2022年8月31日水曜日

「仮面FIREでストレスなく働く」は可能なのか?

仮面FIREという働き方



サイドFIRE実現の為の副業の考え方や実例がまとまっており、
この手のサイドFIREを目指す方には参考になる部分も多いと思う反面、
サイドFIREを目指すというのも結構ハードルが高いかな?
と改めて考える契機になりました。

サイドFIREについては、別途私の考えをまとめたいと思っていますが、
その前に本書で述べられていることで気になったことがあり、
本項ではその点について述べてみたいと思います。

それは「仮面FIRE」という働き方についてです。

仮面FIREでストレスなく働く?


本書によれば仮面FIREとは
"仮面FIREとは、資産や副業の収入が本業の収入を超えても、会社員として働き続けるスタイルです。(p030)"
とあります。

本業の収入を資産・副業収入が超えるというのは随分とハードルが高いですが、
こうなれば確かに、いつでも会社を辞めれられるという気持ちにはなるかと思います。

そうなった場合、本書では、行きたくない飲み会にも参加しなくてよくなる、
無理して苦手な人と関わらなくてよくなる、といった自由が得られて、
ストレスが減少して退職を急ぐ必要がないと書かれています。

これは筆者の経験から来ているものでしょうから、
そういうこともあるか...とは思いますが、
私の印象とは随分違うものがあるかな?という感じですね。

ストレスは確かに減少はするが限界がある


私は資産収入や副業収入が本業の収入を上回った経験はありませんが、
FIRE目標金額を達成し、いつでも会社を辞められるかな?
と思いながら働いた経験はありますので、
その時の感じ方について述べてみたいと思います。

感じ方が本の筆者と近い点について言えば、
会社をいつでも辞められると思ってからは随分と気は楽になりました。

「査定に響くぞ!」みたいなことをほのめかされても、
どうせ近いうちに辞めるわけですから勝手にしろという感じになります。

任意参加の組織の飲み会とは全部断っていましたので、
自由時間は随分と増えたと思います。

しかしながら、自分がいつでもFIREできるという状況だというのは、
上司や同僚が知らないのはもちろん、
それによって仕事の内容が変わったりすることはありません。

なので当たり前の話ですが、
いつでもFIREできるからといって、
毎日遅刻して良いわけでも、
気分がのらないから会社を休むということもできません。

また、上司のパワハラ的な叱責というのは、
いつでも辞められると思ったところで嫌なものは嫌です。

飲み会も断れるものは断ったと申し上げましたが、
忘年会のように実質的には全員強制参加みたいな会もありますし、
出張先で仕事が終わった後とかに、
自分だけ一人で牛丼食べてホテルに直行します!
などと言う勇気は自分にはありません。

要は、いつでもFIREできるからと言ったところで、
サラリーマンを続けている以上はストレスなく働くは流石に無理じゃないかと...

仮面FIREという言葉の響きは良いですし、
言わんとすることは理解できますが、
会社員を辞めてない時点でRetire Earlyとはやはり違うかな?
という印象を持った次第です。
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2022年8月30日火曜日

行きつけの惣菜店が閉店 ~ 食卓が更に味気なくなるかも? ~

行きつけの惣菜店が閉店


昨日はスーパーの弁当が半額にならなくなった話を書きましたが、
もう一つ、食生活・家計に影響を及ぼす出来事がありました。

それは、行きつけの惣菜店が閉店してしまったことです。

こちらのお店では、コロッケやアジフライ、春巻きなどを買っていたのですが、
スーパーに比べて品質が高く値段が安かったので重宝していました。

ポテトサラダなどは量り売りなのですが、
100gで頼むと、大抵は120gくらいは盛ってくれるので、
実質的なお得感はかなりのものがありました。

高齢店主のお店が続々閉店


実はこちらの惣菜店ですが、店員さんは恐らく還暦越えの方ばかり。
ファミリー経営ぽかったので、店主の方が年齢的に引退をされたのでは?
と思われます。

同じ商店街では衣料品店も同時期に閉店しており、
高齢店主のお店は他にも結構ありますので、
商店街の様子も変わっていくでしょうね。

自分的には街が住みにくくなっているかも?


