税金を払わない日本の富裕層という大問題
元国税調査官・大村大次郎氏の書いた
「知ってはいけない 金持ち 悪の法則」を読んだ感想です。
本書は、富裕層の必須条件は税金を払わないことであり、
それゆえ、金持ちは世襲化するのだ!ということを、
税金の専門家という視点から描いたものです。
また、経団連を悪の総本山と切って捨て、
大企業の利益を守るためだけの圧力団体と化した理由を説明します。
私も若手時代は金融機関の富裕層営業をやっていましたが、
顧客の多くは本書で取り上げられている地主・開業医が多かったですね。
また、世襲で金持ちになった人の割合は極めて高かったです。
そういうこともあり、本書の内容はしっくりときます。
普通のサラリーマンであることが馬鹿らしくなる部分もありますが、
金持ちへの税金がいかに優遇されているかを知るには良書かと思います。
サラリーマンが報われる日は来るのだろうか?
それでは不幸なサラリーマンが報われるにはどうしたら良いのか?
本書では
"この20年間で給与が下がっているのは、先進国ではほぼ日本だけ"(p190)
とし、
"いっぽう、この間に、企業は内部留保金(貯金)を増やし続け、
株主の配当は4倍にも激増させている" (p191)
と給与が上昇する余地が十分あることを指摘したうえで、
解決策は、左翼思想を排したスマートユニオンを作り、
サラリーマンが団結することだと主張します。
これが可能であれば、サラリーマンの置かれている現状も変わるかと思いますが、
実現の可能性は低いでしょうね。
普通のサラリーマンは仕事で手一杯ですから。
真のサラリーマンの代表みたいなカリスマ政治家でも現れれば別ですが、
二世政治家ばっかりの日本ではこれまた期待できないです。
やはり、難しい問題ですね。
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政府はどっかの外国に脅されてるとしか思えん。
返信削除いったいどこの国の政府なのか?
どういうプロセスでこういった税制が決まったのかの
削除本当のところを一度見てみたいです。
脅されているシーンが見られるかもしれません。