2018年3月31日土曜日

まだ終活は早い、でもやりたいことは整理しておくべき

終活を考えるのは60歳過ぎでいいのでは?

先般もご紹介したもっと知りたい!定年の楽しみ方
という本には終活については以下のようにまとめられています。

「終活」とは2009年に週刊誌で初めて用いられ
2012年新語・流行語大賞でトップテンに選出された言葉で、
人生の終わりをより良いものにするために事前に準備をすることを意味し、
自分の葬式やお墓を考え、財産相続の計画等の身辺整理をし、
残された家族に迷惑をかけずに安心して余生を過ごしたいという考えです。
(p148)

本書は定年者向けの本であり、確かに60歳を過ぎたら
終活についてボチボチ考えるのも必要かと思います。

一方、40歳で終活を考えるのはどうか?
個人的な意見ではそれはちょっと早いかな?と思います。

ただし、終活の前段階として、「人生でやり残したこと」
を整理する作業はやっておいた方が良いのでは?と思います。

40歳を過ぎたらやりたいことを整理する

本格的にセミリタイアを考え始めた40歳頃に最初に考えたのは、
この仕事を続けたまま60歳とかになったら100%後悔する!
と言うものでした。

40歳くらいになれば、会社の中での立ち位置もわかってくるので、
おおよその方向性が見えてきます。
ここから仕事内容なりポジションが大幅に改善する見込みは全くありません。
(それから10年程度働きましたが、結果は想像よりひどい扱いでした。)

一方、人生でやり残したことはあるか?
実際に紙に書き出してみると思いのほか多いことに気付きます。
行ってみたい旅行先、読みたくても読んでない本、
語学の習得、肉体改造 etc...

ではそれをすべて実行するのは65歳からでも間に合うか?
自分の場合で答えはNO!でした。

即ち、自分が定年までこのまま働くということは、

① やりたくない仕事を20年以上も続けたという後悔
② やりたいことができなかった後悔
③ やりたいことの多くが残りの人生できないであろう後悔

という後悔のトリプルパンチを食らうということだな、
と考えました。

とは言っても、先立つものがなければ
仕事を辞めるわけにもいかないのも事実です。
その準備にある程度の時間は必要ですが、
この時間は正直しんどかったですね。

やはり早めの準備は大切ですね。
あと10年早くセミリタイアを本格的に考えていれば!
とセミリタイアへのスタートが遅れたことだけは
ちょっと後悔しています。

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2018年3月30日金曜日

会社の約束など当てにならない

異動するはずだった部署が消滅?

時々ですが、かつて勤めていた会社の情報が入ってきます。
そんな中、ちょっと面白いと思った話が、
自分が所属していたセクションが他部署に吸収されたという話です。

元々、他部署に吸収されるという話は既定路線だったのですが、
それが想定していなかった部署へ吸収されるということで、
自分がいなかった半年あまりで会社も様変わりしたという事です。

実はメインの話はそこではなくて、
自分が異動するはずだった部署の話です。

自分が会社を辞めると言った際に、
今の仕事が気に入らないならばと異動を提示された部署は、
部署そのものがなくなるということです。

条件をタイムスケジュール的を見ていくと、
自分の所属していた部署が他部署へ統合されるまではそこで勤務、
その後に某部署へ異動という条件だったのですが、
その異動先の部署が消滅するらしいという話です。

その異動先は自分にとって1mmも魅力がなかったので速攻断りましたが、
仮に、「そういう条件ならもうしばらく頑張ります!」
と自分が言ってたらどうしていたんでしょうかね?

かつての勤務先の話を聞いても
「辞めて良かった!」
という類の話しかありませんね。

思えば、自分のサラリーマン生活は会社に振り回されるだけでしたね。
会社の方針であっち行け、こっち行けって実は結構大変なことだというのは、
会社を離れてセミリタイアして改めて実感致します。

「自分のリズムで生活できる」
というのがいかに貴重かを再認識する意味では、
サラリーマン時代の会社の話を聞くのも悪くないかもしれません。

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2018年3月29日木曜日

会社の朝礼は時間の無駄でしかない

朝礼は無駄でしかない!

今でもサラリーマン時代の悪夢を時々見るのですが、
昨晩はセミリタイア後に初めて朝礼関係で怒られるという悪夢を見ました。

朝礼をうまいことさぼったまでは良かったのですが、
それじゃ朝礼で喋ったことをメールしとくから読んどけ、
と言われて読んでないことがばれて怒られるという、
よくわからない夢でした。

そもそもサラリーマンの仕事など無駄の宝庫と言っても過言ではありません。
特に会議が無駄!という意見が多いと思いますが、
会議は無駄というよりは会議のやり方が問題なのであって
会議そのものには必要な部分もあるかと思います。

しかしながら、ただの時間の無駄でしかないのが「朝礼」です。
これを機会に自分の経験した会社の朝礼の無駄さ加減を
振り返ってみたいと思います。

① 朝礼は始業時間前に行う

朝礼のある日は始業時間の10分~15分前に出社する必要がありました。
朝礼時間は無給の労働ですので、毎週朝礼をやる場合など
15分×50日で計算すると12時間30分となり、
年間ほぼ2日間もタダ働きさせられている計算になります。

② ネタを考える膨大な無駄時間

朝礼の構成で多かったのが、最初に部長の挨拶があって、
その後に誰かが一言話すというもの。
この「一言」というのが曲者で、職場のトピックスなんかも
取り入れながら5分程度の話を作らければいけません。
これを手を抜くと怒る部長というのがいたので、
結構話を作る人は大変そうでした。
ただでさえ忙しいのに、誰もまじめに聞いてない話をつくるほど
むなしくて無駄な時間はありません。

