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2026年7月15日水曜日

上司にゴマすりしても報われないのでFIRE!

「出世レース」に耐えられないので退職


昨日ご紹介させて頂いた中川淳一郎氏の著作、
もう一つ強烈な印象があったものがあります。

「ウチの上司を紹介します」(p.174-177)というパートでは、
某中央省庁の40代キャリア官僚にすさまじい気配りをする、
50代ノンキャリアの話が書いてあり、
この人様を見て著者は「出世レース」に耐えられないと思い、
会社を辞めたのかもしれないと述べておられます。

FIRE志向の強い方の多くはこの著者と同じように、
上司に異常なまでの気配りをしてまで出世しようという気持ちはないので、
著者に共感する方は多いと思います。

ただ、FIRE願望が芽生えるのは、
これとはちょっと違うルートもある方と思います。

ゴマすりだけで出世した元同僚


私の元同僚にも、上司へのゴマすりだけで出世した人がいました。
この方は私よりも10歳くらい上だったと思いますが、
当時の本部長へのヨイショぶりがすさまじかったです。

私がこの本部長であるなら、ここまで露骨にヨイショとかされると、
実はコイツはバカにしているのでは?と勘繰ってしまいますが、
この本部長は相当良い気持ちになっていたようです。

実際に彼は、その本部長が定年退職した後はその後釜に座ったわけですが、
それは何人かの有力な本部長候補を押しのけてと言うことで、
めでたくゴマすりが実を結んだと言う感じでした。

上司に気配りをしても報われない事のが多い!


しかしながら、私が30年近くサラリーマンをした経験上では、
ゴマすり的なことをしても報われないケースのが多いのでは?と思います。

上記の例の方と同じようにゴマすりに励んでいた方でも、
全く上司に評価されることなく、
それらの好意が無駄に終わった方は多いですね。

私なんかも、まだ30代前半くらいまでは、
それないに上司に配りをして休日出勤など進んでこなしていましたが、
そんなのやって当たり前と言わんばかりに評価に結び付かず、
こんなことならもっと若い内から仕事の手を抜けば良かった!
と今では後悔しているくらいです。

上司への気配りが無駄に終わったので早期退職


この辺りの事を自分なりにまとめてみますと、
上司へのゴマすりがすごい人をみて自分が真似したくないと思うよりも、
自分もそれなりに上司に気配りとかして頑張って業績も上げたけど、
全然評価に結び付かなかったのでバカらしいのでサラリーマンを辞める!
こちらのタイプの方のが多いのでは?
というのが、こちらの文章を読んでの率直な感想ですかね?

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2026年7月14日火曜日

「人混みが嫌いで地方移住」について考えたこと

中川淳一郎氏の著作を読む


中川淳一郎氏の著作を読みました。

こちらの本は月間『紙の爆弾』の「格差を読む」という連載をまとめたもので、
一つの項目が4ページと読みやすく、示唆に富む内容が多くて面白かったです。

その中でFIREを考える上でも有益なものもいくつかあったので、
今回とりあげてみたいと思います。

地方生活の良さを絶賛


中川淳一郎氏と言えば、2020年からは佐賀県唐津市に住んでいることで有名ですが、
唐津市に拠点を移してから人混みが嫌いいだったことを思い知ったそうです。

そして、地方生活の良さを、
”「満足できる程度にものがある上、都会ではあった不快感が除去される」”(p.055)
と結んでいます。

本書でもイカを釣ったり、米をもらったりのエピソードが多く出てきて、
充実した地方ライフを楽しまれているのが伝わってきます。

私みたいなものが真似はできない?


しかしながら、私のようなものがこういったライフスタイルを真似した場合、
不幸な結末が待っている気が致しますね。
これは2つの側面から考えた結果です。

一つは、私のようなものが地方に移住して現地に溶け込めるか?
地元の方と自分が仲良くできる姿、
例えば、地元の祭りに参加するとか、農家を手伝って米をもらうとか、
そういったことを自分がする絵が全く浮かんできません。

またもう一つは、これまで東京を中心として築いた人間関係、
この辺りをキープすることができるのか?
これまた自分にはちょっと困難な気が致します。

となりますと、人がいなくて静かで良い環境というのが、
非常に寂しい環境というような感じ方をする可能性が高いのかな?という感じです。

FIRE志望者のタイプで見ると...