まあ、アジフライでもコロッケでも、
スーパーなりオリジン弁当なりで買えば良いので、
生活が著しく不便になるわけではないですが、
手作り感のあるお惣菜が買えなくなると、
ちょっと味気ない生活になるかも?と言ったところです。

ちなみに総菜屋の後にはインドカレー店が開店しましたが、
私個人はあまり用がないかな?と言ったところです。

商店街の店舗が閉店になった後は普通の住宅が建ったり、
自分にはご縁がないお店ができたりで、
地元の町がちょっとずつ住みにくくなってきているかもしれませんね。
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2022年8月29日月曜日

スーパーで閉店間際に弁当が半額にならなくなった!

閉店間際は弁当は半額になるものだったが...


昨今の話題と言えば「値上!」ということで、
食料品関係は軒並み価格が上昇しています。

まあ、これは致し方無いことと思ってあきらめるしかない、
となると、スーパーの見切り品などへの需要が高まります。

ところが最近ですが、スーパー見切り品事情に異変が起きており、
特に、閉店間際に弁当が半額にならなくなりました。

値引き開始時間も遅くなる


私が良く行く食品スーパーですが、午後9時の閉店です。
お弁当の割引については7時頃から2割引き、8時頃からうまくいけば5割引き、
そんな感じが一般的だったのですが、
7時頃はまだまだ定価販売、8時頃から2~3割引きという感じになりました。

しかも、従来に比べて圧倒的に品数が少なくなっており、
8時頃にはそもそもお弁当が売っていないなんてことも...

食材価格の高騰とかで、半額なんぞで売ったら儲からない!
ということなのか知りませんが、
これも値上げの一種ではないでしょうかね?

高級品は半額だが...


まあ、私が夕飯にお弁当を買うのは、
昼寝しすぎて起きたのが午後6時過ぎだったりするような時で、
それ程頻繁に行くわけではないのですが、
家計にはちょっとしたダメージになりますね。

ちなみに、国産うなぎ弁当みたいに元々が2,500円するお弁当なんかは
半額になったりするのですが、半額でも高いよな~ということで、
弁当に1,000円以上だすなら別の専門店で!という感じです。

こういう傾向が一般的になっているのかどうか?
他のスーパーでの事情をちょっと調べてみようかと思います。
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2022年8月28日日曜日

やりたい仕事ですか?今はないです

「私的・やりたい仕事」の定義


FIRE達成後、あるいは、セミリタイアでもそれなりの資産を獲得した以降となると、
「やりたい仕事」という意味合いが一般の人と異なってくるのではないかと思います。

一般の人であれば、本当はたいしてやりたい仕事でもないけど、
給料が高いからこの仕事をやってみたい!
という仕事も「やりたい仕事」に含まれると思います。

しかしながら、FIRE後はこの手の仕事はやりたい仕事には含まれないのでは?
という風に考えます。

このような考えを突き詰めていきますと、
今現在の私的・やりたい仕事の定義というのは、

「報酬ゼロでもよいからやりたい仕事」

ということになるのではないかと思いました。

リタイア者が報酬ゼロで働くのは現役世代に迷惑


もちろん、お金がそれなりにあるリタイア者が、
相場より大幅に安いお金で働くというのは、
現役世代に多大な迷惑をかけるのでやるべきではありません。

仕事をするからには「正当な対価」は受領すべきと思います。
そうしないと、日本人の賃金はいつまでたっても上がりません。

報酬ゼロでも働きたい仕事はないな~


サラリーマン時代にちょこっとだけ考えていたことですが、
セミリタイア後に膨大な自由時間ができてそれに飽きてくると、
無報酬でも良いから働いてみたいというような仕事が思い浮かんでくるかも?
なんてことを考えていたのですが、
今のところはその片鱗も思い浮かんでこないですね~。

仕事ともなると、それなりの責任も伴います。
この「責任」というところを考えますと、
どうしても二の足を踏んでしまうという要素が大きいのも事実ですが、
それ以前の問題として何をしたいかが思い浮かばない感じですね。

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2022年8月27日土曜日

FIREを名乗る最低資産金額について考えてみる ⑤ 高収入を基準とすると?

