「搾取」の定義について
「労働者は搾取されている」という場合の「搾取」の定義ですが、
厳密に言うとなかなか難しい話になるかと思います。
会社の収益に自分がどれだけ貢献しているか?
そもそも会社のインフラ・看板ありきで仕事をしている人が大半なので、
例えば、会社が100儲けた内の自分の取り分は30だ!
と主張されたところで、わかったようなわからないような話になりがちです。
ただし、社内を見渡せば、部門の収益の大半を稼ぐ辣腕営業マンもいれば、
仕事のほとんどない中間管理職もいて、
完全歩合給でもない限り、
前者は給与分以上の働きをして、
後者は給与分に満たない労働しかしていないことになるかと思います。
そこで本項では、給料以上の働きをしていると思われる人を、
会社に搾取されている人と定義したいと思います。
仕事のない中間管理職
前項で紹介した「ミスが多くすぐ休む女性」については、
入社してからずっとこんな感じですから、
給料分働いていないことは明確です。
こういった人が「会社に搾取されている」と言っても、
ちゃんちゃらおかしいという話になります。
しかしながら、同じ給料分働いていない人でも、
中間管理職のおじさんともなると話は若干異なります。
と言うのも、このオジサン達の中には、
若い頃散々安月給でこき使われて、
やっとそれなりの給料が貰えるようになったという人もいるからです。
要するに、確かにスポットベースでみれば、
暇なオジサン達は給料分働いていないけれども、
入社からの労働の累積という観点から見た場合は、
一概に給料分働いていないとは言い難く、
今は「若い頃に会社に搾取された分を回収している期間」である、
と言えなくもないケースがあるからです。
未回収のまま終わる可能性が高い
しかしながら、昨今のサラリーマン社会の傾向を見ると、
一部のきちんと出世した人以外は、
若い頃に搾取された分が回収できないケースが多々見られます。
40代でリストラされたり、
役職者にしてもらえなかったり、
役職定年で一課員に格下げされたりと、
サラリーマン人生トータルでみると、
搾取されたままで終わる人のが多いような気が致します。
この観点から考えますと、
搾取されたままでサラリーマン生活を終えるのは癪だけど、
傷口を広げない為にもなるべく早く会社を辞めて、
早期リタイアに踏み切るのは合理的な対応のような気がします。
「会社が払うもん払わないんなら、こっちも考えがあるぜ!」
というのがセミリタイアラーの本音です。
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