この辺りを改めて考えてみるとFIRE希望者の中でも、
どこにいってもすぐに友人ができるタイプ、
あるいは、友人は元々ゼロでこれからも必要ない、
そんなタイプは地方移住が向いているんだろうなと思います。

これから友人ができる気もしないし特に欲しくもないけど、
従来の友人関係は大事にしたいという私みたいなタイプは、
地方移住は様々なメリットはあると認識しつつも、
ディメリットのが多いかな?と思ってしまいました。

まあ、私も人混みは大嫌いなんですけどね...

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2026年7月4日土曜日

FIREの膨大な時間が必要! ② 自分にとって最高の作品に出合う為には「多読・多観」が必要では?

本や映画なら内容はある程度わかるはず!


昨日はスポーツ観戦で歴史的瞬間に立ち会う為には、
多くの試合を鑑賞する必要があると言うことを述べました。

スポーツでは歴史的な記録がいつ出るか?などということは、
事前にはわからないからです。

しかしながら、FIRE民にはスポーツに全く興味がない方も多いです。
それよりも、読書や映画といったコンテンツを楽しむ方が多いかもしれません。

本や映画であるならば、前評判や口コミなどで、
内容はある程度想像できるので、
ハズレを引く確率は低いという側面はあるかと思います。

ただし、自分にとって大当たりである作品に当たる確率、
これは結構低いと言わざるを得ないのでは?と思います。

年間300冊読んで最高傑作はいくつか?


年間300冊の本を読んでいる生活をしているとして、
その大部分はそれなりに面白い作品ではあると思います。

好きな作者やジャンル以外の本は好き好んで読むことはないので、
これは当然の事でしょう。

しかしながら、その中で本当に自分好みの作品、
思わず唸ってしまう作品というのは、
せいぜい2~3作品ではないか?というのが個人的な実感です。

そしてその2~3作品というのは、
事前にそれほど期待をして読んだ作品ではなかったりします。

サラリーマンなら出会えなかった?


仮にサラリーマンであるとしたら、
じっくりと本や映画に没頭できるのは週末だけだとすると、
年間で読める本は50冊程度になってしまうと思います。

となると、その50冊の中に、上記で述べた2~3作品が含まれるのか?
その確率は結構低いと思うんですよね。

一つは純粋な確率論の問題ですが、
FIRE後に読書傾向が変わったというのも大きいですね。

サラリーマンを継続していたら恐らく読まなかったであろう本が、
自分にとっての大傑作であったりするわけです。

そもそもサラリーマンでは作品を楽しむのは無理だが...


まあそもそも論としてですが、サラリーマンであるならば、
週末は疲れ切っていて読書どころではなかったり、
翌日の仕事の事が気になって読書に集中できないという問題もあるので、
仮に大傑作な作品に出合ったところで、
その作品を楽しめたかについては疑問な部分もあります。

この辺りはサラリーマン時代に十分認識をしていたわけですが、
読書でも映画鑑賞でも大傑作に出会う為には、
ある程度の数をこなさないと無理ではないか?
最近そのように考えるようになったので、
このトピックスを思いついた次第です。

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2026年7月2日木曜日

「単身高齢者のリアル」を読んでの感想

葛西リサ氏の著作を読む


葛西リサ氏の著作を読みました。

単身の高齢者が住宅を借りるにも一苦労であることや、
孤独死リスクについての現状や具体的な取り組みについて書かれており、
なかなか興味深い内容でしたので、
気になった点についていくつか述べてみたいと思います。

高齢者は家を借りにくい


本書では高齢者が家を借りにくい実例が取り上げられており、
オーナーチェンジと物件の建て替えで立ち退きを要求されるも、
次に住める物件が見つからないとか、
結局、高齢者が借りられる物件は条件が悪いところしかなく、
家を買うことになった例などがありました。

私も賃貸住宅に住んでおり、
70歳とかになって引越したいと思っても、
なかなか困難であることは改めて認識しておいた方が良いとは思いました。

孤独死のリスクは持ち家でもある


ただし、持ち家であれば住む場所は確保できるものの、
高齢となって一人で普通に生活できるかは別の話だし、
また、孤独死のリスクは常に付きまとう感じです。

本書では、高齢者用のシェアハウスであったり、
見守り支援付の住宅の例がとりあげられており、
それであれば、少なくとも孤独死のリスクは避けられそうです。

NPO法人に人生の幕引きを託す


本書で印象的な事例として紹介されていたのが、
兄弟に遺骨の引き取り・財産の相続を拒否された単身高齢者が、
結局、住居を斡旋してくれたNPO法人により葬式などを一任されたケースです。