FIRE = 高収入サラリーマンレベル?


前項までの私なりの検証で、
準富裕層レベル (5,000万円以上) まで資産が達していれば、
FIREを名乗っても問題はないのではないか?
という論を展開してきました。

しかしながら、FIREに対する世間一般の感覚は、
会社を早々と辞めて貧乏くさい生活をするのは論外、
サラリーマンの平均レベルでもメリットは感じず、
せめて高収入のサラリーマンレベルでないと!
といったところではないでしょうか?

それでは高収入とはどの程度か?というと、
パッと頭に浮かぶのは年収1,000万円とかですかね?

もしくは、税制上様々なメリットが消失する年収850万円のレベルか?
まあ、そんなところではないかと思います。

年収850万円レベルの生活にいくら必要か?


年収850万円と言えば、独身の場合は手取りが630万円程度だそうです。※


630万円を単純に25倍すると1億5,750万円となり、
富裕層の仲間入りが必要となります。

ただ、1億5千万円と言えば、300万円手取りの人の50年分の給与です。
そしてそれだけの大金を貯めたところで、
4%ルールで考えれば使えるお金は年間600万円程度だと、
何だか直観的には割に合わないな~という感じです。

コスパの良いのは5千万円?


ここで、総資産額と年間支出 (4%ルール) の関係を列挙してみます。

5千万円      ⇒ 2百万円
7千5百万円 ⇒ 3百万円
1億円         ⇒ 4百万円
1億5千万円 ⇒ 6百万円

さて、ここからは勝手な個人の感想となりますが、
実現可能性やコスパ的な事を考えると、
5千万円~7千5百万円というのが黄金ゾーンではないでしょうかね?

例えば、30代前半くらいで1億5千万円貯めることができるとすれば、
もっとその道を極めてよりより生活を求めた方が、
600万円程度の暮らしで平々凡々に暮らすより良い気がしますね。

一般の人が目指すとしては、
高収入を基準としたFIREというのは、
敷居が高い割にメリットが少ないのでは?
という感想になりますかね?

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2022年8月26日金曜日

FIREを名乗る最低資産金額について考えてみる ④ 平均収入を基準とすると?

FIRE生活が行き過ぎた節約となっていないか?


そもそもFIREムーブメントとは、
収入増や支出減を画策し貯蓄率を極限化して、
生涯支出を賄う為の十分な資産をなるべく早く構築するというコンセプトです。

なので、投資や節約は不可欠な要素として
組み込まれている部分はあるとは思いますが、
昨今の傾向として、
収入増は投資に偏重(本業の給与アップはあまり語られない)、
支出減については行き過ぎた節約がクローズアップされているように思えます。

前項までは、生活保護や最低賃金をベースにFIRE資産を考えてきましたが、
「経済的自立」と堂々と宣言するレベルというのが、
これらが基準で良いのかという疑問があります。

平均収入をベースにするという考え


そこで、FIREを名乗るのであれば、
せめて日本人の平均程度の生活は!
というのはそれ程無茶な考えではないと思います。

平均収入と言っても平均値と中央値とで随分異なりますが、
ここでは中央値の年収は350万円で手取りは280万円※として計算します。


単純に280万円を25倍致しますと7,000万円となります。

個人的な感覚では7,000万円もあれば、
FIREを名乗るのは全く問題はないかと思いますが、
実現のハードルは一気に上がるという感じが致します。

準富裕層の資産でFIRE


ここまでのFIREを名乗る為の最低資産金額の検証結果をまとめますと、
以下の通りとなります。

① 生活保護ベース:3,000万円
② 最低賃金ベース:4,400万円
③ 平均収入ベース:7,000万円 

個人的な感想ですが、サラリーマンであれば、
スーツ代などの経費、飲み会などのお付き合い費用、
語学学習などの自己啓発費用が必要となりますので、
②と③からはこの分の費用は差し引いて考えても良いと思います。

また、サラリーマンと違って時間のあるFIRE生活であれば、
ナチュラルに節約が可能となるので、
より少ない金額で日本人平均並の生活が過ごせると思います。

従って、②と③の中間くらいの金額で、
十分、日本人平均のサラリーマン生活と同じレベルの生活が可能かと思います。

となりますと、準富裕層の定義である
「純資産保有金額が5,000万円以上1億円未満」
の下限である5,000万円というのが、
FIREを名乗る一つの目安と考えるとスッキリするのかな?
というのが個人的な結論になりますがいかがでしょうか?

