2018年1月7日日曜日

100歳までお金の制約なく生活できる?

~ 100歳時代 注目される「金融老年学」
お金の制約なく生活できる期間と寿命の一致を ~
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新年から、「このままだと老後はやばいですよ!」という類のニュースが多いですね。
その中でも、ひときわ目を惹いたのが産経新聞の掲題の記事です。
特に「興味深い」のは以下のポイントです。

野村証券が行った興味深い試算がある。60歳までに1500万円の金融資産を蓄え、
2800万円の退職金を受け取ったとする。
リタイアして勤労収入がなくなる中、年率0・5%の緩やかな物価上昇のもとで
老後を過ごすとどうなるか。まったく運用しなければ、79歳で底をつく。
「低リスク・低リターン」といえる年平均1・0%の投資収益率で運用したとしても、
83歳までしか持たない-。
引用先 http://www.iza.ne.jp/kiji/economy/news/180102/ecn18010210000001-n2.html

この記事が暗に示しているのは以下のような事かな?と思います。

① 公的年金は破綻する

60歳で2,800万円も退職金が貰えるような方は、厚生年金もそれなりに貰えるでしょう。
そんな方が、79歳で資金の底がつくわけですから、
この計算の前提は「公的年金は破綻する」ということなのか思います。

② だから投資しましょうよ!

さりげなく記事にはグラフがついていますが、年5%で運用できれば、
資金は減りませんよ!ということが言いたいみたいですね。
4,300万円の資金を5%で運用すると年に215万円ものリターンがあります。
「4,300万円の資金は運用しないと79歳で枯渇」ということは、
1年当たりに使うコストの平均は 4,300万円 ÷ (79歳 - 60歳) = 226万円
ですから金額がほぼ一致します。
「公的年金あてになりませんよ!」 ⇒ 「だから投資しましょう!」
ということが暗に言いたいのでしょうね。
証券会社が「毎年の支出を抑えましょう」とか「60歳以降も働きましょう」
などというアドバイスをするわけがないですから。

不安を煽る記事には裏がある

この手の不安を煽る記事には「隠された前提」と「誘導する目的」
があるかと思います。
本記事は、「年金破綻」と「運用への誘導」かと思います。

年金破綻については、
① 年金が1円ももらえない!
② 財産がすっからかんになっても生活保護が1円ももらえない!
という時代が本当に来るか?
ということを考えてみるといいかと思います。
本当にそうなると、日本国中餓死者であふれるんじゃないですかね?
(そうだ!という人もいるんでしょうが。。。)

また、運用には当然ですがリスクが付き物です。
このご時世に20年間も5%の安定運用なんかあるんでしょうか?
そういったことを考える必要がありますね。

正直言いまして、この手の記事に踊らされているようでは、
アラフィフで無職 (= セミリタイア) なんてやってられませんよ!
と言いたいところです。



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