2017年9月30日土曜日

退職を切り出して会社を辞めるまで ① 退職日を決める

ここからは、実際に会社を辞めると決意してから、
退職を上司に切り出して、実際に会社を辞めるまでについて、
まだ記憶が新しい内に書き記してみたいと思います。

就業規則を熟読する

会社を早期退職するにあたって、最初に行ったこと、それは

就業規則・退職金規則等々を熟読する

ということでした。

これは、「1円でも多く会社からお金を引き出す」という意味で非常に重要です。

例えば、私が最初に勤めていた会社ではこんなことがありました。
その会社の就業規則には「〇月〇日時点で在職している者に賞与を支払う」
という規程があり、非円満退社だった私の同僚は、
有給休暇がたっぷりと残っているにも関わらず、
〇月〇日の前日付での退職となり、賞与が貰えませんでした。
(明らかに労働基準法違反だと思いますが、彼曰く、
 早く会社と縁を切りたかったから条件を呑んだ、とのことでした。)

かく言う私も、3月末付でその会社を辞めたので、
3ヵ月分のボーナスは貰えませんでしたが。。。
ただし、その時は、4月から新しい会社への転職が決まっていたので、
これはやむをえないと言えます。

ただし、今回のケースは違います。
会社を辞めると決めたからには、1分1秒でも早く退職したのは山々ですが、
一方、今後のセミリタイア生活の為には、少しでも多くのお金を貰いたい!
と言うのも当然の事です。

就業規則等々を読み込んだ結果の主要なポイントは以下の通りでした。

・6月某日時点で在職していないと賞与は貰えない
 (※ 会社によっては、月割で賞与が貰えるところもあります)

・5月を越えて在職すると、退職金の掛率がアップする
 (※ 退職金規則は複雑なケースが多いので、わからなければ人事部なりに
  事前に確認するのがお勧めです。)

・早期退職制度やそれに類する特典は一切利用できない

上記を総合的に勘案した結果、退職日は6月末日とすることに致しました。


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2017年9月29日金曜日

風邪を引いて1週間寝込んで思ったこと

不覚にも、季節の変わり目で、見事なくらいに風邪をひきました。
結局、10日間程度ほとんど寝て過ごすという羽目になりました。
やっと体調が戻ってきましたので、その間に考えたことを整理することに致します。

① 風邪をひいても好きなだけ寝ていられる幸福

サラリーマン時代は、小さな会社の経理を担当していました。
従って、月次決算締日やレポート提出日などは、
どんなに体調が悪くても休むことはできませんでした。
代わりにやってくれる人がいないので。。。

セミリタイア後は、絶対にしなければいけないことなど何もないので、
安心して家で寝ていることがことが出来ました。

「具合が悪ければ休める」という環境をやっと掴んだ、
というのはセミリタイア生活に入ってつくづく良かったと思いました。

② 時間がもったいない!という感覚がものすごい

自分がもしサラリーマンだったら、この程度の風邪では休んでいなかったと思います。
そうなると、仕事をしながら回復を待つという状況になります。
その分もちろん仕事はしんどいですが、風邪が治ってしまえば、
「しんどかったな」という感覚しか持たなかったかな?と思います。

一方、セミリタイア生活に入って、1週間寝ていて何もできなかったというのは、

何て無駄な時間の使い方なんだ!

としみじみ思いました。

実際、セミリタイア後には、今まで読めなかった本を読んだり、
その合間に語学の勉強をしたり、次の旅行へ向けての準備をしたりと、
なかなか充実した時間を過ごしていました。

これが風邪でストップする、というのは何とももったいない話だな、
としみじみ思いました。

③ 病院代もばかにならない

基本的にはただの風邪だったので、それほどのコストを要したわけではないですが、
検査費用やら薬代で10,000円弱かかってしまいました。
スポットでの出費としてはなかなか痛かったですね。

というわけで、結局1週間風邪で寝込んで思ったのは、

時間とお金がもったいない

ということでした。

これからは体調管理に気を付けて、
楽しいことだけをして過ごそう!としみじみ思った経験でした。

(番外感想)

