口頭できちんと報告
 → 「聞いていない!」で終わり

② 口頭だと証拠が残らないのでメールで報告
 → 「俺は忙しいんだから、メール送って終わりにするな」

③ メール送付の後、口頭でも報告
 → 「聞いていない!」のあと「メール送っただけでは報告ではない!」
 → 負のループ!

「報告事項をプリントアウトし、上司の了承した旨サインをもらう」
という対策も考えましたが、自分も流石にそんな暇じゃないし、
本当にやったら上司が激怒するだろうからやりませんでした。

上記の例で、私は何が言いたいのかというと、
この手の上司は絶対に自分の非を認めないので、
上手く付き合う方法なんかないだろうな!と言うことです。

上手く付き合う方法がないなら、この窮状から脱出するには、

① 上司が転勤する
② 上司が会社辞める
③ 自分が転勤する
④ 自分が会社を辞める

の4つのパターンしかないと考えました。
①~③はあくまでも他力本願ですので、
この中で自分が能動的に行使できるオプションは、
④ 自分が会社を辞める、というオプションだけです。

自分はセミリタイアに入る前に、3社の会社に勤務しましたが
転職した会社がより良い会社であるという保証はありません。
(実際に、転職の面接の際に約束されたことは、ほとんど守られていません。
 このこともセミリタイアの一因ですが、項を改めて触れたいと思います。)

結局、この「嫌な上司に当たる」というリスクから逃れる方法は、

上司のいない世界に行く = 会社員を辞める = セミリタイア

であるというのが、自分にとっての結論でした。

理不尽な上司に耐えて頑張っている!というのを美徳のように考える人もいますが、
一度きりの人生ですから、ストレスフリーで生活していきたいですね。

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2017年8月14日月曜日

私的・セミリタイアの定義

そもそも、セミリタイアとは何でしょうか?

このことについてきっちり考えてみようと思ったのは、
セミリタイア生活を綴った諸先輩方のブログを見てです。

ある人は、セミリタイアというより完全にリタイアしているような方、
また、ある人は、セミリタイアとは言うものの週に何日かは働いており、
セミリタイアというより時短勤務みたいだな、という方もいらっしゃいます。

人それぞれのセミリタイアがあるので、
正解があるという類の話ではないかと思いますが、
自分が目指すセミリタイアの姿は何か?ということを明確にするためにも、
ここはきっちり定義付しておきたいと思った次第です。

従って、セミリタイアの定義というより、
自分が考えるセミリタイアの必要十分条件と言った方がいいかな?とも思います。

【私的・セミリタイア定義】

自分が考えるセミリタイアの定義は以下の2つの条件を満たしているもの、
と致しました。

① 働かなくても生活に十分なキャッシュフローが得られる 

私はキャッシュフローの確保は基本的に貯蓄の取り崩しで賄う、
と考えています。

そうなると、十分なキャッシュフローを
「遊んで暮らせるだけのお金がある」
とすると何億円の資産というお金の話になるかと思います。

そうではなくて、「衣食住揃ってとりあえず生きていける」
というのを目標レベルに設定すれば、目標金額はかなり下がるかと思います。

自分の経験上でいえば、「働くのがしんどい」「先が全く見えない」
というような状況になった時、最低限の資産を貯めることを目標にして、
ここから脱出するのが先決ではないか?と考えました。
(当初は優雅に暮らせるレベルを目標にしていました。
 目標をそのままにしていたら、今でもサラリーマンだったと思います。)

実際に、会社を辞めて思ったことは、会社にさえ行かなければ、
世の中楽しいことは多いな、ということですね。

私は会社を辞めて、最初に図書館に行ったときに、

「これからこれらの本を無料で好きなだけ読める!」

と考えたら、眩暈がするほど幸せな気分になったことを思い出します。

② 何らかの組織に対して果たさなくてはならない義務がない

これは単純に言えば、サラリーマンをやめる、ということですね。
サラリーマンは組織に所属して給与をもらっている以上、
労働力を提供し、様々なルールに縛られているわけです。
そこから脱出できなければ意味がないな、と思いました。

もっとストレートに言うと

「上司のいない世界」

ということでしょうか?

セミリタイアを志した理由の中で多く耳にするのが、

「上司とそりが合わない」

というものですが、圧倒的な力関係の差がある
日本の会社のサラリーマンの上司・部下の関係で、
上司のハズレを引いたら最悪ですね。
上司は選べませんから。。。

何故、昨今、パワハラ・セクハラ講習などが企業で盛んに行われるかというと、
それだけそういうことをする人がいるということですね。
(余談ですが、各課で行うパワハラ勉強会なんていうのは、
 パワハラする人がパワハラされる人に、パワハラはいけません!
 なんてやるわけですから、悪質な冗談のようです。)

