2023年12月9日土曜日

”出向・転籍・役職定年はすべて織り込み済み”のはず

違和感を感じた記事


FPさんが解説する記事には違和感があるものが多い印象ですが、
こちらの記事もその一つです。


53歳でメガバンク支店長にまで出世した方が、
その後、出向→転籍となって給料が半分にダウン、
55歳で役職定年となり収入はさらにダウンという内容です。

まず、タイトルの「年金19万円」ですが、
メガバンクで年収1,800万円まで給料が上がった人が、
これしか年金が貰えないというのは本当でしょうかね?

また、「メガバンク支店長」というといかにも偉く見えますが、
メガバンクの支店規模などピンからキリまでありますので、
あまり偉くない支店長というのも存在します。

それと一番の違和感を感じたのは、
銀行員の出向・転籍なんてのは昔からあるもので、
これを考慮しないで人生設計を立てるおバカな銀行員がいるのか?
ということです。

出向・転籍・役職定年はすべて織り込み済み


ここに書いてある、出向・転籍・役職定年なんてのは、
銀行員であればすべて織り込みずみのはずです。

記事では 

"住宅ローンも10年以上残っており、
私立大学に進んだ子どもにもお金のかかる時期ですから
簡単に辞めるわけにもいきません"

とありますが、普通の銀行員であれば、
この程度のことはすべて想定の範囲内なので、
給料の大幅ダウンを補うための資金運用なり貯金なりをしているのでは?

何かいきなり、出向させられて給料が下がった!
みたいに取れなくもない書き方で、
ちょっと違和感を感じざるをえないですね。

出向先で馴染めなければ早期退職も選択肢


まあ、メーカーとかで、定年まで普通に働こうと思っていた人が、
ある日いきなり役職定年が導入されて給料が半分とかなら、
わからない話ではないですが、銀行員は事情が違うと思います。

ただ、記事にあるように、
銀行から出向して出向先の会社に馴染めない人は結構多いでしょうから、
そのような場合に備えて、早期退職しても良いくらいの資産を事前に蓄えておく!
というのは、人生を楽しむうえでの有効な選択肢の一つにはなりうると思いますが、
こういったアドバイスをするFPさんはいないのでしょうかね?

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2 件のコメント:

  1. わざと会社(この場合は銀行)=悪徳、支店長だった社員=被害者の構図を描いているのかと思わされますですね。おっしゃるとおり、銀行員であれば、給与が上がった段階で計画的に資産形成できる話。今更、子の学費にお金がかかるやらは全部後付けの理由に聞こえます。

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    1. おっしゃる通り、いきなり給料を下げるなんてひどい!...と読める構図になっています。銀行の場合、「給料が下がる」というのは入行前にわかるはずだし、40代くらいでこの辺を周知徹底する講習もありますので、ちょっとここにでてくるようなタイプの方はなかなかいないと思います。

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