③ 有益な情報はない

連絡事項などイントラに記載するか紙で回せばいいのです。
全員で集まる必要はありません。

部長によっては、一所懸命「良い話」を語ろうとしている人がいますが、
心に響く話など聞いたことがありません。
その努力は違う方向へ向けるべきです。

自分が日系企業から外資系企業へ転職した際には、
朝礼なるものはありませんでした。
なるほど合理的だな、と思ったのを記憶しています。

朝礼は月曜朝というケースが多いですよね。
ただでさえ憂鬱な週の始まりに、
「今週も頑張りましょう!」とか言われて、
「よし頑張るぞ!」なんておめでたい人がいるわけがありません。
今振り返っても本当に無駄な時間でしたね。

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2018年3月28日水曜日

セミリタイア後の初めての冬を振り返る

行動が制限された冬の生活

東京では桜もほぼ満開という感じでやっと春らしくなりました。
私が会社を辞めたのは昨年7月末のことですから、
セミリタイア後初めての冬を越したということになります。

そんな冬を終えてみて感じたことは「日本の冬は寒い!」
という当たり前のことを再認識したことです。
今回の冬の過ごし方の反省点と来年の抱負をここで述べてみたいと思います。

① 家の中はそれなりに寒い

サラリーマン時代の日中はほとんど会社にいましたので、
暑いとか寒いとかはあまり関係ありませんでした。
セミリタイア後は必然的に家にいる時間が長くなるわけですが、
家の中というのは暖房をつけていてもそれなりに寒いな!
ということを感じました。
これはエアコンのパワー不足や家が古いことなどが
影響しているのだと思います。
エアコンはそれなりに節約モードだったつもりですが、
この2月は電気代が過去最大(7,000円超)を記録しました。

② せっかく減らした体重がリバウンド

会社を辞めた直後は、ストレス大幅減少と色々な場所にアクティブに
出かけていた関係で、体重を5Kg減少することに成功しました。
ところが冬になると外出するのが億劫となり運動不足に陥り、
3Kgほど体重を戻すことになりました。
せっかく通っているスポーツジムをもっと活用すればよかっと思います。

③ 今年の冬はタイで過ごそう!

そんな反省も踏まえまして、今年の冬は暑いところへ
少なくとも1ヶ月くらいは行こうと思います。
昨年も行こうと思っていたのですが、細かい予定や
治験(期間中は旅行は禁止!)などをチョコチョコ入れていたら
タイミングを失いました。
いずれにしても計画は早めに立てなければいけません。

旅費は最低限で十分


















費用面ですが、実はそれほど大きなものとは考えていません。
このあたりは旅費の考え方によるものと思います。
旅費は以下のポイントを抑えれば大丈夫です。

・往復航空券代金
・宿泊費
・現地での移動費
・観光費用 (博物館入場料など)

食費とかどうするんだ?というかもしれませんが、
食費は日本にいてもかかるのです。
タイあたりですと贅沢しなければ日本で自炊するより安くすみます。
また、日本での電気・ガス・水道なども基本料金しかかかりませんので、
この分はマイナスすることが可能です。
アジアでは現地での移動費や観光費用もたかが知れています。
日本にいたってちょっと外出ぐらいはするわけですから。

現地で暇ではないか?と思うかもしれませんが、
自分には Kindle Unlimited があります!
かつては中長期旅行は古本屋で本を厳選して10冊程度に絞り、
読んだら捨てていましたが、Kindle Unlimited は月額980円で読み放題、
良い時代になりました。

そんなわけで、純粋な費用は「往復航空券代金」と「宿泊費」のみです。
往復航空券代金はアンケートサイトなどで必死に貯めたマイルがあるので
実質的には税金・サーチャージのみで1万円未満。
宿泊費も1泊3,000円もだせばそこそこの所にとまれます。

従って、1ヶ月の滞在で実質的な負担は10万円程度かな?と思っています。
あとは懐具合でマッサージ費用 (1時間700円~1,000円でOK)や
ちょっとした豪華食事をどうするかでしょうかね?

私はやっぱり暑いのはいいけど寒いのはダメです。
せっかくセミリタイアしたのだから、
動ける間は積極的に動いて行こう!と思う次第です。



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2018年3月27日火曜日

セミリタイア理由 ~ 会社がイヤ or 働くのイヤ ~

セミリタイアの理由は会社が嫌だからなのか
働くの嫌だからなのか?

セミリタイア系ブログを読んでいると
「仕事が嫌で会社を辞めた」
という方々が多数であることに気が付きます。

これを一歩掘り下げてみますと2つの類型があるのでは?
と思います。

① 会社が嫌だからセミリタイア (仕事そのものは嫌いでない)

② 働くの嫌だからセミリタイア (会社ももちろん嫌いだが仕事も嫌い)

①と②の大きな違いは、①は「環境さえ整えば仕事に復帰してもよい」と考え、
②は「何があっても仕事はしたくない」と考えることかと思います。

自分は基本的に①のタイプではありますが、
自分が考える「環境が整えば」という会社は日本にはないと思い、
セミリタイアを決意したという部分はあります。

ヒントとなるのは海外関連会社の労働環境でした。
自分が見てきた海外(米国・欧州)の職場の環境で
良いと思ったのは以下の通りです。

① 職場が近い (徒歩・自転車か車での通勤) 
② ホワイトカラーは個室あり
③ 労働時間はフレキシブル (朝7時に来て午後3時に帰るなどもあり)
④ 有給休暇の取得は確実

①は日本でも地方ならば十分ありえるかと思います。
ただし、東京ではほぼ無理。

②は日本では役員にでもならない限り無理。
個室をよこせとまでは行かなくても、
勉強机みたいなデスクをきっちり詰め込んで、
課長なり部長が常ににらみをきかせる日本式環境は息がつまります。

私見ではありますが、職場の人間関係が問題になる原因の一つは、
あの窮屈な職場環境にあると思います。
常に誰かに監視されている状況で、
また、上司にいつ呼ばれるかもわからない環境だと
落ち着く暇もないし、ギスギスした雰囲気になるのもやむを得ません。

