2018年3月21日水曜日

「2~3年完全リタイア、その後週2~3日だけ働く」と言うのはありか?

週2~3日だけ働くというスタイル

先般も取り上げました J-CAST ニュースの記事
社長の「ハッピーリタイア」考 必要なのは「自ら変える意識」だ!(大関暁夫)
ですが、もう一つ気なるパートがありました。
それがこちら。

社長のハッピーリタイアについての記事ではありますが、
セミリタイアを考える上で興味深いコメントが載っていました。
それがこちらです。

「今考えているのは、とりあえず2~3年は完全リタイアで店を離れ、
好きなことに没頭します。その間はどんなに気になっても店には一切に顔を出さず、
運営に口も出さず、です。
この間に仕事を忘れてやりたかったことに没頭すると同時に、
店における経営者としての存在感も薄めるわけです。
で、2~3年したら、今度は一外部スタッフとして店を週2~3日だけ
調理指導かなにかで日中だけ手伝いながら、
それ以外の時間では好きなことも続けるという
バランスのとれた生活にもっていけたらなと、それが理想です」
(出典元: https://www.j-cast.com/kaisha/2018/03/18323749.html?p=all )

本記事はオーナーのリタイア後の理想を述べているものです。
オーナーの方が経営に何の責任も負わない立場で、
自分のノウハウを現場レベルに伝承していくというのは
ある種理想的に思えます。

2~3年完全リタイアして現場に戻りたくなるか?
この辺は個人差かと思いますが、
オーナーですと戻りたければ戻れるので、
サラリーマンとは立場が違うでしょうね。

現場サイドから見たら「微妙」かもしれない

オーナー企業の社長とは立場が違うでしょうが、
私が働いていた会社でも、一旦定年で完全に辞めた人に、
「顧問」「アドバイザー」という形で現場に復帰してもらったケースがあります。
出社日数は週1日~3日程度でかつ時短が多かったと記憶しています。

しかしながら、期待した効果があったかというと微妙です。

トレンドや技術は日々変化していきますので、
一線を離れた方がそういったものにキャッチアップできているのか?

また、責任を負わないアドバイザー的ポジションの人の言うことを
どこまで聞かなければいけないか?という悩ましい問題もあります。
(現場長より目上だった人の意見ですから、なかなかNO!と言いにくい。
 だけど、それは明らかに違うよね!というケースも多々あります。)

副作用としては、昔の武勇伝や自慢話を聞かなかければいけない、
現場の作業の改善だけお願いしているのに、経営的なことまで口を出す、
なんていうのもあります。
(実際に会議になると「自分の頃はこうだった!」という話が延々と続く、
 ワンマンショーの人がいたのです!)

結局この手のアドバイザーが有効なのは、

・現場とアドバイザーの力量に大きな差がある
・アドバイスの範囲が極めて明確

といった場合に限られるのではないでしょうか?

とある現場からの信頼も厚かった方にアドバイザー就任を
お願いしたことがあるのですが、その方の回答に共感を覚えます。

「定年まで働いたので後はゆっくりしたいのよ。
 それに、短時間のアドバイザーでは現場の改善に責任持てないしね。」

自分のような中途退職者にそのような大役が回ってくることはありませんし、
サラリーマンとして現場復帰することは全く考えていませんが、
仮に働くとしても、
「本当に現場に乞われて」かつ
「自分の力が本当に必要である」
という条件でないと引き受けるべきではないな、なんてことを考えました。



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