いわゆる老人ホーム的に集団生活するではなく、
単身で居住しつつも生存確認的なケアはしてもらいつつ、
いざ亡くなったら遺産から費用を捻出して、
葬式など事後処理をやってもらうサービスというのは、
今後は結構ニーズがでてくるでしょう。

まあ、私は終活にはまだ早い年齢だとは思いますが、
孤独死を避ける対策、最終的にはどこに住むのか?
この辺りは今から考えておいた方が良いとは思いましたね。

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2026年7月1日水曜日

久々にハズレの本を読んで考えた事 ~ 会社員なら絶望的な気持ち?FIRE生活は時間が潤沢にあって良かった! ~

ハズレの本を読んで考えた事


私の普段のFIRE生活の軸となるのは読書ですが、
久しぶりにハズレの本に当たってしまいました。

本の悪口を言うのが目的ではないので具体的な内容には触れませんが、
話しの展開が荒唐無稽と言う感じで、
読後はモヤモヤ感が強く残りました。

ただこれは、FIRE生活で時間が潤沢にあるのでモヤモヤ感程度で済みましたが、
私が未だにサラリーマンで貴重な休日を使ってこの本を読んでいたら、
すごい無駄な一日を過ごしたと後悔の念がすごかったと思います。

会社員なら絶望的な週末になってしまう...


と言いますのも、月曜日から金曜日までハードな仕事をこなして、
土曜日は疲れをとるための休養とたまっていた家事を片付けて、
日曜日くらいは好きなミステリーを楽しもうと思ったら、
そのミステリーが大ハズレならば、
とんでもなくがっかりするだけでなく、
人生楽しいことはないよな~と絶望的な気持ちになったかもしれません。

実際にそういった経験は時々あったことを思い出します。

FIRE生活なら即切り替えられるが...


今のFIRE生活なら潤沢な時間がありますので、
読書だけでなく映画でもドラマでも、
多少なりともハズレのコンテンツに当たったとて、
すぐに切り替えて別の本を読み始めれば良いですが、
自由時間の少ないサラリーマンならこうはいきません。

こういった事を考えてみると、
潤沢な時間のあるFIRE生活のありがたみを改めて実感したという感じです。

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2026年5月30日土曜日

FIRE民はコップの上澄み(4%ルール)だけをすすっているのか?

コップの上澄みだけをすする「4%ルール」


昨日ご紹介致しました、上岡正明氏の著書
もう一か所、FIREについて触れている箇所があります。

”基本戦略⑥コップの上澄みだけをすする「4%ルール」”(p157~160)がそれで、
”元本がコップの中身で投資によって生まれる利益が上澄みだ。零れ落ちるジュースにだけ手をつけていれば、中身は減らない(p158)”
となかなかうまい表現で4%ルールを説明しています。

ただ筆者によれば、「4%ルール」は理想のライフスタイルを築く上で重要としつつも、
それでFIREするのは暴落リスクや4%部分は安定しないことよりFIREはお勧めしないとし、
”億の資産を築いたとしてもリタイアするのは現実的でない。
  働きながら、生活費の足しにする(p160)”
と述べられております。

4%ルールを妄信しているFIRE民はいないのでは?


ただ私なんかから見ますと、
億の資産を築いてFIREしない方が現実的でないかな?という感じですね。

第一に、4%ルールはFIREの指標としては有効だと思いますが、
このルールを妄信してFIREする人はいないのでは?ということが挙げられます。

ご指摘の暴落リスクについても数年間は耐えられる現預金を持つとか、
貴金属やコモディティなどでリスクヘッジをするとか、
その辺りはある程度想定してFIREに踏み切る人が大多数ではないかと思います。

第二に、4%ルールは上澄みだけをすするというのはその通りとして、
「日本版FIRE」みたいにある程度年金を充てにするFIREであれば、
年金受給までに徐々に資産を減らしていくパターンもあります。

昨今では"DIE WITH ZERO"に影響を受ける人も増えており、
FIRE民の多くは上澄みだけをすすっている...
というイメージはちょっと違うのではないかと思います。

FIREも進化している!