10日間風邪で禁酒をしたのは、身体の事を考えると、
ひょっとしたら良かったかも?とちょっとだけ思いました。


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2017年9月27日水曜日

サラリーマンを辞めて旅に出た

私はサラリーマンを辞めてから3週間後ぐらいに旅に出ました。
「旅に出た」とエラソーに書きましたが、18泊19日の旅行です。
行先は、シンガポール → マレーシア → タイ → 中国です。
シンガポールはトランジットのみですので、実質は3か国の旅行です。
マレーシア4泊、タイ10泊、中国4泊という、やや慌ただしさのある日程でした。

私がセミリタイアした大きな理由の1つが、「旅行に行きたい!」というものなので、
まずは、最初の目標を達成した、ということができます。

今回は、サラリーマン時代の旅行と、セミリタイア後の旅行が
どう違ったのかについて述べてみたいと思います。

① サラリーマンでは不可能な19連休、やはり楽しかった

サラリーマン時代に取得した有給休暇の最長は10連休。
その倍近くの余裕のある日程での旅行は、
一言で言えば「楽しかった」ということです。

サラリーマン時代で連休を取る前には、仕事をまとめてやったり、
引継ぎの準備などで前日まで忙しく、旅行に出る前から疲れていた、
なんてこともありましたが、今回はベストコンディションで臨めたのも大きいです。

② 旅行中に携帯電話・メールを気にする必要がない

サラリーマン時代には、旅行中も常に携帯はONにしろと言われました。
実際に、あまり重要な話でもないのに電話がかかってきて、
非常に不愉快な思いをしたこともあります。

また、プロジェクトで忙しい時には、パソコンを持っていけと言われて、
毎朝メールはチェックしろ!という命令のもと、
重たいパソコンを持ちながらの旅行となったのは、
今思い出しても腹の立つ経験です。

セミリタイア後にはそのような束縛から解放されて、
自由に旅行を楽しむことができました。

③ 日程がフレキシブル

今回の旅行は、ANAのマイルを貯めて行きました。
サラリーマン時代には、休暇の日程は半自動的に決まっていたので、
マイルがあるのに、「その日程では空席がない!」ということもしばしばでした。
(実際にお盆近くではマイレージで取れる席は非常に限られます。)

今回は、ANAのフライトの空席状況に合わせて旅程を組みましたので、
ほぼ自分の希望通りのフライトが取れました。

これは同時に、航空券の安いシーズンに旅行ができるということでもあり、
サラリーマン時代より安く旅行に行けるということでもあります。

上記で一番大きいと感じたのは②ですかね?
上司の中には、日曜日でも休暇中でも、
電話をかけてすぐ出ないと怒る人がいました。
そういう人の下で働くと、休暇中でも無意識に緊張していることもあり、
休暇を100%楽しめてなかったと思います。

そういう意味で、今回の旅行は非常に解放感を感じた旅行でした。

もう一つ感じたのは、「体力の低下」ですね。
旅行中は歩き回るので疲れるのは当然ではありますが、
自分の想定以上に疲れるし、疲れがとれない、というのを実感しました。

このことは、体力が低下しないように生活を改善するということもありますが、
それ以上に、「体力のあるうちに旅行に行かねば!」というのを実感しました。

そう意味で、自分がセミリタイアという選択を取ったことは正しかった、
というのを再認識する旅行でもありました。

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2017年9月11日月曜日

「お金より時間が大切」と言えるだけのお金を持ってもなかなかセミリタイアできない

セミリタイアする理由の1つに

「お金より時間が大切だから」

というのがあると思います。

しかしよく考えてみますと、無職で貯蓄0の人は、「お金より時間が大切」
などと言っていられる状況ではないでしょう。

となると、「お金より時間が大切」という概念を厳密に言えば、

「ある程度のお金が貯まったら、お金より時間が大切」

ということになるのではないでしょうか?

