2018年3月20日火曜日

「定年後10年間で50か国を旅する」についての感想

「もっと知りたい!定年の楽しみ方」を読んでの感想

遠山紘司氏の著書「もっと知りたい! 定年の楽しみ方」を読みました。
本書はオーソドックスな定年入門書と言うべき著作で、
定年ライフの一通りのトピックスを網羅しています。
挿入されているコラムが面白かったのが印象的です。

そんなコラムの中に『定年後10年間で50か国を旅する』があり、
非常に印象的だったので取り上げてみたいと思います。

筆者の友人のK氏の定年後の計画ですが

" 彼は65歳の定年から10年間で50か国を旅すると計画し、
9年間ですでに57か国を訪れている。"

" K君がこの計画を思い立ったのは55歳、つまり定年の10年前だ。
効率よく多くの国を回るにはツアー旅行がよい。
あとは旅費だ。そこで1か国20万円、50か国1000万円とし、
1年間に100万円、10年間で1000万円を旅行用に貯蓄し定年を迎えた。"
(p.172) 

とのことです。

定年後のプランとしてはかなり理想的です。
費用面においても無理がありません。
ただし、「セミリタイア」という視点から見ると、
もうちょっといいプランはなかったのかな?と思います。
順を追ってみていきたいと思います。

① 65歳からのスタートは遅くないか?

この方が50か国旅行プランを立案したのは55歳とのこと。
健康状態に自信があったと推測されますが、
65歳~75歳で旅行を楽しめる体調である保証はありません。

② 定年の前倒しは可能ではなかったか?

本コラムは2ページの短いものなので、
K氏の詳しいバックボーンはわかりませんが、
「65歳定年ありき」でプランを作成されているのでは?
と推測されます。

65歳までで1000万円の旅行費用を貯められるくらいですから、
定年の前倒しは十分可能だったのでは?と考えてしまいます。

③ 1000万円の費用設定は高過ぎないか?

前項とも関わるかもしれませんが、
1000万円の為に65歳まで働いているとしたら、
もう少し低い費用設定で定年前倒しが可能だったのでは?
と思います。

セミリタイアすればもっと旅行を楽しめた?

自分もリタイア後のメインは旅行!と考えていたので、
この方と同じようなプランを考えていた時期はあります。
ただし、結局定年まで働かなかった理由としては、

① いつまでアクティブに旅行にできるかわからない。
 ひょっとしたら60歳でも相当身体にガタがきているかもしれない。
② 旅行も含めた資金計画でも、定年まで働く必要はなさそうだ。
③ 旅行費用は工夫次第で相当下げることはできる。
 (リタイア後はオフシーズンを狙える。
  GWやお盆に旅行に行く必要はない!
  サラリーマンの常識で旅行費用を考えると相当割高になる)

といったロジックです。

K氏は仕事が生き甲斐というタイプの方かもしれませんが、
もし自分と同じように「会社の仕事が嫌い」というタイプであれば、
プランを調整すれば、もう少し人生を楽しむ時間が増えたかもしれないな、
などと余計なことを考えてしまいました。

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