「お金が貯まる人が捨てた37のこと」を読んでの感想
本書はお金が貯まるのに必要な37の悪習を
「捨てる」というキーワードを軸に軸に展開している本です。
結構当り前の内容も多いのですが、なるほどね!
という箇所も随所にあります。
文章自体は読みやすく肩肘張らずに読めるので、
ちょっとした移動時間なんかに読む分にはいいかと思います。
本書には ”⑱「会社の奴隷」を捨てる” ”⑲「やりたくないこと」を捨てる”
と言ったセミリタイア向けの章もあるのですが、
自分が注目したのは ”㉙メンターを捨てる” という章です。
本章の結論は
「厳しい言い方かもしれないが、誰かに心酔しすぎて、
その人の言う通りにしか行動しない人は、
ラクして何かを得たいと思っている傾向にある」(p176~177)
という一文に込められていると思います。
上司に心酔している人には嫌な思いでしかない!
本書に書かれているような「誰かに心酔しすぎる人」という人は
サラリーマン生活で結構見かけました。
ここで言う「誰かに心酔しすぎる人」は単なる腰巾着やヨイショ野郎ではなくて、
特定の人を心の底から本当に心酔しているという人たちです。
個人的な経験から言えば、心酔される側の人には共通点があります。
それは「ワンマンタイプの人で他人に厳しい」ということです。
そして心酔する側の人は、その方が他人に対してメチャメチャ厳しい中、
自分に対してはそれなりの評価をしてくれている!
と思っています。
単純な図式化をするとこんな感じです。
① A部長は部下に対して厳しい評価をすることで有名
② ところが自分に対しては高評価!
③ 一生A部長についていこう!
実はこういう人が困ったのは、変な「形」だけ真似することです。
例えば夏休み・冬休みはきちんと取得していいが、
それ以外は一切有給休暇を取得してはダメ!
という極端な上司がいました。
これはその人の心酔する上司が、
「休みはメリハリをつけてとるべき。
夏と冬の休みは取得していいが、それ以外は仕事に専念すべし」
という恐るべき方針をそのまま丸パクリしたものです。
今だったら証拠を押さえて人事部にチクるところですが、
当時下っ端の私は唯々諾々と従うしかありませんでした。
実はオリジナルの方は他人に厳しい分自分にも厳しかったりするので、
それなりに人望があったりするのですが、
パクリの方は「形」だけ真似しているので人望が全くありません。
上記の例で言えば、その上司は人に休みはとらせないのに、
自分は普通に休みを取ったりするわけです。
オリジナルの方は自分も休みを取らないのはもちろん、
誰よりも働いているので文句も言えない、
まあそんな感じです。
どうも自分のサラリーマン生活には要所要所でこのような
「心酔系オヤジ」が立ちはだかっていたような気がします。
困った人の実例というのを読むと、
かなりの確率で会社関係の人を思い出します。
あまり思い出したくないので困ったものですが、
こればかりはどうしようもありません。
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