③はフレックスがあるじゃないか?という人がいますが、
フレックスが自由に取れる会社はあまり聞きません。
病院と子供の入学式・卒業式くらいしか取れないのが関の山です。

④は自分にとって致命的な差です。
あり得ない話ですが、欧州並に夏休みが3週間確実にとれれば、
自分はセミリタイアを目指さなかった可能性が高いです。

日本国内で①~④の条件で自分を雇う会社があるか?
まあ、あるわけはありませんね。

せめて残業0、休日出勤0、有給完全消化だけでも保証してくれたらね、
と思いますが、それすら無理でしょうね。

そんなわけで、自分は働きたくないわけではありませんが、
職場に復帰することはないと思います。

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2018年3月26日月曜日

会社にいる時間が無駄だと思ったら

会社にいる時間が無駄だと思っていた

私自身、勉強するのは嫌いではありません。
仕事を通じて知識を深めることができれば、
それが「やりがい」に通じる部分も合った時期はあります。

しかし、サラリーマンキャリアの後半では、
同じ職場で淡々とルーティーンをこなすのみだったので、
新しい知識はもちろんのこと、自分がこれまで得た知識の
大部分も使う機会はありませんでした。

そんなわけで、

「会社にいる時間とはなんて無駄な時間なのだ!」

としみじみ思っていました。

「お金を貰っていて無駄とは何事だ!」と怒る方もいるかもしれませんが、
無駄だと思ってしまったのだから仕方ありません。

この無駄な時間を有効に使うにはどうしたら良いか?
色々考えましたが、いいアイデアは全く浮かびませんでした。

つまらない仕事でも会社には行かなければいけませんし、
もちろん仕事はしなければいけません。
仕事がつまらないのでやる気もでないので、
つまらないミスもします。
そうなると当然怒られるので、ますますやる気がでなくなります。

結局、辞めるしかなかったのか?

そんな環境の中、自分はセミリタイアという方向に舵をきって、
今は落ち着いた生活を過ごしているので、
結果的にはギリギリOKだったかな?とは思います。

しかしながら、経済的に会社を辞められない事情がある、
まだ会社でやり残したことがある、
というケースもあるかと思います。
自分がそのパターンだったとしたらどうしたら良かったか?
ということをちょっと考えてみました。

結論から言えば、

「仕事変えてくれなければ辞めます!」

と言えばよかったかなのかな?と思います。

自分が退職すると言ったら違う部署のオファーがあったことや
その他色々なゴタゴタがあったことを考えるとこうなります。
理由は以下の通りです。

① 上司はどうせ会社を辞めることはないと思っている

何をしても会社を辞めないと思っているからこそ、
希望も何もない同じ場所・ポジションで働かせているのです。
辞めると聞いて初めて慌てて動いたことからもわかります。

② 自分が辞めると現場レベルでは困る

たいして儲かってもいない会社で、
補充の正社員を雇うことはほぼ不可能です。
現場レベルでの人のやりくりは間違いなく困ります。
(現に今困っているらしい)

③ 上司の査定に響く、かもしれない

自分が辞めることで、部下への監督責任を問われるという
可能性を指摘する人がいました。
個人的にはそんなたいしたことではないと思いますが、
可能性は無きにしも非ずです。

それでは、自分が事前に会社と退職を前提に交渉すれば良かったと
思っているかというとそうではありません。
むしろ交渉しなくて良かったと思っています。

これでどこか違う部署にいったところで、
おそらくツマラナイ仕事をしている点では変わりません。
仮に多少面白みのある仕事だっとしても、
それがセミリタイア生活の面白みに勝てるか?
自分にとって答えは明白だからです。



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2018年3月25日日曜日

年下の元で働くのはやっぱり嫌だ、と思った

自分のスキルはありふれているのかな?

厚生労働省の一般職業紹介状況(平成30年1月分)によると、
有効求人倍率は1.52倍、なるほど人手不足が続いているのがわかります。

しかしながら、自分がこれまで従事してきた職業に分類されるであろう、
「事務的職業」は0.51倍と買手市場であることがわかります。
その中でも、「一般事務の職業」が0.41倍、
「会計事務の職業」は0.79倍となっており、
もし自分が働こうと思っても、かつてのスキルを活かそうと思うと
容易に働けない状況であることがわかります。

年下にこき使われるのは嫌だ

何故こんな統計を改めてチェックしてみたかと言えば、
昨日訪問したレストランでの光景がきっかけです。

そのお店はおそらく家族経営のお店で、
厨房には親子と思われる男性2名、給仕係の男性1名とで切り盛りしています。
この給仕係の男性は恐らく60歳は越えていると思われます。
それが20代であろうシェフの指示で働いているわけです。
しかしどう見ても動きがぎこちないし、指示もよく間違います。
長年この業界で働いていたにはとても見えません。

ここで先の一般職業紹介状況(平成30年1月分)に戻ると、
「接客・給仕の職業」の有効求人倍率は4.29倍となっています。

ここからが自分の勝手な想像なのですが、
この男性は極普通のサラリーマンだったが、
これまでのキャリアが活きる職では求人がなく、
不慣れな飲食業界に身を投じたのではないか?
ということです。

サラリーマン退職後のセミリタイアに関しては、
大きく分けると2つのタイプがあるかと思います。

① 働かなくても逃げ切れる資金を貯めてからセミリタイア

② ある程度の資金 + 週2~3日程度の労働を前提としたセミリタイア

私自身は比較的に①に近い形を目指してセミリタイアをしたわけですが、
②のケースでは働く内容が問われるな、と改めて思いました。

私自身、了見の極めて狭い人間ですので、
やはり年下にこき使われるのは嫌ですね。
ましてや退職後に。。。

幸い、今ではネットを使って誰とも会わないでいい仕事もありますので、
狙うならこの辺りかなと思います。

やっぱり働くってのは大変だな、
と久々に思った次第です。

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2018年3月24日土曜日

もしも「セミリタイア」を知らなかったら今頃何をしていただろう?