本章の結論部分では、好きな仕事を選んで好きなだけ働けば良い!
みたいな話になっていますが、それが無理だからFIREするわけで、
この辺りは個人的には本末転倒という感じが致します。

まあ、FIREの手段・方法も進化・多様化していますので、
4%ルールが仮に危ういとしても、
FIREそのものが無謀みたいな話にはならないかと思います。

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2026年5月29日金曜日

本当のお金持ちはFIREしない! ~ 小金持ちになった時点でFIREするからね!~

上岡正明氏の著作を読む


上岡正明氏の著作を読みました。

資産7億円の著者が「本当のお金持ち」になるに至る経緯、
その為に必要なマインドが書かれており、
興味深く拝読致しました、

著書内にはFIREについて述べている箇所もあり、
本日はこの件について述べてみたいと思います。

本当のお金持ちはFIREしない


本書には”本当のお金持ちは「FIRE」をゴールにしない”(p58~60)というパートがあり、

・1億円では理想的なFIREはできないようだ
・僕の知っている本当のお金持ちは、FIREできるほどの資産があっても、
 資産を取り崩して生活しない
 何より、本当のお金持ちは働くことに喜びを見出しているからだ

といった具合にFIREに対して極めて否定的な見解を述べておられます。

まあ、資産1億円では「本当のお金持ち」ではないのは同意するにしても、
問題はここで言う理想的なFIREとは何かですね。

少なくとも男性独身のFIREであれば、
1億円あればかなりの理想的FIREになると個人的には思いますが...

この辺りは年間の生活費がいくらでとか、
年金受給年齢になったときのキャッシュインの予測であるとか、
もう少し丁寧な説明が必要ではないかと思います。

FIRE失敗のケースが極端...


また、本書ではFIRE失敗のケースとして、
資産2億円とか3億円でシンガポールに移住するも、
数年で資産を使い果たして帰国するケースはレアではないと紹介されています。

確かに、シンガポールに家族で移住したとしたら、
2~3億円の資産では少ないかな?と直感的には思います。

ただ、パタヤとかダナンとかへの移住であれば、
2~3億円では十分過ぎるのではないかと思いますし、
そもそも、FIRE失敗の代表例として海外移住を取り上げるのは普通ではない気がしますね。

FIREは「小金持ち」で可能!


実際問題として、FIREは「本当のお金持ち」まで行かなくても可能なので、
普通にFIREしたい人は「小金持ち」レベルでFIREするでしょうから、
確かにFIREする人で「本当のお金持ち」は少ないかもしれません。

まあ、私もまだ20代くらいの時に本書を読めば、
FIREなんてつまんなそうなので本当のお金持ちを目指そう!と思うかもしれませんが、
つまんなくてしんどい仕事を30年近く続けた身としては、
「働くことに喜び」とか言われてもちょっと共感できない感じですね。

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2026年2月18日水曜日

70歳で会社員の雰囲気は消えるのか? ~ 私はまだまだ元会社員のリタイア民 ~

”定年後、その後”を読む


定年後、その後 (楠木 新 (著) という本を読みました。

著者は「定年後は10年で終わる」(p.14) と捉えており、
70歳以降は、定年後、その後という枠組みで人生を考えることを提唱されています。

70歳以降の人生を考える上でヒントになることも多く、
読み応えのある本でした。
 

会社員の雰囲気は消える


著者の指摘で一番印象に残ったのは、
”会社員の雰囲気は消える”(p.24)というものです。

著者によれば、60代の人は元会社員だったかどうかはわかるが、
70代になると現役当時の雰囲気が消えてわからないそうです。

著者はスポーツクラブでこのことを実感されていますが、
これについては、言われてみればその通りですね。

私は毎日のように朝は70代の老人と大浴場で一緒ですが、
現役時代に何をされていた方とかは意識もしたことがないですし、
改めて考えても全くわかりません。

50~60代でリタイア生活が楽しいのは...


私自身、今現在50代で楽しいリタイア生活を過ごしていると思っていますが、
その一因としては、会社員時代があまりにつまらなくしんどい生活で、
その比較で楽しいと言っている部分も大きいです。

そう言う意味では、会社員時代の残滓を残しつつ、
無職の生活を楽しんでいるという側面はあると思います。

傍から見ても、私は”元会社員”という雰囲気はあるのでしょうね...

著者の指摘を考慮すると、
この感覚は60代の間は続くのかもしれません。

70代から別次元へ


となると、70歳になって、私も会社員だった雰囲気が完全に消えて、
同級生達も流石に働いている人は少数派になってくると、
今とは全く違うリタイア生活に入るのだろうな...というのは何となく想像がつきます。

願わくば、その頃には、
会社員時代の嫌な事を思い出して1日どんよりするとか、
会社員時代の悪夢を見て汗まみれで起きるとか、
そういう事は一切なくなっていて欲しいものですが...

