年金を当てにしないFIRE
昨日は年金が月1.6万円で老後に困窮した人の例を取り上げて、
やはり最悪は年金だけでも暮らせるようにするのが大切では?
ということを述べさせていただきました。
一方、年金など一切気にしないで、
手持の資産だけでFIREを達成するのが理想という考えもあります。
(といいますか、これが本当のFIREだと思いますが...)
ただこれが本当に理想的なのかどうか?
ちょっと微妙な問題もあるのではないかと思います。
より多くの資金が必要
一番大きな問題となりそうなのが、
年金を当てにしないとより多くの資金が必要ということです。
私は年金受給開始までなんとか手持資産で食いつなぎ、
年金受給後は年金の範囲内で暮らすのが基本戦略です。
ただし、将来のリスクヘッジも含めて、
年金受給開始を70歳に繰り下げる予定です。
しかしながら、年金を全くあてにしないプランだと、
80歳とか90歳とかの寿命を自分で設定して、
そこまで手持ち資金で食いつなぐわけですから、
当然、今より多くの資金が必要となります。
となれば、FIRE開始年齢が今より遅くなっていたか、
もしくは、今以上の緊縮生活を余儀なくされたことになります。
もっと早くFIREできた!と後悔しないか?
年金を全くあてにしないFIRE生活を過ごしている人でも、
FIRE達成までサラリーマンを長くやっているのであれば、
それなりの年金は実際には貰える可能性は高いかと思います。
手持資金でも十分暮らせるのに年金まで貰える!
となれば嬉しい悲鳴と考えることもできますが、
FIREの方の多くが大好きな"DIE WITH ZERO"からは遠くなります。
結果として、「もっと早くFIREできたのに...」
という感情が芽生えてくる可能性は結構高いかもしれません。
年金を当てにしないで良かった!というシナリオも...
もちろん可能性としては、これらと真逆の可能性もあります。
とんでもない政党が政権をとって年金制度が大改悪!
年金は一旦チャラ!みたいなことになる可能性がゼロではありません。
まあ、そこまでひどいことはないにしろ、
給付水準が大幅に切り下がる可能性はあるでしょう。
そうなれば、年金を当てにしないFIREが大正解だった!
ということになります。
まあ、私としてはこういう事にならないことを祈りたいですが、
正解が出るのはまだ相当先というのが厄介なところです。
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