「セミリタイア」に救われた人生

自分は「セミリタイア」という概念に出会えて救われたと思っています。
少なくともサラリーマン生活の後半の10年間は、
セミリタイアを目指していたからこそ、
つらく、面白みの全くない生活に耐えられたのだと思います。

会社を辞める際には、辞めてから何をするということは特別言わなかったので、
「実は転職先が既に決まっているのに言いたくないから言わない」
などと一部の人からは勘繰られていました。

この発言の意味することで重要なのは、
こう決めつけていた先輩社員の頭の中には
「セミリタイア」という概念が全くないことを意味しています。
薄々、セミリタイアすることを感づいていた鋭い女子社員に比べると
視野が狭いと言わざるを得ませんね。

しかしながら、これは無理もないことだと思います。
実際に自分の周りにもセミリタイアしている人間はいませんし、
したいと言っている人間もいません。
60歳ないし65歳までは働くのが当然!と多くの方が考えているわけで、
社会もこれを前提に回っている部分があるのは否めません。

セミリタイアを知らなかったら?

それでは自分がセミリタイアという考えに出会えなかったらどうしていたか?
これは中々難しい問題ですが、オプションは限られていたかな?と思います。

① 転職する

40歳を過ぎてからの転職は大変です。
時折暇つぶし的に転職サイトをチェックした時期もありますが、
95%以上の案件では給与面など条件は下がります。
100%の確率で良い人しかいない職場ならば
給料なんて多少下がってもいいですが、
実際はそんなわけはありません。
給料下がって、前よりひどい職場だったら目も当てられません。

② フリーランスへ転身

自分が通訳案内士の資格を取得したのは、
フリーランスを睨んでという部分が少しだけあります。
しかしながら、通訳案内士に限らず、
フリーランスで活躍するのは大変だと思います。

体験談など読んでいて、「自営業の成功のキーポイントは営業力です!」
なんて書いてあると、営業が嫌で転職した自分にはそれだけで心が折れそうです。
自分には相当高いハードルと感じました。

③ 同じ会社で働き続ける

確実につまらない、下っ端な人生を歩んでいたことだけは間違いないですね。
セミリタイアを別にしても会社には見切りをつけていたので、
結局 ①の転職するというオプションを選んでいたかな?とは思います。

そう考えると、セミリタイアという考えに思い至らなかったら、
どこかでまだサラリーマンをやっている確率が高いのだと思います。

セミリタイアが自分にとって上記のオプションより遥かに良い
ということは間違いないのですが、
「会社を早めに辞めて、最低限の労働だけする」
という考え方にたどり着くか否かだけで人生が大きく変わるんだな!
と改めて思います。

前述の先輩社員などは転職すら考えたことがないそうですから、
文句を言いながらも定年まで働くんでしょうね。

今思えば、「セミリタイア」という概念を知っているだけでも、
セミリタイアへの一歩を踏み出していたということですかね。
この差は圧倒的に大きかったと思います。

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2018年3月23日金曜日

子供になってほしくない職業 ~ 2位営業マン ~

子供にはサラリーマンになって欲しくない?

日刊SPA!で興味深い調査結果を見つけました。
「子どもになってほしくない職業」の1位はぶっちぎりでYouTuber その理由とは?
と言うもので、記事の趣旨は子供が成りたい職業の YouTuberだが、
親はYouTuberには成ってほしくないですよ!というものです。

調査の概要は、日刊SPA!取材班が子どもを持つ30歳以上の
男女100人に子どもに将来なってほしくない職業を聞いたもの。
選択肢は以下の通りです。

・スポーツ選手
・医師
・公務員
・YouTuber
・ITエンジニア
・プログラマー
・ゲームクリエイター
・社長などの会社経営者・起業家
・教師・教員
・学者・研究者
・営業マン

そして結果が以下の通り。

1位 YouTuber…59%
2位 営業マン…11%
3位 ゲームクリエイター…8%
4位 スポーツ選手…7%
5位 公務員…7%

(引用元: https://nikkan-spa.jp/1462289 )

自分が注目したのは2位の営業マン。
恐らく営業マン以外はイメージで回答したもので、
2位の営業マンだけ実体験で回答したものじゃないかな?
と思ったからです。
また、サラリーマンという選択肢がないことから、
所謂サラリーマンも営業マンに含まれるのかな?と思いました。

サラリーマンが嫌なら何になるの?

この記事を読んで、「子供に営業マンになって欲しくない」
と明確に言っていた同僚がいたことを思い出します。

その女性は旦那が営業マンで平日はほぼ夕食時間に帰ってこない、
というパターンの人です。
営業マンのしんどさを肌で感じているということでしょう。

それじゃあ子供に何になって欲しいのか聞いたところ
「手に職をつけてほしい」と随分ふわっとしたことを言っていました。
とは言え、子供は普通の文系の大学に行ったようですから、
結局は普通のサラリーマンになるんじゃないかな?と思います。

実際に自分の高校・大学の同級生も90%以上はサラリーマンになっていますね。
サラリーマン以外で圧倒的に多いのは家業をつぐというパターン。
それ以外は本当にごく少数で、思い浮かべても、
翻訳家、棋士、スポーツ選手など極々少数ですね。

自分のケースを考えてみても、サラリーマン以外に何になれたか?
という観点から考えるとちょっと良いアイデアが浮かびません。

フリーランスとなって失敗するリスクを考えると、
手堅くサラリーマンになってからセミリタイアを目指すという流れは
現実路線から考えるとそれほど悪くなかったかな?と思います。