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2025年10月3日金曜日

【パワハラはなくならない!】外国人にだけ優しい”似非国際派”を見て思った事

タイ人は面子を重んじる


昨日に続いてパワハラ関連の内容となりますが、
と言う本を読んでいて、
これではパワハラはなくならないよな~
と実感したのを思い出したので、
そのことに触れたいと思います。

この本の中で、”知っておきたいタイ人ワーカー気質③ 
知っておこう!タイ人の褒め方、𠮟り方”という項目があり、
そこにはこのような事が書いてあります。
”叱る際は相手の面子を守ることが非常に重要です。タイ人にとっては、自分が恥をかかないようにすることが重要であり、面と向かって強い言葉で指摘すると関係が悪化する恐れがあります。ですから、「今後はこうすると、さらによくなると思います」といったアドバイスを交えた表現が適しています。また、公開の場で指摘せず、個別に静かに話すことも配慮の1つです。(決定版 タイのことがマンガで3時間でわかる本 p.154)"
ここに書かれていることとほぼ同じ事を言っていた方がいて、
海外での仕事は大変だったと自慢をされていたのですが、
この方は私から見ると致命的な間違いをしていると思ったのです。

「日本人と違ってタイ人は...」という感覚


と言うのもこの方の感覚というのは、
「日本人と違ってタイ人は面子を重んじるので...」
というものなのです。

「タイ人を日本人の部下と同じように怒鳴ったりしたら、
大変なことになるからね~」
みたいなことを平気で言っており、
日本人の部下には怒鳴ってもよい、
いや、怒鳴るなどして厳しくしなければならない!
みたいな発想を得意気に話していました。

いやいや、日本人だって面子を守ることは重要で、
大勢の前での叱責など論外です。

こういうことを得意気に語っている段階で、
日本でのパワハラがなくなることはないだろうな~と思ったわけです。

”似非国際派”上司に気をつけろ!


私のサラリーマン時代の経験だと、
外国人には異様に気を遣う一方で、
日本人に対してはパワハラ的な対応をするという方は、
そこそこいいますね。

いや、むしろ、国際派をウリにするような人の方が、
この手の人は多いかも?と思いますので、
こういった方が上司になったら注意が必要な気が致します。

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2025年8月28日木曜日

時給が上昇すれば高齢者は働くのか?

人手不足時代に起こる事


坂本貴志さんのお書きになった本を読みました。

日本の経済の現状及び将来について、
人口減少というテーマから切り込んだ本です。

人出不足による賃金上昇といった現状分析、
慢性的な人出不足企業がどのような対応を行っているのか?
機械化や自動化で将来的にどの程度人手が減らせるのか?
など、データや取材に裏付けられた文章は興味深いものがありました。

高齢者の賃金が上昇しなかった理由


個人的に本書の中で最も興味深い分析というのは、
高齢者の賃金に関する分析ですね。

これまで女性や高齢者の賃金が上昇しなかったのは、
働いていない女性や高齢者が大量にいたので、
賃金を上げなくても労働市場に流れ込んでいる人はたくさんいたからというもの。

ところが、現在では多くの女性や高齢者が既に働いており、
新規供給も限られているから給料が上昇しているというもの。

なるほど、その通りではあるかと思います。

ただ、根本的な問題というのは、
老人は時給がいくらになろうが働けなる年齢が来ると言う事と、
時給がいくらになろうが働かない老人がいるということでしょう。

時給が上昇すれば高齢者は働くのか?


本書の例としては、定年後の仕事として、
時給800円なら働かず引退するけど、
時給1,200円ならしばらく働く人が増えると書いています。

確かに一般論的にはそうだとは思います。
ただ、現状の賃金上昇というのは、
そもそも働かないと生活できない高齢者で実際に働いている人を、
奪い合う形での賃金上昇という側面が強いように思えます。

なので、実際に働いていない高齢者が働きたくなる時給、
この辺のアンケート結果とかがあると面白いと思いました。

と言いますのも、働かないで生活できる高齢者であるならば、
例えば、時給1,000円が2,000円、いや3,000円になっても働かないよ!
という人が多いんじゃないかな?
というのを真先に思ったからです。

今の私でいうならば、どんなに頑張っても、
時給2,000円の仕事は見つからないと思いますが、
仮に見つかっても、その時給では働きたくないよな~
というのが率直な感想です。

