FIRE生活が行き過ぎた節約となっていないか?
そもそもFIREムーブメントとは、
収入増や支出減を画策し貯蓄率を極限化して、
生涯支出を賄う為の十分な資産をなるべく早く構築するというコンセプトです。
なので、投資や節約は不可欠な要素として
組み込まれている部分はあるとは思いますが、
昨今の傾向として、
収入増は投資に偏重(本業の給与アップはあまり語られない)、
支出減については行き過ぎた節約がクローズアップされているように思えます。
前項までは、生活保護や最低賃金をベースにFIRE資産を考えてきましたが、
「経済的自立」と堂々と宣言するレベルというのが、
これらが基準で良いのかという疑問があります。
平均収入をベースにするという考え
そこで、FIREを名乗るのであれば、
せめて日本人の平均程度の生活は!
というのはそれ程無茶な考えではないと思います。
平均収入と言っても平均値と中央値とで随分異なりますが、
ここでは中央値の年収は350万円で手取りは280万円※として計算します。
単純に280万円を25倍致しますと7,000万円となります。
個人的な感覚では7,000万円もあれば、
FIREを名乗るのは全く問題はないかと思いますが、
実現のハードルは一気に上がるという感じが致します。
準富裕層の資産でFIRE
ここまでのFIREを名乗る為の最低資産金額の検証結果をまとめますと、
以下の通りとなります。
① 生活保護ベース:3,000万円
② 最低賃金ベース:4,400万円
③ 平均収入ベース:7,000万円
個人的な感想ですが、サラリーマンであれば、
スーツ代などの経費、飲み会などのお付き合い費用、
語学学習などの自己啓発費用が必要となりますので、
②と③からはこの分の費用は差し引いて考えても良いと思います。
また、サラリーマンと違って時間のあるFIRE生活であれば、
ナチュラルに節約が可能となるので、
より少ない金額で日本人平均並の生活が過ごせると思います。
従って、②と③の中間くらいの金額で、
十分、日本人平均のサラリーマン生活と同じレベルの生活が可能かと思います。
となりますと、準富裕層の定義である
「純資産保有金額が5,000万円以上1億円未満」
の下限である5,000万円というのが、
FIREを名乗る一つの目安と考えるとスッキリするのかな?
というのが個人的な結論になりますがいかがでしょうか?
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