2025年6月28日土曜日

【FIRE】低賃金・マニュアル労働を拒否できたのは大きい!

森永卓郎さんの遺作を読む


という森永卓郎さんが書かれた本を読みました。

本書は、森永さんが逝去1週間前まで筆をとり続けた遺作とのことで、
一種独特の雰囲気を感じさせるものがありました。

内容としては、保身というキーワードを軸に、
大手メディア、財務省、金融機関等々をぶったぎるという感じになっており、
内容的には賛同しかねる部分もあるものの、
考えさせられる内容は多かったです。

「働かない」を推奨


本書の中で個人的に一番印象に残ったのは、
”あとがき - われわれはどう行動すべきか”の中の、
”働かない”(p.191)という箇所です。
"さらに高齢の労働者は、60歳の定年と同時に会社をさっさと辞め、悠々自適の老後生活に入ろう。まだ体力が十分残されているから、人生の終末期を謳歌できること請け合いだ。(p.192)"
という文言は、FIRE希望者なら共感するところでしょう。

そして、住民税非課税世帯をめざすというのも良いのですが、
ただ、その為には大都市以外で生活基盤をつくって生活費を下げるとか、
投資はしないとかになると、ちょっと違うかな...という感じです。

とは言え、その前段にある大前提である
"資本家を利するブルシット・ジョブに巻き込まれるのはやめようということだ。いま、人口減少社会のなかで、政府や資本家は国家総動員といってもいいほど、国民全員を低賃金・マニュアル労働に誘導しようとしている。そこから逃れるのだ。(p.191)"
というのは、私がFIREを目指すきっかけにもなっていて、
これについては全面的に賛同したいところです。

低賃金・マニュアル労働を拒否できるのは重要


私がサラリーマンを続けていたとすれば遅くとも60歳頃には、
まさに低賃金・マニュアル労働に従事していただろうと思われます。

今現在の私が働いていた会社の状況は詳しくはわかりませんが、
当時の状況を振り返ってみると、
運が良ければ、1/3くらいの給料で嘱託社員として残れるみたいな感じと聞いており、
「なんじゃそりゃ?」と思いました。

ただ、65歳まで住宅ローンを抱えた同僚の中には、
その嘱託になんとしてでも残りたいみたいな人もいて、
ちょっとモヤモヤした気持ちになったのを思い出しました。

個人的には、人生の最晩年の時期の労働として、

「そんなつまらない仕事をそんな低賃金で働く気は全くない!」

といえる立場に辿り着けたのはよかったと思います。

また、私と同じようなスタンスの人が増えることによって、
社会全体として人出不足が更なる加速をして、
低賃金労働者の賃金が上昇したり、
労働条件も改善の方向へ向かうでしょうから、
社会的にも良い方向に向かうのでは?と思ったりも致します。

にほんブログ村 ライフスタイルブログ セミリタイア生活へ
にほんブログ村

0 件のコメント:

コメントを投稿