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2022年8月25日木曜日

FIREを名乗る最低資産金額について考えてみる ③ 最低賃金を基準とすると?

FIRE後も最低賃金並の暮らしを!


前項では、独身でFIREをして生活保護並の暮らしをする為には、
3,000万円程度の資産は必要ではないか?
という事を書きました。

それでは、それよりはややグレードアップして、
最低賃金でフルタイム働く程度の暮らしはしたい!
となった場合はどうするかについて考えたいと思います。

この点について考えるにあたり、
下記の記事がわかりやすかったので、
数値については下記から引用させて頂きます。


最低賃金だと手取り年収は178万円


記事によりますと、2022年度の最低賃金は31円引き上げられ、
全国加重平均で時給は961円とする目安額を決定したとのことです。

それでは、年収はいくらになるか?ですが、

∴ 961円 × 8時間 × 23日 × 12ヶ月 = 2,121,888円

となるのですが、ここから税金や社会保険料が差し引かれるので、
手取り給与は月額148,015円(額面では176,824円)となって、
手取り年収は1,776,180円となります。

この手取り年収を25倍すると44,404,500円となりますので、
最低賃金並のFIRE生活をするには44百万円が必要ということになります。

最低賃金でも生活は苦しいと言われるが...


世間一般では、最低賃金レベルでは生活が苦しく、
貯金はできない水準と言われますが、
月額15万円弱も使えるのであれば、
節約系のFIRE生活なら十分すぎるレベルという印象です。

急な出費となっても、FIRE資産がこのくらいあれば対応可能ですし、
少しは働くというオプションが残っています。

ただし、純粋に「人並の暮らし」ということを考えた場合、
せめて平均年収程度は...と考えるのも不思議なことではありませんので、
次項ではこの点について検証したいと思います。
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2022年8月24日水曜日

FIREを名乗る最低資産金額について考えてみる ② 生活保護を基準とすると?

低資産FIREは生活保護以下の節約生活なのか?


昨今、低資産FIREを名乗る人が増えていますが、
彼らに対して批判的な人の一部には、

「生活保護以下の節約生活をして何が楽しいのか?」

といった批判も見受けられますし、
その批判には一定の説得力があると思います。

そもそも生活保護とは、生活保護法により、
憲法が定める健康で文化的な最低限度の生活を保障しているものです。

このことを逆に言いますと、
生活保護以下の支出で生活している人は、
健康で文化的な最低限度の生活に届いていないとも言えます。

生活保護に対するスタンスは人それぞれであり、
困窮しても生活保護だけは絶対に申請しないという人もいれば、
困ったら躊躇なく生活保護を申請するという人まで様々ではありますが、
生活保護自体は国民の権利であり、
実態に異論がある人は多いと思いますが
(生活保護費は多いという人も少ないという人もいる...)、
国が定める「健康で文化的な最低限度の生活」の目安にはなると思います。

従って、FIREの最低金額を生活保護を基準にするというのは、
客観的な指標としてある程度説得力を持つと思います。

生活保護でいくら貰えるか?


生活保護費はどこで住むかによっても異なりますが、
単身者であれば月額10万円~13万円の生活保護費が受給できるそうです。

私も自分の住む自治体でネット上の簡易計算をしてみたら、
月額13万円ちょっとを受給できるとの結果になりました。

この金額をFIREの目安である25倍してみると、

10万円 × 12ヶ月 × 25 = 3,000万円

13万円 × 12ヶ月 × 25 = 3,900万円

となります。

従って、生活保護をベースとして考えますと、
3,000万円以上の資産があればとりあえずはFIREと言える、
ただし、物価の高い都市部で生活には3,900万円は必要では?
という仮説が成り立ちます。

FIRE志望者の多くが準富裕層を目指す実態に合致


FIRE志望者の多くは準富裕層、すなわち、
「純資産保有金額が5,000万円以上1億円未満」
を目指しているという統計がありますが、
これなどやはり、FIRE後も生活保護+αの生活はしたい!
という考えの表れと見ると、
多くのFIRE希望者の実態に合致すると思います。

なので、FIREを名乗る最低資産金額は3,000万円と言われれば、
それなりの納得感はあると思うのですが、いかがでしょうか?

