2017年7月31日月曜日

セミリタイアにはいくら必要か?

セミリタイアに必要な貯蓄額はいくらか?
というのは、極めて多くの人が考察を行っており、
参考になる意見もあれば、全く参考にならない意見もあります。

参考にならない意見(自分にとってですが)の代表的な例は、
年間に必要な金額を勝手に決めつけているものですね。
セミリタイア後にどのような生活を過ごしたいかは人によって違うのは明白ですので、
こういった意見はあまり参考にしませんでした。

自分が最終的に行き着いた数式は以下の通りシンプルです。

∴ セミリタイア必要金額 = 年間支出金額 × (70歳 - セミリタイア年齢)

この考え方の前提は以下の通りです。

このブログを書いている2017年7月現在では、年金支給開始は65歳になってからです。
70歳からの受給開始にすれば、年間ベースではより多く年金がもらえます。
従って、70歳からは貯金ゼロでも年金でつつましく生きていけるだろう、
という前提で70歳と設定しています。
(自分はサラリーマンを25年以上やってきましたので、
   非常につつましくではありますが、今の計算では、
 70歳以上になれば何とか年金で暮らせそうです。)

例えば、セミリタイア後は毎年300万円支出する予定の人が、
50歳でセミリタイアする場合は、

∴ 300万円 × (70歳 - 50歳) = 6,000万円

となります。

家もあるし田舎暮らしでお金がかからない、生活費は毎年100万円で十分!
ということであれば、上記と同じ数式を当てはめると

∴ 100万円 × (70歳 - 50歳) = 2,000万円

と大きく必要金額が異なります。

 本来はインフレ率やライフステージでの支出を細かく計算すべきでしょうが、
この辺は無視することにしました。

 無視する理由として、

1. これからの世界経済の傾向は、(少なくとも先進国は)供給過剰が継続、
    デフレ傾向が続くと考えられること。

2. 仮にインフレが起こったとしても、過去データを見る限り、
   1年定期預金の金利は物価上昇率を上回っています。
   変な山っ気を出して、金融機関にお勧めの金融商品などに投資して損をしない限り、
   インフレでお金が目減りする確率は低いです。

   自分は複数のネット銀行を駆使して、資金管理をしており、
   この辺についても追々語ってみたいと思います。

   参考URL http://shintaro-money.com/inflation/

3. セミリタイアしても、実際は収入がゼロということはないと思います。
  自分が考えるセミリタイア後の収入は以下の通りです。
  
- 株式配当、株主優待
- 金利収入(銀行預金)
- アンケートサイトやポイントサイトといったネット収入
- スポットのバイト

株式や銀行預金については、安全重視での運用を心がければ、
それなりの安定収入があると考えます。

ネットからの収入については、こまめにアンケートに答える、
といった行動である程度の小銭稼ぎにはなると思います。

スポットのバイトですが、こちらは通訳関係の仕事を想定しています。
自分は通訳案内士(英語)の資格を保有していますが、
セミリタイア後にはイタリア語の勉強を復活させて、
イタリア語の資格も取得する予定です。
その時点で、自分の得意分野についてのスポット的な仕事があれば、
やってみてもいいかな?と思います。

ブログ収入については、本ブログもアフィリエイト広告のリンクを張っていますが、
幾何かの収入になればいいな!と思う程度です。
ブログ関係で気を付けていることは、
自分の好きなことをする為にセミリタイアをするので、
儲かりそうだからと言って、興味のないトピックスについて
語るのだけは避けたいと思ってます。

以上のような理由から、インフレ等のファクターはとりあえずは無視します。
しかし、実際にはインフレは怖いですね。
インフレの足音が聞こえるようであれば、作戦を変えたいとは思います。