思い通りの人生を歩める人なんてそう多くないでしょうからね。

2018年3月22日木曜日

サラリーマンは退職金を当てにしてよいのか? ~ 佐川前長官退職金問題から考える問題点 ~

「佐川・前長官の退職金は5000万円」を見て思う事

佐川前長官の退職金が5000万円程度と聞いて、
ネットでは色々な意見が飛び交っています。

本件について自分が最初に思ったことは
「退職金というのはつくづく怖い制度だな!」
という事ですね。

そもそも退職金は「給料の後払い」とでも言うべきものです。
会社がくれる「ご褒美」でも「慰労金」でもありません。
それが例えば勤続40年後に貰えなかったとしたら?
ぞっとする話です。

そもそも、退職金相当額を給与として払っていたならば、
退職金が高いだとか払うべきではないという議論が起きることもありません。

退職金は一般的には勤続年数とともに上昇していくことを考えると、
サラリーマンは退職金を人質に取られて働かされている
なんてことを想像してしまいました。

退職金が貰えるかどうか不安だった

それでは退職金が貰えないケースとは?と考えると、
次の2つのケースがあるかと思います。

① 会社が倒産する

超有名企業でも隠れ負債などが急に発覚して
倒産の危機を迎えることは珍しくありません。
20歳の時に花形企業に就職したはずが、
60歳の時に倒産して退職金0なんていうリスクもあります。

自分が勤めていた企業は倒産リスクは低いと思っていましたが、
仮に隠れ負債があったとしても自分にわかるはずもありません。

② 懲戒免職になる

当然の事ですが、自分は会社内で不正に手を染めたことはありません。
幸いな事に、資料の改竄等の不正を命じられたこともなかったので、
懲戒免職にされる筋合いは全くありません。

ただし、「とばっちり」というリスクは0ではなかったかな?と思います。
何らかの不祥事が発生して「連帯責任」を取らされる、
その結果、退職金の減額なんていうシナリオは全くない話ではありません。

②のケースは一般的には極めてレアとは思いますが、
今回の財務省の文書改竄問題しかり、
神戸製鋼や東レのデータ改竄問題しかり、
自分の所属する組織の不正に巻き込まれるリスクはないとは言えません。

私自身は2度の転職の結果、勤続年数はそれほど長くなかったこともあり、
退職金の額はそれほどではありませんでした。
とはいえ、セミリタイア資金としては無視できるものではありません。

本当に貰えるのか?難癖をつけられて減額されることはないか?
などという一抹の不安を抱えていたのは事実です。

退職金という制度そのものが、サラリーマンが
会社に忠誠を誓わざるを得ない制度なんだな、
ということを再認識させるニュースでした。

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2018年3月21日水曜日

「2~3年完全リタイア、その後週2~3日だけ働く」と言うのはありか?

週2~3日だけ働くというスタイル

先般も取り上げました J-CAST ニュースの記事
社長の「ハッピーリタイア」考 必要なのは「自ら変える意識」だ!(大関暁夫)
ですが、もう一つ気なるパートがありました。
それがこちら。

社長のハッピーリタイアについての記事ではありますが、
セミリタイアを考える上で興味深いコメントが載っていました。
それがこちらです。

「今考えているのは、とりあえず2~3年は完全リタイアで店を離れ、
好きなことに没頭します。その間はどんなに気になっても店には一切に顔を出さず、
運営に口も出さず、です。
この間に仕事を忘れてやりたかったことに没頭すると同時に、
店における経営者としての存在感も薄めるわけです。
で、2~3年したら、今度は一外部スタッフとして店を週2~3日だけ
調理指導かなにかで日中だけ手伝いながら、
それ以外の時間では好きなことも続けるという
バランスのとれた生活にもっていけたらなと、それが理想です」
(出典元: https://www.j-cast.com/kaisha/2018/03/18323749.html?p=all )

本記事はオーナーのリタイア後の理想を述べているものです。
オーナーの方が経営に何の責任も負わない立場で、
自分のノウハウを現場レベルに伝承していくというのは
ある種理想的に思えます。

2~3年完全リタイアして現場に戻りたくなるか?
この辺は個人差かと思いますが、
オーナーですと戻りたければ戻れるので、
サラリーマンとは立場が違うでしょうね。

現場サイドから見たら「微妙」かもしれない

オーナー企業の社長とは立場が違うでしょうが、
私が働いていた会社でも、一旦定年で完全に辞めた人に、
「顧問」「アドバイザー」という形で現場に復帰してもらったケースがあります。
出社日数は週1日~3日程度でかつ時短が多かったと記憶しています。

しかしながら、期待した効果があったかというと微妙です。

トレンドや技術は日々変化していきますので、
一線を離れた方がそういったものにキャッチアップできているのか?

また、責任を負わないアドバイザー的ポジションの人の言うことを
どこまで聞かなければいけないか?という悩ましい問題もあります。
(現場長より目上だった人の意見ですから、なかなかNO!と言いにくい。
 だけど、それは明らかに違うよね!というケースも多々あります。)

副作用としては、昔の武勇伝や自慢話を聞かなかければいけない、
現場の作業の改善だけお願いしているのに、経営的なことまで口を出す、
なんていうのもあります。
(実際に会議になると「自分の頃はこうだった!」という話が延々と続く、
 ワンマンショーの人がいたのです!)

結局この手のアドバイザーが有効なのは、

・現場とアドバイザーの力量に大きな差がある
・アドバイスの範囲が極めて明確

といった場合に限られるのではないでしょうか?

