FIRE宣言後に何故働くのか?という批判
FIRE達成を宣言した後に働くと批判を受けることがあります。
経済的自由を達成して、自由な時間を獲得したにもかかわらず、
その自由時間を再び切り売りするとは何事だ!
という類の理屈で、まあ言わんとすることはわからんでもありません。
ただし、ここで言う「経済的自由を達成」とは何なのか?
この辺りをもう少しきっちりと考えれば、
FIRE後に働く意味が明確になるのでは?と思います。
経済的自由のレベル
FIREとかセミリタイアとかについて全く知らない人が、
「経済的自由を達成しました!」
というセリフを聞いたら、最低でも1億円くらいをイメージする気がしますが、
実際にFIRE達成を名乗る人のグループは、
差し当たって以下の3つくらいに分けられると思います。
① エントリーレベル (2,000万円~3,000万円)
FIRE理論の4%ルールに従えば、この水準の資産があれば、
年間80万円~120万円使うことができますので、
独身であれば働かなくとも最低限の暮らしはできるかと思います。
② アッパーマス~準富裕者層 (3,000万円~1億円)
個人的な感想ですが、この層がFIRE宣言している人が多い気がします。
このくらいの資産があれば、”贅沢しなければ”普通に暮らせるのでは?
と思います。
③ 富裕層 (1億円~)
上記に比べれば、富裕層レベルまで資産が達していて、
FIREを宣言する人は少ない気がします。
絶対数が少ないのに加えて、例えば、5億円とか持っている人達の中で、
「5億円達成しました、その達成までの道のりを伝授いたします!」
なんてことをブログとかで語る比率は相当低い気がしますね。
普通に悠々自適な生活をしているんじゃないかな?
1億円持っていても年間400万円レベル...
さて、上記ではFIRE宣言した人の多くが、
アッパーマス~準富裕者層 (3,000万円~1億円)に含まれると推測しましたが、
それだと、年間使える金額というのは、
4%ルールに従いますと、120万円~400万円となります。
この金額だけ見ますと、ちょっとしたサラリーマンより下のレベルであり、
「経済的自由達成」と言っても、
世間一般で言う優雅な生活とはほど遠いものがあります。
このレベルの資産に対する考えを推定すると、
「これ以上サラリーマンとしての過酷な労働をしてまで資産は増やしたくない。
ただ、これ以上お金はいらない!というレベルまではいかない。」
といったところかと思います。
となれば、肉体的・精神的にきつくない仕事をちょこっとやって、
ワンランク上の生活を目指す!というのは極々自然な流れではないかと思います。
このことの示す意味は何かと言えば、
経済的自由を達成した人の多くは、
「不完全な経済的自由」
すなわち、これ以上お金がいらないというレベルではないということかと思います。
ただし、不完全な経済的自由とは言え、
本当に嫌な仕事をやる必要がなく、
働くか働ないかは自分次第!というのは、
サラリーマン時代に比べたら天国と地獄の差はありますよ!
こんなところじゃないでしょうかね?
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実際には投資に100%突っ込んでる人はほぼいないだろうから、不労所得はもっと少ないだろうと思うけどね
返信削除不労所得がもっと少ないとなると、より働く意味がでてきますね。
削除遊ぶお金は労働からというのは、メリハリもついて理想的かと思います。私も労働の上乗せで、旅行などをグレードアップさせたいとは思いますが、労働収入が限定的なのが現状です。
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