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2022年8月23日火曜日

FIREを名乗る最低資産金額について考えてみる ① 基準となる金額の候補

自分がFIREと思えばFIRE?


「FIRE」と言えば、
Financial Independence, Retire Early(経済的自立と早期リタイア)
の事を指すのはかなりポピュラーになりましたが、
現時点ではFIREを名乗る為の最低資産金額についてのコンセンサスは無いようです。

その為、FIREは自分がFIREと名乗ればFIRE!みたいな感じになっており、
実際に数百万円の保有資産でもFIREを名乗る人が増えています。

しかしながら、数百万円の資産では生活費の大部分を賄うのは困難であるため、
実際はアルバイトやYouTube収益などが生活費の源泉となっていて、
FIREを名乗らなければ誰もFIREと思わないのでは?
なんて人も多くなっています。

こういった生き方を否定する気は全くありませんが、
数億円の資産を持ち悠々自適の日々を過ごす人と、
週に5日以上アルバイトをしないと生活できない人とを、
同じFIREというカテゴリーに入れるのは無理があると思います。

一方、FIREと関係性が高い「富裕層」という言葉について言えば、
野村総合研究所が用いる定義である
「純金融資産保有額1億円以上5億円未満の世帯を富裕層」
というのがそれなりに市民権を得ていると思われます。

従って、「オレは生活費があまり掛からないから、
保有資産は1千万円でも富裕層だ!」
などという理屈は通りません。

なので、FIREにもFIREを名乗る為の最低資産金額のようなものが定義されれば、
その後のFIREに関する議論はしやすくなるのではないか?
ということを考えました。

年間生活費をベースに4%ルールを適用


FIRE理論での「4%ルール」についてはそれなりに市民権を得ていると思いますので、
FIREには年間生活費の25倍の資産が必要と仮定します。

そうなると、
「FIREを名乗る為の最低年間生活費はいくらか?」
を決めれば良いことになるわけですが、
これが各自の裁量に任されているのが現状です。

例えば、月に1万円しか使わないというのであれば、
1万円×12ヶ月×25 = 300万円
でFIREを名乗れることになりますが、
この金額で"Financial Independence"と言えるかと言えば、
やはりかなり無理があると思います。

FIREを名乗る為の最低年間生活費の候補


それでは、最低年間生活費の設定には何を基準にしたらよいかですが、
以下の数値が候補に挙げられるのではないかと考えます。

① 生活保護費
② 最低賃金を年収換算
③ 平均年収
④ 高収入 (年収850万円)

これらを用いるとFIREを名乗る為の最低金額はいくらか?
については次項以降に検証していきたいと思います。

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2022年8月21日日曜日

FIREに対する熱量が大きい人はまだまだ少数派では?

FIRE希望者でも熱量には大きな差がある


FIREという言葉がポピュラーになりつつある中、
「FIREしたいですか?」
みたいなアンケートをよく見かけるようになりました。

しかしながら、「FIREしたい」という人の中にも、
FIREに対する熱量の差は歴然と存在すると思います。

このポイントを押さえないで世間一般のFIREブームを語ると、
実態と随分乖離する印象になるのではないかと思います。

FIRE希望者を熱量により分類する


FIRE希望者は、FIREへの熱量によって以下のパターンに分けられると思います。

① FIRE絶対主義者

生活のすべてをFIRE達成の為に捧げる人です。
給料の8割以上投資に投資に回す、飲み会はすべて断る、
お金のかかる趣味はすべて封印する等々、
常人は真似できないレベルでFIREを目指す人がそれです。

② 本気でFIREを目指す人

①ほどではないが、本気でFIREを目指して奮闘する人です。
私のイメージとして、給料の半分程度は少なくともFIRE資金の為にキープ、
極力、娯楽への出費は避けるものの、
年に1度の海外旅行とか、気分転換の飲み会くらいは参加すると言ったところです。

③ できることならFIREしたい...レベルの人

漠然と投資や貯金はしているが、
具体的に何歳までにFIREとかのイメージを持っておらず、
「できることならFIREしたいけど...」
程度しかFIREの熱量がない人。

④ ビジネスFIRE希望者

FIREしたいとは実際に思ってはいないものの、
FIREをネタに稼ごうと思っている人。

本当にFIREを目指す人は少数?