そして、そういう「贅沢」「わがまま」が今言えるという意味で、
セミリタイア生活を目指して大正解だったと改めて思うわけです。

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2025年8月27日水曜日

優良企業勤務でも突如放り出されるリスクは高まる

海外投資家はなぜ、日本に投資するのか


ワイズマン廣田綾子さんのお書きになった本を読みました。

日本の経営者が企業価値の向上に努めてきて、
ようやくまともな投資対象になってきた!
といった流れがわかりやすく説明されており、
内容的に参考になりました。

ただ、個人的に一番気になったのは、
”株価上昇の鍵は選択と集中”(p.95)という箇所で、
日本型のコングロマリット経営からいかに脱却し、
コア事業に資源を集中させるのか?
日立製作所の例など引いてわかりやすく説明をされています。

投資家としてはその通り!だが...


これは投資家目線からすると当たり前の議論ですが、
非コア事業に所属する労働者の側から見るとなかなか厳しい話になります。

例えば、大企業A社が花形部門のB事業部と不採算事業部C事業部を抱えているとします。
新卒で入る際には、BとCのどちらに配属されるかわかりません。

たまたまC事業部に配属された人が、
黒字化に向けて頑張ってそれなりの実績もあげていたのに、
ある日、社長が急に「選択と集中」とか言い出して、
C事業部が閉鎖とか他企業に売却とかされると、
人生の歯車が一瞬にして狂うことになります。

実は私の早期退職希望理由の一つがこういった組織再編で、
私は全然儲かっていないグループに入れられて待遇ダウン!
当初の話と全然違うじゃないの?というのがあります。

たまたまその部署にいただけなのに...


実際問題として、大規模な組織再編が発表されたときに、
たまたまその部署にいたというだけで、
ずっと儲かっている部署にいた人が、
儲かっていない部署に未来永劫所属になってしまうとかありました。

その人は人事ローテーションの一環として、
違う部署も経験してこい!みたいに言われて、
結果的に片道切符となってしまったわけです。

今後、日本企業でこういった再編がより進んでいきますと、
ある日突然別会社に買われるとか、
勤め先がなくなるなんてのが増えてきそうですね。

今現在は、配属先が選べる企業も増えているので、
その事業部が斜陽化するのも自己責任的な要素が多いでしょうが、
配属ガチャでいきなりリストラされたらたまったものではないよな~
というのを改めて思いました。

まあいずれにしましても、
会社なんて信用できる存在ではないので、
仕事好きな方はどこでも通用するスキルを身に着ける、
仕事嫌いな方はFIREできる資産を築く、
こういった考え方が有効になるのではないかと思います。

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2025年6月28日土曜日

【FIRE】低賃金・マニュアル労働を拒否できたのは大きい!

森永卓郎さんの遺作を読む


という森永卓郎さんが書かれた本を読みました。

本書は、森永さんが逝去1週間前まで筆をとり続けた遺作とのことで、
一種独特の雰囲気を感じさせるものがありました。

内容としては、保身というキーワードを軸に、
大手メディア、財務省、金融機関等々をぶったぎるという感じになっており、
内容的には賛同しかねる部分もあるものの、
考えさせられる内容は多かったです。

「働かない」を推奨


本書の中で個人的に一番印象に残ったのは、
”あとがき - われわれはどう行動すべきか”の中の、
”働かない”(p.191)という箇所です。
"さらに高齢の労働者は、60歳の定年と同時に会社をさっさと辞め、悠々自適の老後生活に入ろう。まだ体力が十分残されているから、人生の終末期を謳歌できること請け合いだ。(p.192)"
という文言は、FIRE希望者なら共感するところでしょう。

そして、住民税非課税世帯をめざすというのも良いのですが、
ただ、その為には大都市以外で生活基盤をつくって生活費を下げるとか、
投資はしないとかになると、ちょっと違うかな...という感じです。

とは言え、その前段にある大前提である
"資本家を利するブルシット・ジョブに巻き込まれるのはやめようということだ。いま、人口減少社会のなかで、政府や資本家は国家総動員といってもいいほど、国民全員を低賃金・マニュアル労働に誘導しようとしている。そこから逃れるのだ。(p.191)"
というのは、私がFIREを目指すきっかけにもなっていて、
これについては全面的に賛同したいところです。

低賃金・マニュアル労働を拒否できるのは重要


私がサラリーマンを続けていたとすれば遅くとも60歳頃には、
まさに低賃金・マニュアル労働に従事していただろうと思われます。

今現在の私が働いていた会社の状況は詳しくはわかりませんが、
当時の状況を振り返ってみると、
運が良ければ、1/3くらいの給料で嘱託社員として残れるみたいな感じと聞いており、
「なんじゃそりゃ?」と思いました。