しかしながら、セミリタイアを決断する以上は、
貯蓄額について何等かの目安を持つのは必要かと思いますが、
最後は「えいや!」の決断ではないかと思います。

あらゆる場合を想定してリスク管理、などとやっていると、
セミリタイア必要金額は5億円なんてことになりかねません。

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2017年7月30日日曜日

セミリタイアへ向けて後戻りしないと決めた日

セミリタイアへ向けて本格的に動き出した、と言っても、
今振り返るとセミリタイアの為の方法論を漠然と考えて、
悶々としていただけかと思います。

そんな、ダラダラした生活にピリオドを打つべくキッカケは大した話ではありません。
単に、ある日の土曜日の朝に上司から電話がかかってきて、
月曜日までに資料を作り直せ!という指示が来たことです。

もちろん、このような電話を受けたのが初めてというわけではありませんが、
単純にこの時に、ある種の限界を越えた、ということだと思います。
電話一本で色々指図されるのが急に嫌になりました。
この生活は一日でも早く脱出したい!と節に思い、
この日が自分にとって、セミリタイアを本格的に決意した日と言えます。

その時に思ったのは、花粉症の話です。
花粉の量が身体の許容量を超えると花粉症の症状がでるというのと一緒で、
会社関係のストレスも許容量を超えて蓄積すると、
ちょっと違った感覚になるのだな、と漠然と思いました。

ブログタイトルでもある「穏やかな日常を目指して」というのは、
携帯電話が鳴ってビクッとしたり、不愉快になったりしない日常を目指してのことで、
二度とこのような日々が来ないことを願ってのことです。

この日以前は、どこか「優雅なセミリタイア生活」を夢見ていたと思いますが、
それ以降は、「堅実なセミリタイア生活」へと目標をきりました。

具体的に言えば、セミリタイアの必要資金のハードルを大きく下げました。
簡単に言えば、普通に生活できる最低限の資金だけ貯めよう!
というものです。

今だと実感としてわかる部分はありますが、
普通に生活するだけのお金というのは思ったより多くないですし、
今の日本では、無料で楽しめるものが山ほどあります。

まずは、ストレスだらけの日常から脱出だ!ということです。

それでも、それからサラリーマンを辞めるまでに、
更に5年以上の歳月が経過してしまいましたが。。。


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2017年7月29日土曜日

セミリタイアを本格的に目指した日

セミリタイアを本格的に目指した日については、今でも覚えています。
私は、1週間の休暇をとり、タイ旅行に来ていました。
最初の目的地である、スコータイでのことです。
昼間は遺跡観光をして、夜は町でビールを飲みながらウダウダしていました。
夕飯をとって、宿に帰る途中の道で、突然、

「会社を辞めて、タイへ来よう!」

という考えが何の脈略もなく浮かびました。

それまでも、セミリタイアについては漠然とは考えていましたが、
どこか他人事のように感じていました。
しかし、この日から、ある程度のリアリティを持って、
セミリタイア研究に取り組んだ次第です。

 そういう経緯から、セミリタイアを考え始めた当初は、

セミリタイア = 海外移住

という色彩が強かったように思えます。

この時のセミリタイアの動機の中心は、今振り返ると明らかに、

「現実逃避」

ですね。

まずは、この現実から抜け出したかった!ということかな?と思います。

スコータイの出来事から10年以上経って、
ようやくセミリタイアのスタートラインに立つことができましたが、
セミリタイア後の目標とする生活スタイルは相当変化しました。

今でも海外移住と言うのは頭の片隅にありますが、
海外移住というのは、自分にとって優先的な課題ではありません。

やはり、会社に行かなくてもよくて、自分の好きなように時間が使えれば、
そこがタイでも日本でもどこでもいいのかな?と思うようになったということですね。

この辺りの考え方の変化についても、追々、記載していきたいと思います。

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2017年7月28日金曜日

セミリタイアの2つの類型

セミリタイアを目指すにあたり、自分はセミリタイアのタイプを
2つに分類致しました。
それが、「攻撃的セミリタイア」「守備的セミリタイア」という分類方法です。

1. 攻撃的セミリタイアとは?

