仮面FIREという働き方
めざせサイドFIRE! 個人で生きぬく副業入門 という本を読みました。
サイドFIRE実現の為の副業の考え方や実例がまとまっており、
この手のサイドFIREを目指す方には参考になる部分も多いと思う反面、
サイドFIREを目指すというのも結構ハードルが高いかな?
と改めて考える契機になりました。
サイドFIREについては、別途私の考えをまとめたいと思っていますが、
その前に本書で述べられていることで気になったことがあり、
本項ではその点について述べてみたいと思います。
それは「仮面FIRE」という働き方についてです。
仮面FIREでストレスなく働く?
本書によれば仮面FIREとは
"仮面FIREとは、資産や副業の収入が本業の収入を超えても、会社員として働き続けるスタイルです。(p030)"
とあります。
本業の収入を資産・副業収入が超えるというのは随分とハードルが高いですが、
こうなれば確かに、いつでも会社を辞めれられるという気持ちにはなるかと思います。
そうなった場合、本書では、行きたくない飲み会にも参加しなくてよくなる、
無理して苦手な人と関わらなくてよくなる、といった自由が得られて、
ストレスが減少して退職を急ぐ必要がないと書かれています。
これは筆者の経験から来ているものでしょうから、
そういうこともあるか...とは思いますが、
私の印象とは随分違うものがあるかな?という感じですね。
ストレスは確かに減少はするが限界がある
私は資産収入や副業収入が本業の収入を上回った経験はありませんが、
FIRE目標金額を達成し、いつでも会社を辞められるかな?
と思いながら働いた経験はありますので、
その時の感じ方について述べてみたいと思います。
感じ方が本の筆者と近い点について言えば、
会社をいつでも辞められると思ってからは随分と気は楽になりました。
「査定に響くぞ!」みたいなことをほのめかされても、
どうせ近いうちに辞めるわけですから勝手にしろという感じになります。
任意参加の組織の飲み会とは全部断っていましたので、
自由時間は随分と増えたと思います。
しかしながら、自分がいつでもFIREできるという状況だというのは、
上司や同僚が知らないのはもちろん、
それによって仕事の内容が変わったりすることはありません。
なので当たり前の話ですが、
いつでもFIREできるからといって、
毎日遅刻して良いわけでも、
気分がのらないから会社を休むということもできません。
また、上司のパワハラ的な叱責というのは、
いつでも辞められると思ったところで嫌なものは嫌です。
飲み会も断れるものは断ったと申し上げましたが、
忘年会のように実質的には全員強制参加みたいな会もありますし、
出張先で仕事が終わった後とかに、
自分だけ一人で牛丼食べてホテルに直行します!
などと言う勇気は自分にはありません。
要は、いつでもFIREできるからと言ったところで、
サラリーマンを続けている以上はストレスなく働くは流石に無理じゃないかと...
仮面FIREという言葉の響きは良いですし、
言わんとすることは理解できますが、
会社員を辞めてない時点でRetire Earlyとはやはり違うかな?
という印象を持った次第です。
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仮面FIREの意図は分かりますが、会社側も手を抜いている事など見抜きますし、楽を許してくれるほど甘くないです。
返信削除私も「もういいや」とそれまでの姿勢をやめたら、窓際に飛ばされたり、理不尽な扱いをされたりして、考えを変えるまで追い込まれ、退職しました。
それでもしがみ付けば「働かないおじさん」になる訳ですから、会社としても必死です。
結局、会社にいるなら社畜になるか、プライド捨ててゴミ扱いになるしかないように思います。
会社をいつ辞めても良いと開き直って好き勝手にすれば、結局、会社側からの当たりが強くなるので逆効果になるような気がします。なので、仕事の手を抜くと言っても限界がありますから、会社員である以上はストレスがなくなるなんてのは期待してはいけないと思いますね。
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