2019年3月3日日曜日

セミリタイアなんてしないで老後資金を貯める為に働くべきか?

老後に備えてお金を貯めるべきか?













老後に必要なお金はいくらか?
本当に年金だけで生活していけるのか?
これは非常に難しい問題ではありますが、
自分なりに考えてきた部分をまとめてみたいと思います。

ここでは、AさんとBさんという2人に登場してもらいます。
AさんとBさんの人生設計は以下の通りです。
AさんもBさんも60歳で2,000万円の資金を持っているのは同じです。

A: 60歳で2,000万円の貯金を持って会社を辞める。
 年間200万円で70歳まで暮らして、70歳以降は年金暮らし。

B:60歳で2,000万円の貯金があったが不安なので働く。
 年間200万円で70歳までで暮らすのはAさんと一緒だが、
 60歳から年収300万円の職に就いたので、
 70歳時点で3,000万円の貯蓄を持ったまま年金暮らしに入る。

70歳を過ぎて、AさんBさん共に身体の自由が利かなくなり、
老人施設に入らざるを得ない状況になったとします。

Aさんは貯蓄がないので、設備の良い私営老人施設に入ることはできません。

Bさんは3,000万円あったので、何とか私営老人施設に入ることができました。

多くの人は「ほれ見たことか!Bさんのが良い人生ではないか?」
と言うと思いますが、どちらの人生が良いかは単純には言えないのではないか?
というのが私の考えです。

Aさんが人生の晩年である60歳~70歳まで自由を満喫して、
それなりに人生をエンジョイしたならば、
70歳からのある程度過酷な生活も運命と思って受け入れられるかもしれません。

一方Bさんが、60歳~70歳までに好きでもない仕事をして、
やっと70歳になったと思ったら身体が悪くなり老人施設に入る。
その時にお金があったから良かった!なんて思うでしょうか?
私は思いませんね。

ただし、Bさんが60歳~70歳までそれまでの経験を活かして
充実した職に就いていれば話は全く別です。
そののちに、70歳でゆとりある老後を過ごすという一環で老人施設に入るならば
それはそれで幸せな人生なのではないかと思います。

私はこの3パターンの人生のどれが良いかと考えれば、
Aさんの人生を歩みたいと思ったということです。

どんな選択にもリスクはある。100%の正解はない!

はたして私が、70歳になったときに本当に貯金がほぼ0円になって、
身体がしんどくて老人施設に入りたいのにお金がない!
でもそれも運命!晩年は好きに過ごさせてもらったから悔いなし!と思うか、
あの時セミリタイアなんて馬鹿な事しなきゃよかった!と思うか、
それはなってみなければわからないとは思います。

ただ、私がAさん的な人生を選択した理由は2つあります。

1つは、単純にリスク選好の問題で、
自分にとってはAさん的生き方のが好ましいからというもの。
死ぬまである程度元気ならばAさん的生き方が文句なく良いですからね。

もう1つは、自分があのまま仕事を続けていたら、
精神的・肉体的なダメージを受け続けていたことは間違いないという事です。
要するに、70歳過ぎて身体がダメになっていたら、
それは仕事を辞めなかったからと思うでしょうし、
実際そうである部分は大きいと思います。

実はこの問題は自分の中で100%の自信&確信を持った
回答を持っているわけではありません。
特に、介護の実体験のない自分は、
老後の自分に対する認識、
身体の自由が利かなくなるということへの認識が甘い可能性は多々あるとは思います。

だからと言って仕事を続ける気はなかったです。
老後の事を真剣に考えるよりも、
単純に仕事が嫌だったという部分が大きかったというのもあります。

それでも、老後は何とかなると思っているし、
何とかならなきゃその時はその時、
と今ではある程度わりきっています。

これが正しいのか正しくないか?
答え合わせは20年後以降ということです。
さあ、どうなるか??
楽しみではないですが待つしかないですね。

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6 件のコメント:

  1. 私の父親は公営の特養の個室に入っていますが、運営費+食費+介護費+消耗品で年間300万円です。妻の親は民営の施設ですが、施設や職員対応は安い特養のほうがはるかに上です。

    >「ほれ見たことか!民営施設のほうが良い人生ではないか?」

    ということにはなりません。どこの施設に入るかは、その時の施設の空き具合と要介護度によります。

    >老後は何とかなると思っているし、何とかならなきゃその時はその時、と今ではある程度わりきっています。

    これはそうだと思います。
    今の老人施設入居者は
    ①自分の年金、貯金で賄う
    ②子供の支援で賄う
    ③生活保護対応
    のいずれかで、何とかなっています。
    ただ、生活保護は基準を超える年金があればびた一文もらえません。
    現在の男性の厚生年金は平均で18万円超えですから、ほとんどの人はオーバーしてしまいます。
    また公的な特養も多床型でも、介護費が嵩めば年間200万円は必要です。
    そうなると、生活保護基準は超えるが、施設入居費用まではない、要介護独居老人はどうなるか?

    >答え合わせは20年後以降ということです。さあ、どうなるか??楽しみではないですが待つしかないですね。

    ということですね。

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    1. やはり現状でも、
      "どこの施設に入るかは、その時の施設の空き具合と要介護度によります。"
      ということのようですね。
      20年後ともなればこの状況が改善されるのか、
      はたまたもっと悪くなるのかも微妙なところです。

      「要介護独居老人」は今後間違いなく増えますが、
      資力のない場合どうなるのかは自治体によって異なるようですが、
      自分はイマイチ把握していません。

      ご指摘頂いた、年間200万円~300万円の資金を確保できるかどうかが、
      1つのポイントになりそうですね。

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  2. 300万円あれば、公的特養の個室型に入所できます。健康寿命の70歳から施設に入る場合、年金が200万円あれば、年に100万円の取崩しですので、常識的に限界の100歳までなら3000万円あれば大丈夫でしょう。
    70歳時点でそこまでの蓄えがないが、年金が生活保護基準を上回る場合は、さあ、どうなるか。先の事は先送りし、思考停止するのもありです。

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    1. 70歳以降に年間300万円のキャッシュフローを確保するという目標はわかりやすいですね。その上で、年金金額の下振れリスクや特養のコストの上振れリスクを微調整していくの良いかもしれません。
      思考停止まで行かなくても、ある程度は楽観的にみるしかないポイントかと思います。

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    2. 特養については親族が入所していない場合は誤解が多いようです。今から十数年前までは、住居費や食費も無料でした。介護費の一割負担のみだったので、多くの人々が殺到し、四十万人待機までいったのです。
      最近建設されている特養は個室タイプが多く、それなりに費用が嵩むのであまり待たずに入れます。
      民間の施設は介護保健とはセットになっておらず、入居者が個別に契約する必要があり、重度になると、追い出される所もあらます。また、看取り対応は特養は全てOKですが、民間はやらない所も多いですよ。
      病気や怪我で病院に入院した場合は、これ以上治療効果がなければ追い出されます。行き先は老健センターで、半年程度リハビリ
      を受けますが、ここも回復しなければ、追い出されます。

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    3. 特養の費用は私も誤解していました。
      それなりの費用を払えばあまり待たずに入れるほうが健全のような気がします。民間施設は玉石混交のようで、自分で良い場所を探せそうな気が全くしないですね。

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