2025年6月1日日曜日

「年金繰り下げで得するとは限らない」けど損得の問題ではないかも?

年金繰り下げで得するとは限らない!


私は今のところ、年金を繰り下げ受給しようと思っているのですが、
それは必ずしもお得とは限りませんよ!
と言う内容の記事がありました。

"年金はいつから受給するのがベストなのか。ファイナンシャルプランナーの横田健一さんは「繰り下げが得で、繰り上げは絶対にだめという常識は疑うべきだ。60歳での受給開始でも一生お金に困らない方法はある」という――。” (引用元) 「年金は繰り下げたほうが得」は本当か…お金のプロが「60歳での繰り上げ受給」を前向きに検討しているワケ"
内容的に参考になる部分も多かったですが、
アーリーリタイア民的にはちょいと違うかも?
という部分もあったりしましましたので、
気になる部分を取り上げてみたいと思います。

手取りはそこまでは増えない


まず最初に考えなくてはいけないのは、
”手取りはそこまでは増えない”
という点ですね。

公的年金には税金や社会保険料がかかりますが、
この点を無視して繰り下げ受給のメリットを
強調する記事が多いのは確かかと思います。

記事内でも、5年の繰り下げで42%増えるけれども、
繰り下げた分を取り戻すまでに約12年かかる、
ただ手取りベースだともっとかかると書かれています。

これに関する私のスタンスですが、
自分が65歳になった時の保有資産状況、
70歳まで繰り下げた場合で手取りがいくらふえるのか?
この辺を改めて計算して繰り下げるかどうか決めたいと思っています。

年金の受給額は変わるでしょうし、
税制だって変わる可能性もありますので、
この辺は臨機応変に対応すべきだと考えます。

住民税非課税のメリット


また、本記事には「公的年金等控除」についての言及や、
下記のような記述もあります。
”そもそも繰り下げをするためには、長く働くという話になりがちで、70歳まで繰り下げるには70歳まで年金がなくてもいいように働く、というのが前提です。”
とあります。

この辺は既に働いていないアーリーリタイア民には関係のない話ではないか思います。

税金と言えば、アーリーリタイア民には住民税非課税世帯の人が多いでしょうが、
年金受給と住民税非課税についての関係で言えば、
65歳から年金を受給すると住民税非課税のメリットがなくなる!
という方も多いかと思います。

これが70歳からの年金受給にすれば、
5年間は住民税非課税のメリットを享受できるので、
この辺のメリットも計算に入れる必要はあるかと思います。

実際は得とか損とか考えないかも?


私は年金受給については、
早く貰ったら得とか損とかはあまり気にしないかな?
と実際問題としては思っています。

例えば、税金をとりあえず無視、
月額20万円程の支出で老後を暮らすとして、
65歳時点で2千万円の資産、
年金受給見込みが月20万円とします。

70歳まで年金受給を繰り下げて、
その間の生活費は資産取り崩しで捻出すると、
70歳時点で8百万円の資産、
年金受給見込みは月28.4万円となります。

どちらが、70歳以降気持ち的に安心して暮らせるのか?と言えば、
生活費以上の年金が入ってくる方が安心だし、
そうなると資産はそれほど必要ではないでしょうから、
今のところは後者かな?というのが年金繰り下げ受給の理由だからです。

まあ、この辺は心境が色々と変化する可能性もありますので、
実際に65歳になってみないとわからない部分も大きいかとは思います。

2 件のコメント:

  1. 年金の繰下げは1ヶ月単位で設定できるので、受け取り額を増やしつつも税金や保険料の支払いを少なくできるベストな時期を調べるのが大事だと思います
    65歳以上の年金収入による所得税、住民税は給与収入より控除額が大きいけれど健康保険料は高くなります
    特に介護保険はとても高い
    収入の段階によって額が変わり住民税非課税だと安くなるのでこれを目指すのがよいかと思います
    目標受け取り額を決めたら65歳時点でいくら受け取りの見込みがあるかはねんきんネットでわかるのでその額で割れば何%割り増しにすればいいかがわかり、何歳の何ヶ月まで繰下げにすればいいかがわかるというわけです

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    1. 私も実際には1ヶ月単位で理想的なタイミングを見計らいたいと思っています。ただ、将来的な税金や健康保険の制度変更をどう考えるかはちょっと難しい問題ではないかと思っています。

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