FIREへの道は”修行僧”のようなものなのか?
FIRE関連の記事で多くの人が取り上げているのが、
以下の記事です。
こちらは堀江貴文さんと山崎元さんがFIREについて語り、
FIREに対しては否定的な見解を述べています。
正直、色々と申し上げたいことはあるのですが、
いきなりの導入部で引っ掛かる部分があったので、
こちらについて個人的な意見を述べてみたいと思います。
該当箇所を引用すると以下の通りです。
"僕はFIREについては違和感しかない。年間支出の25倍の資産を築くのは至難のワザだ。長い年月、修行僧のように節約して貯金に励まなくてはならない。 (引用先同上)"
ところで、本当に皆さん修行僧のように節約してFIREを達成したのでしょうか?
若年FIREに拘ればそうかもしれない
例えば、18歳から働き始めて30歳までに3,000万円を貯めてFIRE!
という目標を立てたとします。
この間の平均年収を300万円程度として、
運用益を考慮しないケースを考えてみます。
この場合、3,600万円の稼ぎの内3,000万円を貯蓄に回すということで、
年間50万円で生活する必要があります。
こういったケースを考えれば、
人生で一番楽しいかもしれない時期に、
極端な節約生活に走るという事で、
確かに修行僧も真青という生活かもしれません。
30歳スタートで無理なくFIREもある
しかしながら、修行僧的ではなく、普通の節約程度でFIRE達成!
なんて人の方が実際は多いのではないかと思います。
例えば、30歳までは普通に人生をエンジョイして貯金などせず、
30歳からゆる~く節約して50歳でFIREを目指すことにします。
30歳~50歳までの平均年収が800万円として、
毎年平均300万円を貯めるとすると、
20年間で6,000万円貯めることができます。
毎年800万円使えるところを500万円にする程度では、
普通の節約程度のレベルかもしれませんし、
ひょっとしたら節約なんてまるで意識していないかもしれません。
いずれにしても、修行僧のイメージからはかなり遠くなります。
これまで挙げた例はかなり恣意的であるのは承知していますが、
そもそも、FIRE否定論者も肯定論者も、
自分の結論を導くために適した数値をだしてきますので、
注意が必要かと思います。
重要なのは自分の置かれている立場なり、
目標とするものは何なのかを冷静に計算する必要はあります。
そもそもFIRE一択ではない
実際問題として、40~50代でFIRE生活に入った人の多くは、
そもそもFIRE一択の人生設計ではない人も多いのではないかと思います。
会社でそれなりに出世してオモシロイ仕事ならば働くけど、
窓際で無能な若手の部下になるなら会社を辞める、
そんな選択肢もありえます。
この場合でも、お金がなければ労働を強いられるわけですが、
お金があれば早期退職も可能となって、
人生の選択肢が大きく増えることになります。
いずれにしましても、仕事が思うようにいかなければFIREというのは、
成功者がなかなか思いつかない発想なのかな?
というのが記事を読んだ個人的な結論ですかね?
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