攻撃的セミリタイアとは、

「○○がやりたい!でもサラリーマンを続けていたら時間がない!
だからセミリタイアする!」

というものです。

私がセミリタイア後にやりたかったことは、「旅行」「読書」です。

 最初の旅行についてですが、サラリーマン生活を続けている限り、
まとまった休みは、

① 年末年始
② ゴールデンウイーク
③ 夏休み

の年3回のみです。

1回あたり最長は9日間というのが相場と思います。自分もそうでした。
つまり、サラリーマンを続けている限りは、定年まで10日間以上の休みは取れません。
この意味するところは、ちょっとした長い旅行は定年後にしか行くことができない、
ということです。

自分は世界60か国程度へ渡航経験がありますが、
世界には行ったことがない場所、行きたい場所がいくらでもあります。

定年後の60歳を過ぎてから、自分が行きたい場所のすべてまわるのは
実質的に不可能だと思ったこと、
日々体力の衰えを実感する中、ある程度ハードな旅に出るには、
少しでも早く旅行に行ける自由時間を作ることが大切と実感したことが、
セミリタイアへの強烈なモーチベーションとなりました。

また、「読書」についても、時間との関係が大きいです。
サラリーマン生活を継続していると読書にまとまった時間はとれません。
往復の電車の中が自分にとってメインの読書タイムでしたが、
「落ち着いてじっくり読書を楽しむ」というより、
「この時間を無駄にしてなるものか!」と言う側面が大きかったです。

 セミリタイア後は、経済的な制約から、
「旅行」は好きなだけ行くというのは困難かもしれませんが、
「読書」については好きなだけ楽しめると期待しています。

2. 守備的セミリタイアとは?

守備的セミリタイアとは、
「このままサラリーマン生活を続けていたら肉体的・精神的に危ない!
従って、自分を守る為にもセミリタイアしよう!」
というものです。

昨今話題になっている「過労自殺」が顕著な例ですが、
サラリーマン生活を続けていると肉体面・精神面で
大きなダメージを受ける可能性があります。
というより、多くの人が過大なストレスを抱えて生活していると思います。

少し前の話ですが、同僚がうつ病で会社を辞めました。
彼がうつ病になり、自分がならなかった理由は正確には知る由もないですが、
ほんのちょっとの違いかな?と思います。
このままサラリーマン生活を続けていて、ノーストレスであることなどありえないし、
下手をすれば精神・身体を壊すだろう、
というのもセミリタイアを決意した理由です。

自分のケースでは、上記2つの面から考えてみて、
折り返し地点を過ぎたであろう自分の人生の今後の目標は
「セミリタイアしかないな!」と思った次第です。

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2017年7月27日木曜日

何故セミリタイアを目指したのか?

正式に会社に辞意を表明してから、

「自分はいつからセミリタイアを目指したのか?」

ということを振り返ってみました。

そう考えてみると、セミリタイアという発想に至る重要な布石は
いくつかあったと思いますが、
ぱっと思い浮かぶのは次の3つです。

1. 予備校の授業で聞いた “Happy Retirement” という言葉

最初にセミリタイア的な言葉を聞いたのがこの時です。
まだ、18歳の時ですね~。
地理か現代社会の授業だったと思います。
どういうコンテクストで話された内容かは良く覚えていませんが、

「アメリカ人の目標というのは、若くしてお金持ちになって、
Happy Retirementをすることだ」

という内容を聞いたのが、今思えば、セミリタイア
(正確に言うとこれはセミリタイアではなく、
アーリー・リタイアメントだと思いますが)に接した最初だと思います。

当時はまだ浪人生ですので、仕事もしたことない段階です。
もちろん、志望校を目指して頑張っていた段階で、
その先の将来の展望も漠然とではあるものの考えていた時期ですので、
ここでセミリタイアを目指そう!などとは考えてはいないのですが、
何かこのことが頭に引っかかったのは事実です。

これが、後の自分の人生の選択肢で重要な一コマになるわけですから、
面白いものです。

2. セミリタイアの予行演習としての語学留学

 私は大学を卒業してからはずっとサラリーマン生活を送っていたわけですが、
半年ほど働いていない期間があります。

それは、最初に入った会社で語学研修生に選ばれて、
半年間のイタリア留学を経験したことです。

ほとんど良いことがなかったサラリーマン生活の中で、
会社に感謝することがあるとしたら、

「半年間給料もらってイタリア語の勉強をさせてもらった」

というこの一点につきます。

中部イタリアの田舎町であるペルージャという町での半年間は日々楽しく、
好きな語学の勉強だけしてお金がもらえるという夢のような期間でした。

しかし、語学留学をした先輩の中では、
「語学の勉強なんかしている間に、同僚はバリバリ仕事をこなしている。
こんなことをしている場合ではない。」
ということを言って、こういった環境を全く楽しんでいなかった人もいます。