この「ある程度」というのがいくらか?
というのは、要するにいくらあればセミリタイアできるか?
ということと同義ではないかと思います。

そして、私がそうであったように、

「ある程度お金は貯まったがセミリタイアする踏ん切りがつかない」

という方も多いかと思います。

自分のケースで言えば、この踏ん切りがつかなかった理由
としては以下が挙げられると思います。

① 自分の計算上の「ある程度の資産」で本当に残りの人生やっていけるか?
② もう少しお金を貯めてから会社を辞めた方がその後の人生楽である
③ ひょっとしたら希望の部署に転属されたり昇進するかもしれない
④ もう少し我慢すれば割増退職金が貰えるかもしれない

私は結果的には上記を克服して(?)、会社を辞めてセミリタイアへ至るわけですが、
自分が考えたことは以下の通りです。

① 自分が貯めた資産で死ぬまでうまく暮らせるかは正直わかりません。
 ただ、10年くらいはどう考えても暮らせるだろう、というのはありました。
 50歳代の10年間を充実して暮らせることができるなら、
 仮に60歳で資産が0になっても、その時考えよう!
 と楽観的に考えるに致しました。

② これは全く持ってその通りではあるのですが、
 これを突き詰めると「死ぬまで働く」ということになってしまいます。
 ここは①と同じ理由で、ここが辞め時!と見切りをつけました。

③と④ こちらについては、「何とか辞めないで済む理由を考えていた」
 ということかな?と思います。
 やはり、会社を辞めて無収入になるのが怖い、ということだったり、
 世間一般と真逆のことをする、ということに対する不安から、
 無意識に辞めないでいい理由を探していたのかな?と思います。

 実際のところ、10年以上不遇だったのにいきなり抜擢人事がされたり、 
 都合よく割増退職金付きの退職者募集がある確率が低いのは
 自分自身よくわかっていたことです。

 それで結局、ある程度の資産が貯まったかな?と考えてから、
 実際に辞めるまでの間に3年以上の月日が過ぎてしまった。。。
 というのが実際のところです。

 それでも、その3年間の間で、セミリタイア資金には若干の余裕が出来ました。
 ②で言ったことを、ナチュラルに実践した、と思って
 その3年間も有効活用したんだ、と無理やりポジティブに捉えています。
 (でも、やっぱりもったいない3年間でした。。。)

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2017年9月4日月曜日

恐らく人生で一番バカにされた日

会社の飲み会の席で、とある上司と話しをしていた時のことです。
その上司(直属の上司ではなく、その1つ上の人)が美術関係の蘊蓄を一通り話終えて、
突然その上司が私に向かって次のようなことを言いました。

「お前は仕事もできないけど、趣味もないよな。
 美術とかの知識もまるでないしな。」

その後も、自分がいかに芸術に造詣が深いかみたいな自慢話と、
私が何にも興味ももたず、知識もないのがけしからん、みたいな話が続きました。

実は、私はその上司の方とは親しくしていたわけもなく、
趣味の話などはしたことが全くありません。
その方が、ご自分のことを「芸術に造詣が深い」とお考えで
あるということもその時に初めて知りました。
(本当に芸術に造詣が深いかどうかは今でも知りません。)
私が仕事ができないらしいのは置いておくとして、
私がどういう趣味を持っているか?
美術の知識がどの程度あるか?など知るはずがないのです。

しかしながら、上司と部下という関係では、
このような「無礼な物言い」がまかり通ってしまいます。

もしも、友人同士やご近所さん同士、趣味のサークル仲間なんかで、
同様の事を言ったら、殴られるか二度と会合に呼ばれないかでしょう。

最近は「パワハラの取り締まり」もあって、
上司・部下の関係も変わりつつはあるかと思います。
ただ、ある年代の方には、メンタリティが昔と全く変わらない人が多いのも事実です。
(人事権をチラつかせながら言うことを聞かせようとするヤツですね。)

「上司が嫌だからセミリタイア」というのは、短絡的に見えるかもしれませんが、
それも1つの有効な手段ではないか?と思います。

何しろ、サラリーマンを辞めるわけですから、もう上司はいないのです。
まさに、抜本的解決方法です。

サラリーマンは上司を選べない、という前提で、
「ハズレを引かないためにどうしたらいいか?」
という答えが、自分にとってセミリタイアだった、
という側面は多分にあるわけです。


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2017年9月3日日曜日

給料の半分を貯蓄してセミリタイアを目指す

私は30代でセミリタイアを目指しましたが、
その時シンプルに考えたのは、

年収の半分以上貯蓄すればセミリタイアは近くなる!

