自分がFIREと思えばFIRE?
「FIRE」と言えば、
Financial Independence, Retire Early(経済的自立と早期リタイア)
の事を指すのはかなりポピュラーになりましたが、
現時点ではFIREを名乗る為の最低資産金額についてのコンセンサスは無いようです。
その為、FIREは自分がFIREと名乗ればFIRE!みたいな感じになっており、
実際に数百万円の保有資産でもFIREを名乗る人が増えています。
しかしながら、数百万円の資産では生活費の大部分を賄うのは困難であるため、
実際はアルバイトやYouTube収益などが生活費の源泉となっていて、
FIREを名乗らなければ誰もFIREと思わないのでは?
なんて人も多くなっています。
こういった生き方を否定する気は全くありませんが、
数億円の資産を持ち悠々自適の日々を過ごす人と、
週に5日以上アルバイトをしないと生活できない人とを、
同じFIREというカテゴリーに入れるのは無理があると思います。
一方、FIREと関係性が高い「富裕層」という言葉について言えば、
野村総合研究所が用いる定義である
「純金融資産保有額1億円以上5億円未満の世帯を富裕層」
というのがそれなりに市民権を得ていると思われます。
従って、「オレは生活費があまり掛からないから、
保有資産は1千万円でも富裕層だ!」
などという理屈は通りません。
なので、FIREにもFIREを名乗る為の最低資産金額のようなものが定義されれば、
その後のFIREに関する議論はしやすくなるのではないか?
ということを考えました。
年間生活費をベースに4%ルールを適用
FIRE理論での「4%ルール」についてはそれなりに市民権を得ていると思いますので、
FIREには年間生活費の25倍の資産が必要と仮定します。
そうなると、
「FIREを名乗る為の最低年間生活費はいくらか?」
を決めれば良いことになるわけですが、
これが各自の裁量に任されているのが現状です。
例えば、月に1万円しか使わないというのであれば、
1万円×12ヶ月×25 = 300万円
でFIREを名乗れることになりますが、
この金額で"Financial Independence"と言えるかと言えば、
やはりかなり無理があると思います。
FIREを名乗る為の最低年間生活費の候補
それでは、最低年間生活費の設定には何を基準にしたらよいかですが、
以下の数値が候補に挙げられるのではないかと考えます。
① 生活保護費
② 最低賃金を年収換算
③ 平均年収
④ 高収入 (年収850万円)
これらを用いるとFIREを名乗る為の最低金額はいくらか?
については次項以降に検証していきたいと思います。
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