ちなみに私のサラリーマン時代は上記で言えば ② と言ったところですね。
自分もそれなりにFIRE(というよりセミリタイアだが...)への情熱は高かったですが、
ブログなどではなりふり構わずFIREを目指す人もいて、
随分と刺激になりました。

さて、ここからは勝手な推測となりますが、
①とか②とかに属する人と言うのは、
世間一般からするとかなり少数じゃないでしょうか?

少なくとも、無作為にアンケートを取って、
3割とか4割がそういう生活をしているとはとても思えません。

なので、FIRE希望者と言っている人の多くは、
③のできることならそりゃFIREしたいですよ!
というレベルなんじゃないんでしょうかね?

ちなみに、④のビジネスFIRE希望者は数は少ないと思いますが、
FIREで検索すると上位に出てきたりするので、
ちょっと注意が必要ではないかと思います。


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2022年8月20日土曜日

FIREへの近道は給与アップでは? ~ なぜ投資でそんなにまで儲かると思うのか? ~

FIRE資金を貯めるには「投資」は不可欠?


目標とするFIRE資金を貯める為の近道として「投資」はポピュラーであり、
広い意味での投資(定期預金・国債も含める)を全くやっていない人は、
ほぼいらっしゃらないと思います。

ただし、投資偏重という最近の傾向については、
若干の違和感を感じる部分があります。

というのも、20~30代であれば、
投資を中心にFIRE資金を築き上げるよりも、
本業の収入アップの方に力を入れた方が良いのではないか?
という素朴な疑問が湧くからです。

投資の種銭が大きい方がFIREへ近づく


仮に投資でFIREを目指すというのが基本路線だとしても、
投資の種銭が大きい方が資産形成に圧倒的に有利です。

例えば、毎年100万円を投資につぎ込んで、
市場を大きく上回る10~20%の利回りを目指すというのは至難の業です。

そのようなチャレンジングな目標設定するよりは、
例えば、給料で100万円アップを目指した方が、
達成確率も高く、FIREへの道も近づくかと思います。

投資に対する自信はどこから来るのか?


もちろん、社内での昇進、転職での給与アップも、
それなりのスキルアップや資格取得が必要なので、
誰でも簡単にできるわけではありませんが、
早期FIREの為にはトライしても良いのでは?と思います。

私が常々疑問に思っているのは、
給料は全くアップする見込みがないので投資へ、
そして投資でなら自分は稼ぐことができる!
というようなスタンスの方が多いですが、
その投資への自信はどこから来るのだろうか?
ということですね...

インデックス投資で過去の実績レベルを期待するのはまだわかるとしても
FXや暗号資産で勝ち続けるのを前提とするのは、
確実性にはかなり欠けるのではないでしょうかね?


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2022年8月19日金曜日

お金のかかる趣味がないのでセミリタイアできた

お金のかかる趣味


「ゴルフが生き甲斐」という人の話を聞きました。

この時期は暑いので早朝にプレイ開始、
前日にホテル泊が基本だそうで、
結構な出費になるとのこと。

ゴルフにかけるお金の正確な金額はわからないと言っていましたが、
年間100万円以下ということはないでしょうね~とのことです。

年間100万円といえば、節約系セミリタイアであれば、
年間生活費より多い!という金額です。

お金のかかる趣味がなくて良かった


私自身のお金のかかる趣味は海外旅行とも言えますが、
航空券は基本はポイ活で賄いますし、
食事は旅行に行かなくても食べるし、
まあ、ホテル代と現地移動費、それと施設入場料程度で、
そこまで高額な趣味という認識はありません。

上記の知人の話を聞いて、
ゴルフとかのお金がかかる趣味がなくて良かったな~
と思いましたね。

そういう趣味が人生で一番楽しいことだったら、
そもそもセミリタイア資金は貯まらなかったでしょうし、
セミリタイア生活費も今より遥かに高額になるので、
やはりセミリタイアは断念ということに...

