「サラリーマン = 奴隷」論の落とし穴
こちらの高校生の場合、
「好きでもない仕事を40年間も続けるのは奴隷のようだ」
と、まだ働いてもいないのに嘆いていました。
私自身、就職する前は同様の不安を抱えていたこともあって、
就職先の選定の際は、「好きな仕事・やりたい仕事」を優先しましたが、
ちょっと視野が狭かったかもしれないな~と思うのは、
以下の2つのチョイスでどっちが奴隷に近いか?
ということを考えればわかります。
A:ツマラナイ仕事だが、毎日定時に終わり、給料も高い
B:オモシロい仕事だが、毎日終電で、給料は安い
この二択だったら、Aを選ぶ人のが多いかと思いますが、
「やりたい事」を追求する視点から就職活動をすると、
Aの仕事は最初から目に入らない可能性が極めて高いです。
「楽な仕事」「給料の高い仕事」
「好きな仕事」と言ってもツマラナイ雑用もあるでしょうし、
仕事でお金を貰う以上はシンドイことも多々あるかと思います。
若く情熱がある時代には、この辺のファクターに対する認識が甘くなりがちです。
どうせ仕事なんてそんなに面白いものではないのだから、
楽 & 高給という観点から仕事をチョイスして、
自由時間と資金を確保するというドライな考え方もあります。
40年間毎日定時で帰る人と終電で帰る人、
人生はまるで違うものになります。
要は、好きな仕事をしていても奴隷みたいに働かされるリスクもあれば、
好きでもない仕事をしていても、奴隷とはほど遠い楽な仕事もある、
そういった観点から仕事を見るという視点もあるということです。
そもそも40年間も働く必要はない
そもそも論ですが、この高校生は定年まで働くことを前提に物事を考えています。
今の主流の考え方に従えば、60歳で仕事を辞めるなんて甘い、
君たちが老人になる頃には、70歳定年が一般的だよ!
なんてことをいう人もいそうですが、本当にそうでしょうか?
今の世の中、低コストで生活できるだけのインフラが整っていますので、
仕事を早めに辞めてセミリタイア生活へ入るというオプションもあります。
「FIRE」という概念を知ったら、この高校生達はどういう反応を示すか?
ちょっと聞いてみたい気はしますね。
まあ、高校時代から早期退職一択で考えるのはお勧めしませんが、
早期退職・セミリタイアというオプションがあることを頭の隅に置いておけば、
人生の選択肢が広がることだけは間違いないかと思います。
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