サラリーマンでなくなった今、自分に対して理不尽な要求をする人がいなくなりました。
土日に電話がかかってきて、いきなり出社することもないでしょう。

それだけでも、心穏やかに過ごせるというものです。

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2017年8月5日土曜日

セミリタイア資金を貯めるために心がけていたこと

セミリタイア資金を貯めるために心がけていたことは、
細かく言えば幾つもありますが、大きなくくりで言うと以下の通りです。

① 生活レベルをあげない

「年収1千万円でも貯蓄が0です。どうしたらいいでしょうか?」
というのは、Yahoo!などでもお馴染みのトピックスです。

細かい家計の支出の分析はFPにお任せするとして、
貯蓄ができない理由を私が一言で言えば、

「所得上昇とともに生活のレベルをあげたから」

ということになるかと思います。

課長になって昇給したので、車を買い替える、
マンションを購入するといったケースは多いかと思います。
所得が上昇すれば、それにつれて生活レベルをアップするというのは
当然といえば当然ですが、その生活レベルアップは本当に必要か?
というのを今一度考える必要があるでしょう。

特にセミリタイアという大きな目標に向かって行くのに、
無用な贅沢は禁物と思います。

私ですが、基本的には30代前半から生活水準を変えていません。
ここでいう生活水準ですが、家賃・食費・服飾費・遊興費などが含まれます。
(東京で暮らしているので、金食い虫の自家用車は元々持っていません。)

遊興費の主たる要素は飲み代ですが、流石に年齢とともに、
たまには高いお店にも行くようにもなりますが、
若いときに比べて圧倒的に飲みに行く機会が減りました。
トータルでは結果的に金額は増えていないといった感じです。

② 支出は10年単位で考える

かつて私の先輩で、出社前には必ず喫茶店に寄って、
コーヒーを飲みながら日経新聞を読む、という先輩がいました。
先輩曰く、会社だと落ち着いて新聞読めないし、
コーヒーで頭をすっきりさせてから出社しないと仕事の効率があがらない、
とのことでした。
先輩の習慣にケチをつける気はありませんが、
こういった「習慣」が支出に与える影響は10年単位で考えるべきと思います。
つまり、1回500円の喫茶店代として考えるのではなく、
10年間分でいくらかかるか?と考えるということです。

単純化すると支出は以下の通りです。

1日:500円
1週間:500円 × 5 = 2,500円
1か月:2,500円 × 4 = 10,000円
1年:120,000円
10年:1,200,000円

120万円といえば、人によっては1年分のセミリタイア資金です。
毎朝喫茶店に行かなければ、10年単位でみれば、
1年早くセミリタイアできた!ということになります。

つまり、喫茶店による習慣を1回500円の価値がある、と考えるのではなく、
10年で120万円の価値があるか?として考えようというものです。

自分の場合は、ルーティーンとなっている支出については、
一度、全部洗いなおしてみました。
例えば、以下のような結果です。

【やめたもの】

・固定電話 (ほとんど使わないので解約)、

・2Lのペットボトルのお茶 (スーパーの水 + 麦茶 で代用)

・Yシャツのクリーニング (TVでも見ながアイロンがけすれば時間のロスもなし)

【やめなかったもの】

・毎朝の野菜ジュース (健康への支出は原則削らない)

・スポーツジム(健康のため+銭湯代わりと考えれば高くない)
 
自分は、セミリタイア資金は株で一発当てて!とか考えずに、
コツコツと貯めていこうと考えていたので、
とにかく長期的な視点で考えるようにしました。

③ 支出の聖域を作る

倹約生活を続けていると、心が折れそうになることもあります。
そんな中で、心の支えとして、

「この出費だけは勘弁して頂戴!」

という「聖域」の設定を作りました。

細かいことでは、月に1度の焼肉食べ放題&飲み放題、
大きいところでは、年に2回の海外旅行です。

自分のセミリタイア願望のかなり大きな比重が、
「好きな時に、好きな場所へ旅行!」というのがあります。
そんなわけで、一番の趣味の費用まで削ると、
どこかでパンクするな、と思いました。
そこで、この費用は別枠で考えました。

そうしますと、多少心に余裕もできるので、
倹約生活にも余裕で取り組みことができました。

2017年8月4日金曜日

セミリタイア資金をいかにして貯めるか?

セミリタイアの為の資金を如何にして貯めるか?
というのは非常に悩ましい問題かと思います。
資産家の子息でもない、ごく普通のサラリーマンがセミリタイア資金を貯めるには、
2つの方法があるかと思います。

それは、

① 投資で稼ぐ

② コツコツと貯めていく

ということかと思います。

①の「投資で稼ぐ」ですが、様々なセミリタイア系ブログを拝見させて頂くと、
FXや不動産等の投資関係で、相応のリスクを取った結果として、
セミリタイア資金を稼いだ方の成功談を目にすることも多いかと思います。

私も、投資関係は嫌いではないので、不動産関係の投資本は結構読みました。
しかしながら、実際に不動産投資には踏み切りませんでした。

その理由は、自分には向いていないと思ったことと
(向いてないというより、あまり興味が持てなかった
という方が正しいかもしれません)、
自分は大きなリスクはとれないな、ということです。

投資関係は、株式投資を少々行っていましたが、
これは、趣味の延長線上という要素も多分にありました。
(こちらは向き不向きより好きだということですね。)