まあ、もっとも「ゴルフの楽しさ > 仕事の辛さ」であれば、
サラリーマンを続けた方が良いのでしょうが、
自分的にはそれはちょっと考えにくいのが現状ですね。
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2022年8月18日木曜日

「FIREする目途が立った」とはどういう状況なのか?

「FIREへの憧れ」調査で気になったこと


FIREに関する調査で面白い記事を見つけました。


20代~50代までの男女800人にアンケート調査を行ったそうですが、
FIREを実現したい人は全体で33.9%に至るなど、
「そんなに高いかな?」という、
個人的な感覚とは少々ずれがある印象です。

ただ、一番気になったのは「FIREの目途が立っている」と回答した人が、
FIRE希望者の33.2%に達したことですかね?

となると、全体の1割くらいの方がFIREの目途が立っているということで、
さらに世間一般の印象とは乖離している感じです。

30年以内にFIREできる?


上記のアンケートでは、FIREの目途が立っている人の40.0%は、
5年以内にFIREできると回答しているようで、
これなら「FIREする目途が立った」と言っても良いかと思います。

ただし、8.9%が20年超30年以内と回答しているようで、
30年後にFIREする目途が立った!というのは、
ちょっと感覚的にはありえない回答かな?と思います。

あと1年もつかわからない...


ただ、個人的に違和感を最も感じたポイントというのは、
FIREというのは、サラリーマン生活がしんどくて、
やむにやまれず目指すというイメージが自分にはあります。

私なんかも一番仕事がきつかった時期には、

「あと1年、この会社で働くことができるだろうか?」

などと自問自答しながら働いた感じなので、
そりゃあと5年とか10年仕事を続けることができれば、
FIRE資金は貯まるかもしれませんが、
その5年とか10年という長い期間耐えられるか...
そんなところが一番の問題だったような気が致します。

そう考えると、当時の自分が、
「FIREの目途が立った」なんてことを言うのは、
ちょっと無理かな?と思いました。

そんな印象を持ったので、「FIREする目途が立った」というのは、
具体的にどんな状況にあるのか?
もうちょっと突っ込んで聞きたいかな?と思いましたね。


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2022年8月17日水曜日

早期退職して良かったと安堵 ~ サラリーマンを継続した場合の最悪シナリオを考えること ~

定期的に考える"if"


今は自由気ままなセミリタイア生活を過ごしており、
生活そのものは基本的に満足しているのですが、
かつての同僚の近況を聞く機会などあると、
”もしも自分が未だに働いていたら”
ということをつい考えてしまいます。

こういう場合ですが、必ず何かしらの悪い要因が新たに加わり、
本当に会社を辞めて良かった安堵することがほとんどですね。

地方勤務というリスク


私が考えうる、サラリーマン継続していた場合の大きなリスクですが、
箇条書きでざっと挙げれば以下の要因でしょうか?

① 地方勤務
② 給与大幅カット
③ 上司との相性

地方への転勤というのは50歳過ぎてからはないと思っていましたが、
全くないわけではないというらしいというのが今回得た情報です。

この年で知り合いが一人もいない街に住むというのは、
今の自分の生活スタイルを考えるとちょっと考えにくいですね。

給料は会社の業績が冴えない展開が続いているし、
まあ、上がる見込みは全くなかったでしょうから、
どこまで下がるかがポイントでしょう。

上司はガチャ次第なので何とも言えませんが、
元同僚はここに来て上司と飲む回数が増えてきたのが悩みと言っていました。

セミリタイア生活の良さを再認識する機会


私の場合、良いシナリオ、
例えば「部長に昇進して給料は倍になる」なんてことが
全く考えられない状況で会社を辞めていますので、
安心して?サラリーマン継続シナリオを考えられます。

要は「辞めなきゃ良かった!」なんてことは、
普通に考えればあり得ないということですね。

それどころか、上記のように悪いシナリオがどんどん加わり、
サラリーマン時代に考えていたより遥かに労働環境が悪化している感じです。

セミリタイア生活がややマンネリ化してきたときに、
サラリーマンを継続していたらこんなにヒドイことになっていたかも?
なんてことを考えるのは、
実は今の生活がかなり良い状態であることを再認識することになりますので、
自分にとっては意味のある行動になっている感じです。
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2022年8月16日火曜日

愛社精神の強い人が多い会社に転職すべきでない理由

私の評価は何故低かったのか?