ただ、65歳まで住宅ローンを抱えた同僚の中には、
その嘱託になんとしてでも残りたいみたいな人もいて、
ちょっとモヤモヤした気持ちになったのを思い出しました。

個人的には、人生の最晩年の時期の労働として、

「そんなつまらない仕事をそんな低賃金で働く気は全くない!」

といえる立場に辿り着けたのはよかったと思います。

また、私と同じようなスタンスの人が増えることによって、
社会全体として人出不足が更なる加速をして、
低賃金労働者の賃金が上昇したり、
労働条件も改善の方向へ向かうでしょうから、
社会的にも良い方向に向かうのでは?と思ったりも致します。

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2025年6月25日水曜日

【そうかな?】定年後に暇な高齢者は働けばいい?

経済学の基礎が学べる


という髙橋 洋一 さんが書かれた本を読みました。

経済学の基本をわかりやすく説明しているとともに、
日本の財政や社会保障に対する俗説についてもも理論的に反論されており、
「60歳から」というより、若者が読んだ方が良い本では?
と言う印象を持ちました。

在職中に得た武器を磨いて活躍できるか?


ただ、ちょっと引っ掛かった内容もあり、
それは”定年後に暇な高齢者は働けばいい(p.213)”
という章です。

シニア層で働きたい人は、
”在職中に得た武器を磨いていけば、フリーランスとして活躍するのも夢ではない(p216)”
という記載がありますが、これはなかなかハードルが高いのではないかと思います。

私の知人ベースで在職中のスキルを活かした形での職に就いているのは、
優秀な技術者と法務担当者くらいですかね?

私のような十人並みの経理担当者だと高齢のフリーランスが無理なのはもちろん、
その関連業務に潜り込むのも至難の業ではないかと思われます。

定年後に暇な高齢者は働けば良い?


また筆者は、
"最悪なのは年金を受け取って暇を持て余すことだ。(p.216)”
とおっしゃっています。

確かに、好ましい状況ではないとは思いますが、
年金では生活できないので重労働に従事するのに比べれば、
最悪という状況ではないのでは?と思います。

私は高齢で働くこと自体が問題というよりも、
高齢で働くことのできる職種が極めて限定的なことが問題だと思っているので、
この辺りの事情についてはどうお考えなのか伺いたいと思いました。

まあ私の場合、8年間のセミリタイア生活の実績?があるので、
年金を受け取る年齢になっても暇を持て余すことはなさそうなので、
この点については全く心配していませんが...

2025年6月21日土曜日

資産35億円「築いた資産を使い切る」に共感

オルカン一択で億の資産を目指す


というマサニーさんが書かれた本を読みました。

本の主張は極めてシンプルで、
投資はオルカン一択、節約をして入金力を高めよう!
といったところで、これから投資を始める方で、
個別投資なんて面倒という方にとっては参考になるところが大だと思います。

築いた資産は死ぬまでに使い切る


私は今からオルカンで資産を増やそう!という年齢ではないので、
上記の内容については実践する立場にはありませんが、
「築いた資産は死ぬまでに使い切る」
という内容には共感を覚えました。

筆者の目標は「100歳までに全財産(35億円)を使い切ること」(p.166)だそうで、
その為の表を作成しており、
本書にはそのひな型も記載されています。

また、子供には必要最低限のものしか残さず、
残りは寄付するという姿勢はご立派という印象ですが、
確かに本書にもあるように、
突然、大金が相続等々で転がり込んできたら、
逆に人生が破綻するというのはありそうです。

年金という要素を入れて調整


ただ、「100歳まで生きる」という計画についてですが、
私のような独身系FIRE民には不評な考えで、
実際にそこまで生きるというシミュレーションはいかがなものかとは思います。

この点に加えて、年金受給という要素を考えますと、
もう少し資産を減らすスピードは早めても良い気がしますね。

私の場合は、

① 70歳(もしくは75歳)までに臨時支出の金額を除いて資産を使い切る
 (本書ではこの金額を500万円に設定)
② 70歳もしくは75歳からは基本的には年金の範囲内で暮らす

と言ったところです。

私も同種の表はExelを使って作っていますが、
毎年を均等に支出するようなアバウトな計画ですので、
例えば、70歳の節目ではビジネスクラスを使っての旅行をするみたいな、
イベント的な要素も加えてみた方が良い気もしてきました。

また、最終的に残す金額については、
500万円というのが多いのか少ないのか?

