セミリタイア資金を貯めるために心がけていたことは、
細かく言えば幾つもありますが、大きなくくりで言うと以下の通りです。
① 生活レベルをあげない
「年収1千万円でも貯蓄が0です。どうしたらいいでしょうか?」
というのは、Yahoo!などでもお馴染みのトピックスです。
細かい家計の支出の分析はFPにお任せするとして、
貯蓄ができない理由を私が一言で言えば、
「所得上昇とともに生活のレベルをあげたから」
ということになるかと思います。
課長になって昇給したので、車を買い替える、
マンションを購入するといったケースは多いかと思います。
所得が上昇すれば、それにつれて生活レベルをアップするというのは
当然といえば当然ですが、その生活レベルアップは本当に必要か?
というのを今一度考える必要があるでしょう。
特にセミリタイアという大きな目標に向かって行くのに、
無用な贅沢は禁物と思います。
私ですが、基本的には30代前半から生活水準を変えていません。
ここでいう生活水準ですが、家賃・食費・服飾費・遊興費などが含まれます。
(東京で暮らしているので、金食い虫の自家用車は元々持っていません。)
遊興費の主たる要素は飲み代ですが、流石に年齢とともに、
たまには高いお店にも行くようにもなりますが、
若いときに比べて圧倒的に飲みに行く機会が減りました。
トータルでは結果的に金額は増えていないといった感じです。
② 支出は10年単位で考える
かつて私の先輩で、出社前には必ず喫茶店に寄って、
コーヒーを飲みながら日経新聞を読む、という先輩がいました。
先輩曰く、会社だと落ち着いて新聞読めないし、
コーヒーで頭をすっきりさせてから出社しないと仕事の効率があがらない、
とのことでした。
先輩の習慣にケチをつける気はありませんが、
こういった「習慣」が支出に与える影響は10年単位で考えるべきと思います。
つまり、1回500円の喫茶店代として考えるのではなく、
10年間分でいくらかかるか?と考えるということです。
単純化すると支出は以下の通りです。
1日:500円
1週間:500円 × 5 = 2,500円
1か月:2,500円 × 4 = 10,000円
1年:120,000円
10年:1,200,000円
120万円といえば、人によっては1年分のセミリタイア資金です。
毎朝喫茶店に行かなければ、10年単位でみれば、
1年早くセミリタイアできた!ということになります。
つまり、喫茶店による習慣を1回500円の価値がある、と考えるのではなく、
10年で120万円の価値があるか?として考えようというものです。
自分の場合は、ルーティーンとなっている支出については、
一度、全部洗いなおしてみました。
例えば、以下のような結果です。
【やめたもの】
・固定電話 (ほとんど使わないので解約)、
・2Lのペットボトルのお茶 (スーパーの水 + 麦茶 で代用)
・Yシャツのクリーニング (TVでも見ながアイロンがけすれば時間のロスもなし)
【やめなかったもの】
・毎朝の野菜ジュース (健康への支出は原則削らない)
・スポーツジム(健康のため+銭湯代わりと考えれば高くない)
自分は、セミリタイア資金は株で一発当てて!とか考えずに、
コツコツと貯めていこうと考えていたので、
とにかく長期的な視点で考えるようにしました。
③ 支出の聖域を作る
倹約生活を続けていると、心が折れそうになることもあります。
そんな中で、心の支えとして、
「この出費だけは勘弁して頂戴!」
という「聖域」の設定を作りました。
細かいことでは、月に1度の焼肉食べ放題&飲み放題、
大きいところでは、年に2回の海外旅行です。
自分のセミリタイア願望のかなり大きな比重が、
「好きな時に、好きな場所へ旅行!」というのがあります。
そんなわけで、一番の趣味の費用まで削ると、
どこかでパンクするな、と思いました。
そこで、この費用は別枠で考えました。
そうしますと、多少心に余裕もできるので、
倹約生活にも余裕で取り組みことができました。
0 件のコメント:
コメントを投稿