FIRA60とは?
一部で話題の 60歳までに「お金の自由」を手に入れる! を読みました。
著者は榊原 正幸さんで元大学教授です。
本書は「FIRA60」という概念を提唱しています。
FIRA60とは、Finanacial Independence : Retire Around 60 の意味で、
経済的自立と60歳前後での退職を目標にしようということを本書で述べています。
また、本書はFIREを否定している側面もあり、
50歳でのリタイアはお勧めしないという旨を述べています。
イヤじゃない仕事に就くことが大事
筆者は世の中の仕事を3つに分類しています。(p43)
1. 好きな仕事
2. イヤじゃない仕事
3. イヤな仕事
そして、世の中の人の割合は、
1が10%、2が10%で残りは80%と推測しています。
なので、せめてイヤじゃない仕事を探しましょう!
そのイヤじゃない仕事で60歳近くまで働きましょう!
というスタンスを提唱しています。
私も、転職2社目までは好きな仕事を目指していましたが、
30歳を少し過ぎたあたりでそれは無理だと断念、
イヤじゃない仕事を目指して3社目の会社に転職したので、
コンセプト的には非常によく理解できます。
ただ、仕事がイヤかイヤじゃないかは、
上司とか同僚に依存する部分が大きいです。
私もイヤじゃない仕事に転職したつもりで、
仕事そのものはそれ程イヤでもなかったけど、
人間関係がイヤで仕事を辞めたという部分があります。
いわゆる上司ガチャというヤツですが、
このファクターをやや軽視しているのでは?
という点が気になりました。
リッチな老後を過ごしたいか?
それでは筆者は60歳でどの程度の資産を想定しているのか?
身の丈にあった資産額を提唱してはいるものの、
理想的には1~2億円程度とみているようです。
また、筆者はFIREの典型例を下記のように想定しています。 (p269~p270)
・37歳でリタイアできる・年間の生活費は、25歳から死ぬまでずっと300~400万円・運用資産は37歳以降、ずっと6000万円のまま。就業期間が短いので、老後の年金は収入はせいぜい年額で100万円程度
筆者はこんな生活が憧れる生活ですか?目指すことですか?
と述べていますが、一般的にFIREを目指す人から見れば、
十分過ぎるのではないかな~と思います。
私自身、リタイアは早ければ早いほど良いとも思わないし、
20代でリタイアしてからずっと年間100万円以下で暮らすとかは嫌ですが、
本書が目指す老後生活はちょっとハードルが高すぎるのでは?
という感想を持ちました。
ただ、全体的な考え方は納得できるものがあるので、
60歳を50歳にして、1億円を5,000万円にするとか、
自分なりのアレンジを加えて本書を読むと良いのかな?
なんてことを思いました。
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