私が最後に勤めた会社というのは、
それなりの歴史ある会社だからか、
愛社精神の強い人が多かったです。

愛社精神が強いということは、
皆が自分の会社に誇りをもって働いているということで、
それは非常に良い事ではないの?
と思うかもしれませんが、
これがマイナスに働く可能性というのもあります。

私自身の評価が低かった理由というのは、
このことに起因する部分も大きかったのでは?と思っていますので、
そのことについて述べてみたいと思います。

自社のやり方がすべて


愛社精神の強い人の中には、自社を客観的に見れない人がいます。

自分の会社のやり方が絶対であり、
自分の会社の社員は優秀な人が揃っているのだ!と。

そんな中に、30歳を過ぎて転職なんかして行くと、
この素晴らしい会社に他社でダメだったヤツを採用してやったのだ!
という、よくわからない先入観を持って私を見る人もいました。

こちらは、たまたま求人があったから応募して採用されたから入社しただけ、
良い会社とか悪い会社とかで言えば、
前の会社のが明らかに格上なんだけどな~などと密かに思っても、
そのようなことは通用しません。

転職してから10年以上経っても、

「ウチの会社ではそんなやり方はしない!」

なんて怒られ方を結構されたのを思い出しますね。

転職入社組はよそ者


もちろん、中途採用でもきちんと評価されている人もいるので、
評価する人次第というところはありますし、
単に私の実力不足ということなのかもしれません。

ただ、新卒で入った人以外は所詮はよそ者という態度の人も多く、
陰で「あいつはプロパー社員に比べて能力が劣る」などと言われていたのを、
聞いたこともあります。

まあ、私が会社にもっと馴染む努力をしていれば、
「仲間」として向かい入れられて、
それなりに今でも働いていて、
セミリタイアとかを目指さなかった可能性もありますが...

うーん、やっぱり無理ですね。
変な先入観を持った人に迎合するのもイヤですし、
その先入観を覆せるとも思えません。

転職を考え中の方は、
こういった要素も考えて転職された方が良いかと思います。

でも転職先なんて、実はそんな選べる状況にないことがほとんどなんですが...

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2022年8月14日日曜日

FIRE達成後に働く理由 ② 「好きで働く」は本当か?

FIRE達成後に好きで働く?


前項では、FIRE達成といえども、
これ以上のお金はいらないというレベルの人は少ないので、
FIRE生活に影響のない範囲で働くというはごく自然という話をしました。

しかしながら、FIRE達成後の労働はお金の為ではなく、
自分が好きで働いているのだ!という人は結構いらっしゃいます。

こういった方々に対して、
「いやいや、収益目的だろ!」
というような批判を目にすることはありますが、
果たしてこの批判は当たっているのでしょうか?

収益第一と考えるとそれ程の旨味はない人がほとんど


例えば、FIRE達成後に趣味でブログやYouTubeをやって、
その結果として結構な収入があがっている人がいたとします。

そのブログなりYouTubeなりで例えば月10万円も稼げるとなると、
相当な成功の部類に属し、かなりの金額を稼いでいる印象を受けますが、
年収500万円程度の普通のサラリーマンにとっては、
1週間で稼げるレベルの金額です。

仮に本当に収益第一と考えて、
実はあまりやりたくないことだったり、
フルタイムに近いほどの時間をかけていれば、
安定的に稼げるサラリーマンを捨ててまでやることか?
という疑問が生じるのではないでしょうか?

なので、やはり本当に好きでやっていないと、
それ程の旨味はない話だと思うのですが、
実際はどんなもんなんでしょうね?
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