2021年7月5日月曜日

私の考える Financial Independence の定義

若年低資産セミリタイアは「逃げ」なのか?


「セミリタイア」「FIRE」というコンセプトが知られるようになって、
若くしてサラリーマンを辞める人が増えてるように思えます。

こういった風潮に対しては厳しい目を向ける人も多く、
特に、十分とは思えない資産でセミリタイア・FIREを宣言している人に対しては、
「労働から逃げているだけ」
「単なる無職」
といった批判も見られます。

個人的な意見を言わせてもらえば、
この手の批判は100%当たっているとは言い難い面もあると思います。

低賃金・重労働で一生涯働かされてそこそこの消費をするよりは、
労働も消費も最小限で抑えるという生き方があっても良いが基本で、
低資産で若くして会社を辞めるのはリスクも高いですが、
逆に「チャレンジ」という側面もあるかもしれません。

ただし、この手のチャレンジはある程度の労働が大前提となるので、
従来のセミリタイアとは意味がずれるとは思いますし、
何よりFIREとはかなり違うような気は致します。

Financial Independence について考える


といいますのも、FIREというのはFinancial Independence, Retire Earlyですから、
経済的自立が大前提となりますので、
あまりに少ない金額だと経済的自立を宣言するのは無理があるのでは?

私の個人的な "Financial Independence" の定義ですが、

✓ 年金受給開始まで手持ち資金で衣食住が賄える
✓ 年金受給後は年金の範囲内で暮らすことができる

と言ったところになります。

要は"1円も稼がなくても天寿を全うできるだけの資産"があるということです。

年金というファクターを重視しているのは、
年金が0円でも100歳まで生きる前提で考えると、
膨大な資産額が必要となるでしょうから現実的でないと思うからです。

流石に30代前半で会社を辞めて、
その後に国民年金保険料も支払わないでは、
将来的に年金だけで食べていくのはかなり無理があります。

個人的にはこのポイントが若年低資産セミリタイアの弱点だと思っています。

言葉に騙されないこと


まあ、一昔前なら「ドロップアウト」「無職」と呼ばれていたのが、
「セミリタイア」「FIRE」という、
何となく肯定的に呼ばれるようなったのは功罪あるでしょうね。

この手の言葉は、同じ言葉を違う意味で使っているケースが多いので、
言葉の意味や語感を十分に考える必要があるかと思います。

例えば、「1,000万円でFIRE」という結論部分だけに飛びつくと、
自分が考えていたFIREと全然違うということになりかねないので、
十分な注意が必要なのではないかと思います。

誰かうまいことこの辺りの新しい用語を作ってくれないかな??
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4 件のコメント:

  1. セミリタイアなんだろうけど、逆に広すぎてわかりにくいという気もする

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    1. セミリタイアの範囲が広くなり過ぎましたので、
      整理が必要な気が致します。

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  2. 5年前ぐらい前だとそういう人達が向かう先は、
    山小屋を作ってほぼ自給自足で低消費生活する「Bライフ」や
    物価の安い外国で長期に暮らす「外こもり」が
    かなりいた気がします。

    そういった人達は今はほとんど全員が
    そのようなライフスタイルからは
    撤退しているところを見ると
    所詮は一過性のものなのかもしれません。

    もし自分みたいに50代半ばまで続けているのなら
    それはそれで相当な信念を持って
    やっていることなのではないかと・・・

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    1. 山奥暮らしは結構撤退されている方が多いですね。
      外こもりは昔から多いですが、悲惨な末路を迎えた方も一定数います。

      最近トレンド?の若年低資産セミリタイアは、
      あと10年くらい様子をみないとどんな感じになるか見えない気もします。

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