その会社を辞めてから20年近く経ちますが、
気の合う仲間と飲む機会があるのは嬉しいことです。
その時の会話で、同期で一番出世した奴は既に執行役員になっている、
という話が出ました。
なるほど、自分がそんな年齢になっていることに改めて気が付きました。
私はその会社は平社員で辞めているので、
執行役員になることがどれだけ大変なことか、
どれだけ仕事にやりがいがあるか、と言ったことは知る由もありません。
しかしながら、自分のやってきた仕事が評価され、
自分の得意ジャンルでトップを走るというのは、
仕事は大変ながらもやりがいを感じているのでは?と思います。
一方の私はと言えば、2度の転職を経て、今や堂々たる無職というわけです。
私は3度目に勤めた会社に入社する際の面接で、
「5年程度で異動がある」という前提で就職したはずなのですが、
結局、辞めるまで同じポジションに固定されたままでした。
恐らくこの会社にいても一生浮かばれることはないだろう、
と確信した時に選んだチョイスが転職ではなくセミリタイアだった、
という側面は多分にあります。
結局、もう一度転職したところで、その会社が素晴らしい会社で、
素晴らしい上司に恵まれる、などという確率は相当低いでしょう。
(もっと悪くなるかもしれない!)
結局、サラリーマン生活を続ける限り、上司の匙加減なり会社の都合で、
自分の評価なり命運なりが決まるという抜本的状況は変わりません。
50歳代で出世をしていない労働環境というのは、
年下の上司にこき使われ、もっと年下の同僚と同様の雑務をこなす、
という精神衛生上極めて良くない環境で働くリスクがあるということです。
一方、50歳代でのセミリタイアというのは、
自分の好きな時に自分の好きなことをできるということです。
しかも、その価値が十二分に分かっている状態でです。
しかも、その価値が十二分に分かっている状態でです。
どちらが自分のとるべき道かは明白でした。
セミリアイアを決意してから実際にセミリタイアするまで相当の時間が経ちましたが、
実際セミリタイアしてから得たものの大きさに気付きます。
お金より時間、名誉より時間、そして出世より時間が大切である、
それが今現在の自分の実感というわけです。
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