三菱UFJモルガン・スタンレー証券が訴えられた!
三菱UFJモルガン・スタンレー証券が、
クレディ・スイスの発行していた「AT1債」が紙くずになったことにより、
個人投資家らから70億円規模の訴訟を起こされています。
弁護人側はこの債券を販売していたことの問題点を以下の様に指摘しています。
"クレディ・スイスのAT1債には、同社が公的支援を受けた場合には価値をゼロにするという独自の規定があった。投資家からすると、文字通りその瞬間に紙くずになるという取り決めだ。「このような規定はイギリスやアメリカなどのAT1債にはなく世界的に特殊。しかも公的支援の実施はスイス当局の主観的・裁量的な考慮にかかる。そこで考慮される要素を一般投資家が理解して評価するのは無理なことだ」 投資家たちの代理人を務める山崎大樹弁護士(山崎・丸の内法律事務所)はそう指摘する。「知見のある機関投資家が有する技術と資源がそろった場合にのみ分析は可能になると考える」という欧州の規制当局の見解などを基に、一般投資家に販売していい商品ではなかったと主張する。 (引用元) “紙くずとなった「AT1債」に投資家たちが憤り、三菱UFJモルガン証券相手に「70億円訴訟」納得できない理由"
この裁判がどのようになるのかはわかりませんが、
私はこのことから2つのことを考えました。
得体のしれないものには投資しない!
まず第一にですが、この債券の仕組みを理解して購入した人はどれだけいたのか?
訴訟になるぐらいですから、
仕組みをよくわからず購入した人が多かったのではないでしょうか?
このように、中身がよくわからない得たいのしれないものには投資しない!
このことが大原則であるのを改めて認識します。
販売した側の心理が知りたい
「投資は自己責任」というのは超大原則ではありますが、
このような商品を個人に売るべきかどうかについては、
前述の弁護士さんが言うように、
”一般投資家に販売していい商品ではなかった”
というのは、個人的にはその通りではないかと思います。
私は三菱UFJモルガン・スタンレー証券の内部体制など知りませんが、
このような危険な金融商品についても販売ノルマが課せられ、
とにかく売らねば!という感じになっていたのだとしたら、
売る側(=末端の営業マン)の心理としてはどうだったのか気になります。
顧客が損しようが得しようが関係ない!
とにかく自分のノルマを達成しなければ!
なのか、それとも、
リスクはあるのは重々承知だが、
会社の命令なので仕方なく販売していた...
のか、どっちなのでしょうか?
まあ、売っている方もよくリスクをわかっていなかったという説もありますが...
金融機関勤務を辞めて良かったと思う
仮に私が勧めた金融商品を購入した結果、
顧客が億単位の損失をだしたとしたら、
「投資は自己責任」
などと平気な顔でいられるというのは、
自分の性格上は無理ですね...
こういったニュースを見ると、
自分が個人営業をずっとやらされそうになったので、
金融機関を辞めたのは大正解だったと思います。
まあ、20年以上前に辞めた時は、
こんなヘンテコな個人向け商品はありませんでしたが...
にほんブログ村
0 件のコメント:
コメントを投稿