2018年1月28日日曜日

"知られたくないウラ事情「不都合な真実」〜世の中の仕組み&カラクリ"を読んで

今回読んでみて面白かった本ですが
知られたくないウラ事情「不都合な真実」〜世の中の仕組み&カラクリ
という本です。

サブタイトルが

★知らないほうが幸せだった!?★
ビジネスから日常生活まで、ブラックな日本社会を賢く生きるためのサバイバル戦術。

となっており、これだけ見ると陰謀論的ニオイがしますが、
そんなことはなく、逆にある程度知られているトピックスが多いかな?
という感じがします。

例えば、

・現役サラリーマンの9割が老後破産する!?
・マイホーム購入は狂気の沙汰!

といったあたりはお馴染みのトピックスですね。

そんな中、個人的にとても面白いと思ったのが

【自費出版】
「あなたの人生を本にしませんか?」でぼろ儲け!

という章ですね。

著者によれば、ピーク時の半分近くまで縮小した出版業界において、
自費出版の制作が一番儲かる!とのことです。
詳細は本書をご参照頂きたいですが、
出版社は1冊で200~300万円儲かるらしいですね。

著者は自費出版をする人の動機を

「内発的達成願望」を刺激されると突如として本能が行動を起こす!(p86)

と分析しています。 

結論として

「内発的達成願望」を刺激されると、退職金をつぎ込んで飲食店を開いたり、
自費出版で「自分史」づくりに走ったり-と言った人が後を絶たないわけです。

と斬って捨てます。

「内発的達成願望」自体は悪い事ではないでしょう。
私がこのささやかなブログを書いているのも
「内発的達成願望」の一つと言えるかと思います。

とは言え、これが行き過ぎると、
「自分のこれまでの立派な人生の軌跡を知ってもらいたい!」
「ここまで腕を磨いた旨い蕎麦を一人でも多くの人に味わってもらいたい!」
となってしまい、少なからぬ「投資」をする可能性があるわけです。

幸いなことに、私は本を自費出版をするほどの
たいした人生は歩んでいないことを自覚していますが、
ちょっと売り込んだら自伝の一つも書きそうな人が
前の会社で少なくとも3人くらいはすぐ思い浮かびます。

それにしても、かつての上司に自費出版した
書物を送りつけられたらぞっとするな!
なんて想像をしたのが本書を読んでの一番の感想でした。


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