ということでした。

状況を単純化すると以下の通りになります。

【前提】
① 35歳・貯蓄0からセミリタイアを目指す
② 65歳からは年金で暮らす

上記の前提を元に、単純な計算をしてみます。

35歳から15年間働くと50歳。
50歳から65歳(年金支給年齢)まで15年間。
このケースでは、50歳でセミリタイアできるということになります。

例えば、35歳~50歳までの平均年収が600万円であれば、
毎年300万円 × 15年間 = 4,500万円貯蓄できます。
これを、50歳~65歳まで毎年300万円使っていけば、
65歳でちょうど使い切る形となります。

この方法をとるメリットは以下の通りとなります。

1) 上記がプラン通りに行った場合、実績として35歳~50歳までの間は
  年収の半分で暮らせたということです。
    従って、50歳~65歳まで同じ金額で暮らせる可能性は高くなります。
    (破綻リスクが回避できる)

2) いやもっと貯金できる!という場合はそれだけセミリタイアが早くなります。
  上記の例を、給与の2/3貯蓄する場合で考えます。
  毎年400万円 × 10年間 = 4,000万円 (35歳~45歳)貯蓄できます。
    これを、45歳~65歳まで毎年200万円使っていけば、
    65歳でちょうど使い切る形となので、セミリタイア年齢は45歳となります。

3) いや、5割も貯金は無理だ!となれば、セミリタイア年齢を先にするか、
  何とか他でお金を稼ぐ、会社で出世する(= 給与をあげる) ように頑張る、
  等、次の手を打つ必要があります。

実際に、サラリーマンがコツコツと給与から貯金するだけで
セミリタイア資金を貯めるという場合は、相当の覚悟が必要かな?
と考える次第です。

上記のケースを言い換えると

生活レベルが半分になってもいいから会社を辞めたいか?

ということになるかと思います。

私の場合は、もちろん YES! だったので、セミリタイアしたわけです。

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2017年9月1日金曜日

出世する見込みがないからセミリタイア

先日、最初に勤めた会社の仲間と飲みに行く機会がありました。
その会社を辞めてから20年近く経ちますが、
気の合う仲間と飲む機会があるのは嬉しいことです。

その時の会話で、同期で一番出世した奴は既に執行役員になっている、
という話が出ました。
なるほど、自分がそんな年齢になっていることに改めて気が付きました。

私はその会社は平社員で辞めているので、
執行役員になることがどれだけ大変なことか、
どれだけ仕事にやりがいがあるか、と言ったことは知る由もありません。
しかしながら、自分のやってきた仕事が評価され、
自分の得意ジャンルでトップを走るというのは、
仕事は大変ながらもやりがいを感じているのでは?と思います。

一方の私はと言えば、2度の転職を経て、今や堂々たる無職というわけです。

私は3度目に勤めた会社に入社する際の面接で、
「5年程度で異動がある」という前提で就職したはずなのですが、
結局、辞めるまで同じポジションに固定されたままでした。

恐らくこの会社にいても一生浮かばれることはないだろう、
と確信した時に選んだチョイスが転職ではなくセミリタイアだった、
という側面は多分にあります。

結局、もう一度転職したところで、その会社が素晴らしい会社で、
素晴らしい上司に恵まれる、などという確率は相当低いでしょう。
(もっと悪くなるかもしれない!)

結局、サラリーマン生活を続ける限り、上司の匙加減なり会社の都合で、
自分の評価なり命運なりが決まるという抜本的状況は変わりません。

50歳代で出世をしていない労働環境というのは、
年下の上司にこき使われ、もっと年下の同僚と同様の雑務をこなす、
という精神衛生上極めて良くない環境で働くリスクがあるということです。

一方、50歳代でのセミリタイアというのは、
自分の好きな時に自分の好きなことをできるということです。
しかも、その価値が十二分に分かっている状態でです。
どちらが自分のとるべき道かは明白でした。

セミリアイアを決意してから実際にセミリタイアするまで相当の時間が経ちましたが、
実際セミリタイアしてから得たものの大きさに気付きます。
お金より時間、名誉より時間、そして出世より時間が大切である、
それが今現在の自分の実感というわけです。

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