結局、自分はセミリタイア資金については、

 ② 「コツコツと貯めていく」という方法を選択致しました。

こちらを選択した最大の理由は、

「貯蓄できる額が読める」

ということでしょう。

私は最終的にはメーカー勤務だったということもあり、
大幅な給与アップもダウンもなかったので、
10年スパンで考えて、節約に励めばそれなりの貯金ができるな?
と考えました。

投資関係で大きなリスクをとって失敗してしまうと、
セミリタイアが遠のいてしまう、
それよりも、時間が掛かっても確実にゴールにたどり着ける方を選びました。

まあ「チキン」なのかもしれませんが、
自分には合っていた方法だったかと思います。

サラリーマンがセミリタイアを目指すには、瞬発力より持久力かな?
と思います。

どうコツコツ貯めたか?
という方法論については、当ブログでも追々述べていくつもりです。


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2017年8月3日木曜日

サラリーマンの必要経費を考えてみる

セミリタイアを本格的に考えてから気が付いたこと、それは、

「生活するのにお金はそれ程必要ない」

ということです。

ここで述べてみたいのは、

「サラリーマンだからかかるお金が多い」

ということです。

最近は家計簿ソフトも普及してきましたので、
実際に家計簿をつけている方も多いと思います。
チェックして頂くとわかると思いますが、支出の内、
「サラリーマン特有の費用」というものが多いことに気づかれると思います。
代表的なものを挙げると以下の通りです。

・衣服代 (スーツ、ネクタイ、Yシャツ、革靴) 

→ クールビズの普及に伴い、夏の間はスーツを着なくていい企業が増えましたが、
それでも、秋以降はスーツを着なければいけないケースが多いでしょう。
私は会社を辞めてからは、人と会う時以外は、
チノパンにTシャツというスタイルなので、衣服代が圧倒的に安くなりました。
クリーニング代金を含めれば、サラリーマンを辞めることにより
相当な費用が浮くことになりました。

・交際費 ( 飲み代、ゴルフ代)

→ 全般的な傾向として、私がサラリーマンをスタートさせた1990年代に比較すると、
会社で飲みに行く機会は減ったと思います。
社員旅行や運動会といったイベントは廃止した企業が多いかと思います。

それでも、週に1回程度であれば会社のメンバーで飲みに行く、という方も多いでしょう。
私は、会社を辞める直前は、忘年会やプロジェクトの打ち上げ以外の飲み会は
原則全部断っていましたが、多いときは週に2回くらい飲み行くという時もありました。
その時は、経済的・肉体的ダメージは相当ありました。
特に、説教と自分の自慢話しかしない上司との飲み会は生き地獄でしたね。

私自身、ゴルフは一切やりません。
なので、会社のコンペというものに行ったことがないですが、
これ年に2回くらいは最低やっていましたね。
好きで行く分にはいいですが、嫌なら最悪ですね。
1日の休日+数万円が消えていくのですから。

こういった費用は相当な金額になるかと思います。

・昼食代

→ 私の職場は千代田区・港区といったところでしたので、昼食代はそこそこ高く、
800円~1,000円といったところでした。
上司によっては、毎日昼食に付き合わなければならないケースもあり、
こちらも経済的・肉体的ダメージが相当ありでしたね。
セミリタイア後は、自宅で昼食を作るケースが増えて、
栄養的・経済的に生活がかなり改善しました。

・ドリンク代

→ 地味ながらボディブローのように効いてくるのがこちらです。
最後に勤めていた職場では、ウォーターサーバーとコーヒーマシーンがあったので、
水とコーヒーは無料でした。
私はセミリタイアへ向けて貯蓄するために、会社にいるときは、
こちらをフル活用させて頂きました。

それでも、自動販売機でジュースやコーヒーを1日何本も買う人が多かったですね。
そもそも自宅であれば、市販のペットボトル飲料を飲むにしても、
2Lのものをスーパーで安く買えますが、会社であればほぼ定価で500mlのものを買う、
というケースが多いですから、こちらもサラリーマン特有のコストといえると思います。

例えば、ペットボトルのお茶 (150円) を 1日2本飲むと、
下記のようなコストがかかります。

1日: 150円 × 2 = 300円
1週間: 300円 × 5 = 1,500円
1か月: 1,500円 × 4 = 6,000円
1年: 6,000円 × 12 = 72,000円
10年: 720,000円

セミリタイア資金を貯めるのは、10年単位が普通と思いますので、
ドリンク代を以下に抑えるかは一つのポイントだと思います。

・病院代・薬代

→ 職業病・労災というレベルでなくとも、サラリーマン生活により
身体を壊すケースは多々あるかと思います。
長時間座っているので慢性の腰痛になる(私のケース)、
ストレスで胃をやられる、等々ですね。
特に怖いのが、仕事が忙しくて病院に行けないというケースが多いことですね。
むしろこちらの方が怖いです。

上記は一例ではありますが、おとなしく、穏やかに生活する費用というのは、
それほど大きなものではないかと思います。

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