とある現場からの信頼も厚かった方にアドバイザー就任を
お願いしたことがあるのですが、その方の回答に共感を覚えます。

「定年まで働いたので後はゆっくりしたいのよ。
 それに、短時間のアドバイザーでは現場の改善に責任持てないしね。」

自分のような中途退職者にそのような大役が回ってくることはありませんし、
サラリーマンとして現場復帰することは全く考えていませんが、
仮に働くとしても、
「本当に現場に乞われて」かつ
「自分の力が本当に必要である」
という条件でないと引き受けるべきではないな、なんてことを考えました。



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2018年3月20日火曜日

「定年後10年間で50か国を旅する」についての感想

「もっと知りたい!定年の楽しみ方」を読んでの感想

遠山紘司氏の著書「もっと知りたい! 定年の楽しみ方」を読みました。
本書はオーソドックスな定年入門書と言うべき著作で、
定年ライフの一通りのトピックスを網羅しています。
挿入されているコラムが面白かったのが印象的です。

そんなコラムの中に『定年後10年間で50か国を旅する』があり、
非常に印象的だったので取り上げてみたいと思います。

筆者の友人のK氏の定年後の計画ですが

" 彼は65歳の定年から10年間で50か国を旅すると計画し、
9年間ですでに57か国を訪れている。"

" K君がこの計画を思い立ったのは55歳、つまり定年の10年前だ。
効率よく多くの国を回るにはツアー旅行がよい。
あとは旅費だ。そこで1か国20万円、50か国1000万円とし、
1年間に100万円、10年間で1000万円を旅行用に貯蓄し定年を迎えた。"
(p.172) 

とのことです。

定年後のプランとしてはかなり理想的です。
費用面においても無理がありません。
ただし、「セミリタイア」という視点から見ると、
もうちょっといいプランはなかったのかな?と思います。
順を追ってみていきたいと思います。

① 65歳からのスタートは遅くないか?

この方が50か国旅行プランを立案したのは55歳とのこと。
健康状態に自信があったと推測されますが、
65歳~75歳で旅行を楽しめる体調である保証はありません。

② 定年の前倒しは可能ではなかったか?

本コラムは2ページの短いものなので、
K氏の詳しいバックボーンはわかりませんが、
「65歳定年ありき」でプランを作成されているのでは?
と推測されます。

65歳までで1000万円の旅行費用を貯められるくらいですから、
定年の前倒しは十分可能だったのでは?と考えてしまいます。

③ 1000万円の費用設定は高過ぎないか?

前項とも関わるかもしれませんが、
1000万円の為に65歳まで働いているとしたら、
もう少し低い費用設定で定年前倒しが可能だったのでは?
と思います。

セミリタイアすればもっと旅行を楽しめた?

自分もリタイア後のメインは旅行!と考えていたので、
この方と同じようなプランを考えていた時期はあります。
ただし、結局定年まで働かなかった理由としては、

① いつまでアクティブに旅行にできるかわからない。
 ひょっとしたら60歳でも相当身体にガタがきているかもしれない。
② 旅行も含めた資金計画でも、定年まで働く必要はなさそうだ。
③ 旅行費用は工夫次第で相当下げることはできる。
 (リタイア後はオフシーズンを狙える。
  GWやお盆に旅行に行く必要はない!
  サラリーマンの常識で旅行費用を考えると相当割高になる)

といったロジックです。

K氏は仕事が生き甲斐というタイプの方かもしれませんが、
もし自分と同じように「会社の仕事が嫌い」というタイプであれば、
プランを調整すれば、もう少し人生を楽しむ時間が増えたかもしれないな、
などと余計なことを考えてしまいました。

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2018年3月19日月曜日

旅行は一人じゃつまらない? ~ 一人旅こそセミリタイアの醍醐味!~

旅行は一人が面白い!

J-CAST ニュースの記事で
社長の「ハッピーリタイア」考 必要なのは「自ら変える意識」だ!(大関暁夫)
というのを見つけました。

社長のハッピーリタイアについての記事ではありますが、
セミリタイアを考える上で興味深いコメントが載っていました。
それがこちらです。

「たとえば今はなかなか行けない旅行にしたって、初めの1~2年はいいけど、
一人じゃつまらない。そうかと言ってカミさんと行くんじゃすぐに飽きる、
というようなことになると思う。
趣味にしても、日々の仕事に代わるようなライフワークになりうる
何かを持っていない限り、リタイアしてしまうと
結局しばらくすればやることがなくなっちゃう人がほとんどじゃないのかな。
だから、辞められない、辞めたくない社長が多いのじゃないかと。
かくいう私も辞めてもやることがない、
いつまでやるの的経営者ではありますが......」
(出典: https://www.j-cast.com/kaisha/2018/03/18323749.html?p=all )


まず「最初に会社を辞めたらやることがなくなる」
という趣旨の発言に対しては、セミリタイア界からは多くの反論が既にでており、
自分も一言「そんなことはありません」と付け加えさせていただきます。

今回一番気になったのはそこではなくて、
「旅行は一人じゃつまらない」という発言です。
本当に旅行は一人じゃつまらないのでしょうか?

確かに、一泊二日の温泉旅行で仲間とどんちゃん騒ぎというのは楽しいです。
修学旅行がいい思い出であるという人も多いかと思います。

ただし、10日間を越えるような比較的長い旅は一人旅がいいのでは?と思います。
例えば1か月の旅行ですと、どんなに気の合う友人だって、
行きたい場所がすべてドンピシャ合うのは難しいし、
食事だって好みもずれてきますよね?

この議論で思い出すのは「卒業旅行」です。
大学卒業が決まってから、アメリカや欧州を比較的長期間
旅行する同級生は多かったです。

その中のあるあるとしてよく聞いたのが、
1週間程度行動を一緒にすると些細なことで口論が増えてきて、
結局、途中で別行動となったというパターンです。
でもその後の一人旅がつまらなかったという話は聞きませんね。

一人でいかに人生を楽しむか?