私はこの金額を決めかねているのが現状ですが、
この辺りはもう少し確固たる理論があれば教えて頂きたいところではあります。

2025年5月28日水曜日

働かないおじさんは勝ち組? ~ そうかもしれないが難易度は高い ~

資本主義の問題点を炙り出す


という侍留啓介さんが書かれた本を読みました。

タイトルから内容は脱力的な面白本か?と思って読み進めましたが、
資本主義を真面目に分析し、キャリアアップや努力し続けることの危うさ、
この辺りを上手く説明しており読み応えのある内容でした。

働かないおじさんは勝ち組?


後半には「働かないおじさん」についての考察もされており、
"「働かないおじさん」こそが、資本主義社会における「勝ち組」の一つのモデルなのではないだろうか。(p.223)”
と結論づけており、人生を楽しむと言う点から肯定的に 捉えているのは、
ある種の説得力はあるかとおもいます。

「ゴマすり」能力は重要かもしれないが...


そして、個人的な経験からも同意できる部分が大きかったのは、
「ゴマすり」に関する記述ですね。

筆者は外資系企業でも「男芸者」は重宝され、
例えば、土日に日本在住外国人と飲んでいる人は結構いる!
といった内容の事を述べています。

これは、短期間ですが外資系企業に籍を置いた身としても実感できます。

私の所属していた部署のトップは外国人でしたが、
No.2の日本人というのがまさにこのパターンの人でした。

公私とも、家族も総動員で外国人上司に尽くした結果勝ち取った地位と言う感じで、
ある意味ここまでやったのなら出世も当然!
みたいに周囲から思われていました。

重労働 & 無駄な努力の可能性大


しかしながら、サラリーマンとしてこの戦略というのは、
全くお勧めすることはできません。

第一に、このゴマすり行為は基本的に超重労働であることです。
アフターファイブはもちろん、土日まで自分の時間を差し出すわけで、
労働基準法違反並の拘束時間を強いられます。

第二は、こういった行動が無意味になる可能性が高いことです。
これについては、私の経験上は以下の2つがあります。

① 公私ともに尽くしているのに全く評価されない
② 外国人上司の失脚により努力が無駄に...

①は見ていて気の毒になりますが、結構見たパターンです。
②は外国人上司とあまりに近かった故に、
その外国人上司がクビになった巻き添えで、
閑職に追いやられその後自主退職したというのがありました。

まあ、私なんかはゴマすって出世するならしても良いですが、
上手いこと気に入られる自信が全くないので、
こういった行動とは無縁でしたね。

本書を読んだまとめ的には、
「働かないおじさん」として生き残るのも結局難易度が高いのを再認識、
それだったらFIREのがまだ可能性が高いかな?と言ったところです。

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2025年4月3日木曜日

”投資はギャンブルと同じ”と”資本主義は終わる”は無理がある...

森永卓郎先生の“投資依存症”を読む


という本を読んでの感想です。

本書は "「非投資の教科書」を書かねばならない (同書 p3)” 
という強い思いで書かれた本となります。

なので、FIRE民が大好きなインデックス投資をも否定しており、
確かに従来の投資本とはまるで異なる内容になっております。

資本主義は終わる?


本書を読んで印象的だったのは、

・投資はギャンブルと同じ、ゼロサムゲームなのだ (p19)
・私はこれから起きる市場最大の暴落のあとは、
 二度と株価が戻ってこない可能性が十分あると考えている。
 それは資本主義が終わるからだ。(p131)

という箇所です。

森永卓郎さんと言えば、株価が10分の1になるという予想でお馴染みで、
確かに資本主義が終わるのなら、株価は1/10になるのかもしれませんが、
”資本主義が終わる”というのがどういう状況なのか?
この辺りは十分に描き切れていないという印象です。

株価が1/10になったままで何もしない?


本書では金融業者がいかに強欲かということが描かれていますが、
政府に力を及ぼすこともできる強欲な金融業者が株価が1/10になって、
実際に何もしないでそのままというのは考えにくいのかな?
というのが私の第一印象ですかね?

また、本書は「投資はギャンブルと同じ」と言っていますが、
株式投資とギャンブルを同一視する論理展開はかなり苦しいかな?
という印象です。

まあ、投資万歳を戒めるという意味では、
面白い部分もある本ではありますが、
だからと言って、投資をやめようという気にはならないと言ったところです。

※ 投資の最終判断はご自身の責任でお願いします

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