今考えると、この語学留学時代の半年間があるから、
会社に行かなくていいことがいかに楽しいか、
仕事がないと暇でやることがない、
ということは全くない!(少なくとも私は)と言う事が実感できたと思います。

今振り返ると、半年間の語学留学はセミリタイアの予行演習だったのでは?
と思います。

3. イタリア勤務でイタリア人の生活を目の当たりにする
 
 私が海外勤務をしていた1990年代の中頃というのは過渡期だったと思います。
海外勤務前に私が働いていた職場では、始業時間の1時間以上前に出社が当たり前、
残業時間もつけられる上限が決まっていました。

それが帰国すると、会社の扉は出社時間1時間前にならないと開けない、
残業は全部つけるように、と言われるようになっていました
(実際に全部つけていた人はほとんどいませんでしたが。。。)。

確かに、ワークバランスだ、メンタルヘルスだ、と色々言われるようになり、
日本の職場環境も良くなってきている面はあるかもしれませんが、
基本的にはまだまだ全然ダメだと思います。

私がイタリアで勤務していた2年間の同僚のイタリア人の生活は
まとめると以下のようになります。

・朝9時に出社、夕方5時の定時には帰社。基本的には残業はなし。
・仕事帰りに皆で飲み行くなどという悪習はなし!
・夏休みは2~3週間必ず休む。冬休みも1~2週間休む。
・結構な確率で別荘を持っている人がいる。

日本からの駐在員は上記とは全く別の世界で、
残業&休日出勤は当たり前という世界です。
日本の会社で働いているときは、皆が同じように残業していて、
ちょっと早く仕事が終わったら同僚と飲み行って会社の悪口を言う、
というのが当たり前だと、遅くまで仕事をするというのが
当たり前という感覚になります。

ところが、イタリア人の同僚が5時に帰って生活をエンジョイしている中、
自分一人が夜遅くまで仕事をしていると、
「何でこんなことしているんだ!」という気にもなります。
特に、ヨーロッパはサマータイムが導入されているので、
午後8時頃に夕日が沈むのを職場で見ているのは本当に嫌でした。

ここで思ったのはシンプルに「日本のサラリーマンは不幸だな!」と言う事です。
自分が上記のイタリア人のような職場環境なら、
セミリタイアをしようとは思わなかったのではないか?と思います。


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2017年7月26日水曜日

はじめに

はじめまして!

これからセミリタイア生活へ入ろうとしている「さすけ3世」と申します。
定年まで10年程度を残してのセミリタイアというのは、
セミリタイアとして早いか遅いか、人によって受ける印象は異なると思いますが、
個人的には、セミリタイアを考えはじめてから、相当な月日が経っていますので、
やっとここまで辿り着いたな!というのが正直な感想です。
 
セミリタイアに関するブログを書こうという構想は前々からありましたが、
正式にセミリタイアしてからにしようと思っていました。

理由はシンプルで、「セミリタイアブログを書いているので、
セミリタイアしなければいけない!」
という強迫観念に陥りたくなかっただけです。

まあ、特にここ数年は「セミリタイア」というのが自分の思考の中心でしたので、
ブログを書いた・書かないというのは関係なくて、
やっぱりサラリーマンを続けようという発想にはならなかったと思いますが。

ブログを書く目的としては、

① これまでセミリタイアについて考えてきたことを自分なりに整理したいこと

② 自分がセミリタイアの先輩方のブログで参考になることが多々あり
 自分のブログが多少なりとも、セミリタイアを目指す方の参考になることがあれば、
 
といったところになります。

それでは、これからボチボチとセミリタイアについて語っていきたいと思いますので、
よろしくお願いいたします。



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