自分は一人旅が生き甲斐なのでこの方のご意見には同意できません。
ただこの件は一人旅云々だけの話ではないかと思います。

サラリーマン時代は好むと好まざるにかかわらず、
仲間に囲まれて生活をしています。
リタイア後は基本的にこのような仲間から切り離されます。

リタイア本の多くはそこで、
地域コミュニティへの仲間入りが大事!
仕事以外の人脈をいかにつくるかが問われます!
といった類の論調が目立ちます。

しかし、仲間がいないと暇だとか生き甲斐がない、
などというのはリスキーな考え方だと思います。
むしろ「一人でいかに人生を楽しむかが大事です」
といったアドバイスの方が有益ではないでしょうかね?

一番最初の「旅は一人じゃつまらない」というコメントも、
「自分はそうなんですよ」という文脈であればよいのですが、
一般論化してしまうとちょっと違うのではないかな?
とそんなことを考えました。

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2018年3月18日日曜日

世間知らずだった大学4年生の自分へのアドバイス

売り手市場での会社選びのポイントは?

2019年も新卒採用は売り手市場が継続中とのことですね。
自分が就職したのはバブル期で同じく売り手市場でした。

自分は結構真面目に就職活動を行っていたと思っていましたが、
今思えば「甘かった!」と言わざるをえません。

当時はインターネットもなく、
また身近にサラリーマン生活の辛さをリアルに
教えてくれる人もいませんでした。

そこで、サラリーマン生活に疲れ果てて辞めた自分から、
当時の希望溢れる自分に就職活動についてアドバイスをするとしたら?
という視点からポイントをまとめてみました。

① 希望の職種にはつけないと思った方が良いです

就職活動中に先輩方は「うちの会社は希望が通りやすい」
「うちの会社は若手の意見を積極的に聞く」などと言います。
残念ながらそれは多くの場合「リップサービス」ですし、
ひどいケースでは「完全なウソ」です。

学生時代はベストシナリオだけを見て会社を決めがちですが、
むしろ、最悪の場合、自分の扱いはどうなるか?
を考えて会社を選んだ方がいいです。

会社案内に書いてある、「世界の金融市場を相手に仕事をする」人より、
会社案内には書いていない、「地方でノルマに追われてヒーヒー言う生活」
の人の方が割合は遥かに高いのですから。

② 通勤ラッシュは辛いです

東京の通勤ラッシュは本当にきついです。
学生時代でそれは知っているよ!と思っているかもしれませんが、
仕事で疲れ切っている時に満員列車に乗る辛さを君はまだ知りません。

③ 「風通しのよい社風」なんていうのはウソです

わが社は社長も「さん」付で呼び、上下関係なく自由な議論が。。。
なんてことを言う会社が多いです。
しかし良く考えてみて下さい。
わが社は上下関係が厳しく、上が黒と言ったら白でも黒だ!
なんてことを自ら言うバカな会社はありません。

どこにでも威張りたがる人はいるのです。
その前提で考えて下さい。

と、ここまで書いた時点で、理想的な会社とやらに
就職できる確率は果てしなく低い!ということがわかります。

理由としては、サラリーマン生活をくじ引きに例えると、
当たりは1%未満、99%以上はハズレだからではないか?と考えられます。
つまりサラリーマンになった時点でほぼ「ハズレ」じゃないか?
ということです。
(もちろん、大ハズレと小ハズレといった違いはあります)

そこを前提に考えると、

① サラリーマン生活はハズレに終わる可能性が極めて高い
② とは言え、派遣やパートに比べると正社員の賃金はやはり高い
③ となると一旦「お金のため」と割り切って就職するオプションはあり
④ しかし就職するのは目的ではなく手段!
 究極の目標はなるべく会社を辞めること = セミリタイアと設定すべし
⑤ であれば、なるべく資金を貯めやすい会社を選ぶべき

なんていうアドバイスが現実的かな?と思います。

社風とか希望が叶うか?なんてのは入社してみないとわからない部分はあります。
(一部の悪名高いブラック企業を避けるのは言うまでもありませんが)
ただし、⑤の部分はそれなりに調べればある程度わかるかな?と思います。
初任給~若手時代は比較的給与が低いが管理職になった瞬間に給与が上がる、
という会社もあれば、初任給から比較的給与は高いが、
賃金上昇カーブは比較的緩やか、なんていう会社もあります。
セミリタイアに向いているのは後者のような気がします。

いずれにしても定年まで勤めることを前提とした会社選びは勧めませんね。
実際10年未満でその会社は辞めてるわけですから。。。

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2018年3月17日土曜日

セミリタイア後の世界一周旅行を辞めた理由

セミリタイア後の世界一周旅行を辞めた理由

自分はサラリーマン時代にセミリタイアを決意した際に、
会社を辞めたら真先にやろうと思っていたことは
「世界一周旅行」でした。

会社を辞めたらすぐに1年くらいプラプラと海外を旅行する、
これがセミリタイアへのモーチベーションになっていた時期もあります。
しかしながら、実際にセミリタイアが現実味を帯びてくると、
1年間世界を旅行しようと気はなくなってきました。
その理由は色々ありますが、まとめると以下の通りです。

① 1年間家を空けるのは結構大変

賃貸一人暮らしの自分にとって1年間家を空けるのは大変です。
近所に家を見てくれる人もいませんし、
何かあったらどうするの?という問題はあります。

ただし、今では留守宅監視サービスもあります。
1年間誰もいない家に家賃を払うのはどうなの?
と言う問題はありますが、この辺りはお金の問題であり、
どうしても行きたいなら行けないことはありません。

② 本当に1年間も旅行に行きたいのか?

金銭的には何とかクリアできなくはないですが、
実際に世界一周に行きたいか?と言われるとそうでもないことに気づきます。

自分のセミリタイア理由の一つは「旅行」ですので、
今でも旅行に行きたい気持ちはありますし、
実際に夏に向けて南欧旅行のプランを練っているところではあります。

③ 同じお金を使うならテーマを絞って少し豪華に!

例えば、1日5,000円の予算で世界一周旅行に行くとすると
5,000円 × 365日 = 1,825,000円
もの費用がかかります。

また、1年間もの長期間の旅行は体力的にもしんどいですし、
その間に病気になったらどうするか?
などの色々と問題が出てきました。

同じお金を使うならば、
15,000円 × 30日 = 450,000円
の旅行に4回行った方が楽しそうだな!
と思うようになりました。

30日間もあれば、一つのテーマを追求するには十分な長さです。
病気などのリスクも、この程度の期間ならばクレジットカードの
付帯保険でカバーできます。

セミリタイアが実際近づくにしたがって、
考え方が上記のように変わってきました。

このことはもちろん、特別何もしないで家にいることが
当初想定していたより遥かに楽しい!
ということも影響しています。

「世界一周」というフレーズは現実逃避だった!

でも結局のところ、「世界一周」は現実逃避だったのだな!
と今では思います。

それでは現実逃避が悪い事かと言えばそんなことはありません。
それはやはり、サラリーマン時代の自分の現実が
かなりどうしようもない世界であったことは
まぎれもない事実であり、ここから逃避することは
極めて重要なことだったからです。

まずはわかりやすい目標を設定しておいて、
そして状況に応じて目標は微調整をしていく、
なんていうのは有りかと思います。

自分のケースでも、セミリタイア生活の目標を色々考えていくうちに、
何となく現実的なラインに落ち着いていったという感じです。

スタートは現実逃避でも、考え方の方向性さえ間違っていなければ、
ゴールへは辿り着くのでは?と今では思う次第です。

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2018年3月16日金曜日

日立製作所・勤務間インターバル導入へ ~ 最低11時間休息は実現可能か ~

日立の導入で話題の「勤務間インターバル制度」とは?
終業と始業の間に「最低11時間」休息、EUでは義務化

ちょっと気なる記事を見つけました。
それが以下の記事です。

日立製作所が春闘の労使交渉で「勤務間インターバル制度」
を導入することで合意したと報じた。
終業時間と始業時間の間に「最低11時間」の休憩を設ける。

今年10月にも、製造部門や事務部門などの管理職等を除く一般社員に適用する方針。
グループ企業への拡大も視野に入れているそうだ。

(出典: https://irorio.jp/nagasawamaki/20180313/445454/ )

まずは一番気になったのは「製造部門や事務部門などの管理職等を除く」という部分。
自分は長いこと「事務部門の部下なし管理職」だったので、
この規定には当てはまりませんでしたね。

働き方改革などで話題になるものは、大抵、低級管理職を無視したものが多いです。
これなどもその典型でしょうね。

次に気になったのが「最低11時間」という規定。
深夜12時まで残業した場合、翌朝の勤務開始は朝11時以降となります。
仕事が終わらないから残業しているのに、
次の日の出社は朝11時で良いですよ!
などという職場が実際あるのか疑問ですね。
これは「サービス残業」「持ち帰り残業」の温床になる気がします。

この手の話で本来一番先に来るべきなのは、労働時間が減少した分、
それをどうやってカバーするかという話だと思います。

上記の話で言えば、「最低11時間」を確保するために、
これまであったこの仕事(要は無駄な仕事)は廃止します、
その分新たに人員を確保します、
といった話がセットでなければ意味がありません。

やはり「働き方改革」的なものはどうも的外れな気がします。
とは言え、自分がサラリーマンを辞めたことを
後悔するようないいアイデアが出てくるのか?
それもやはり無理な気が致します。

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2018年3月15日木曜日

「神の見えざる手」は誤用されている! ~ 超訳「国富論」を読んでの感想 ~

超訳「国富論」- 経済学の原点を2時間で理解する

大村大次郎先生の著書 "超訳「国富論」"を読みました。
「経済学の原点を2時間で理解する」というサブタイトルの通り非常に読みやすい本で、
アダム・スミスの名著のエッセンスを理解するには良い本だと思います。

国富論で有名なのは「神の見えざる手 (= An invisible hand)」です。

「個人個人が自分の利益追求することによって、
神の見えざる手に導かれるかのように社会全体の利益にもなっている」
(p002~p003)

このフレーズが独り歩きした結果

「国富論は経済の自由放任主義を説いたものだ」
「すべて市場に任せておけば社会のためになる」(p003)

というように、強欲資本主義者に悪用されてきたと著者は説きます。

「国富論というのは、経済社会が最低限のモラルを守る
ということを前提として書かれているのです」(p004)

という著者の主張が説得力を持つのは
本書を通読すればご納得いただけるかと思います。

現在の日本経済・世界経済の歪みというものを
国富論の視点から見つめなおすという意味で非常に参考になる本かと思います。

ちなみに、自分は経済学部の出身なので、
アダム・スミスについても多少勉強した記憶があります。

授業でならったことで一番印象に残っているのは
「国富論」というタイトルについてです。

国富論の原題は

”An Inquiry into the Nature and Causes of the Wealth of Nations

です。

ここで注目すべきなのは “Nations” と複数形になっていることです。
従って、国富論というのは誤訳で正しく訳すと「諸国民の富」なんですよ!
ということを授業で習ったわけですね。

色々調べてみますと、「国富論が誤訳というのが誤りである」という説もあり、
色々とややこしい部分がある話ではありますが、
著者が国富論で一番大事なメッセージとしてあげている

「現在の経済状況を丹念に調べ、その状況に応じた丁寧な対策を講じなければならない」
「国を豊かにする方法とは、すなわち国民生活を豊かにする方法なのであり、何よりもまず国民生活を豊かにするにはどうすればいいかを考えるべし」(p221)

という観点から言うと「諸国民の富」のがしっくりくる訳語かな?
なんてことを思い出しながら本書を通読致しました。

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