FIRE後にサラリーマンより働く人達
FIREについて積極的に語っている「FIREした人」の中で、
本を出版したり、各種媒体に積極的に寄稿・出演したりしている人に対して、
「Retire Earlyどころか普通のサラリーマンより働いているんじゃないの?」
という批判を目にすることがあります。
これに対しての反論として、
「FIREを実現したからこそ、
自分の好きな活動に従事できるのであって、
サラリーマンではそれは無理だし、
今が一番自分のやりたいことをやっているのだ!」
といったものが挙げられます。
FIRE後に好きなことができるのは素晴らしいが...
確かに、FIRE後に好きなことができるのは素晴らしい事かと思います。
ただ、その対象がゴルフとかゲームとか読書みたいに、
それをいくらやってもお金にならないようなものであれば、
FIREをする意味があるのは納得できるかと思います。
しかしながら、それが仕事(それなりのお金が発生するもの)であるならば、
FIREの達成を待たずして、それをやれば良いのでは?
というシンプルな疑問が出てくるように思います。
また、お金があるから仕事の選り好みができるというのは、
そういった部分はあるかと思いますが、
そもそも一生仕事をしていくつもりであれば、
25年分の生活費とかを貯めるのやはり過大ではないでしょうか?
仕事の選り好みをする為、
仕事がある程度途切れる対策をするのなら、
せいぜい2~3年分の生活費を貯めるので良いのでは?と思います。
2~3年という根拠ですが、
気に入った仕事に出会えないとか、
自分の目指す仕事と方向性が違う案件しかこなくても、
2~3年もすれば軌道修正ができるのでは?ということに基づきます。
FIRE後を突き詰めると...
FIRE後にゲーム三昧とかするのは虚しいとか飽きる...みたいな発想になると、
それでは何なら良いのか?という話になり、
それを突き詰めて考えると、やっぱり「仕事」となる気がします。
私などは、今は古典ミステリーをなるべく多く読むということに重点を置いていますが、
残りの人生ですべての古典を読み切るのは不可能であり、
途中で飽きるとか言う心配よりも、
むしろ時間が足りないという心配をしているところです。
ただ、このようなある種の「受け身」の生活をずっと続けるのはツマラナイ、
自分で何かを作り出す側に回らなければ...
となると、結局のところは仕事へ回帰する可能性はかなり高くなるのでは?
FIRE失敗のケースも、この思考回路で説明できるケースが結構あるように思えます。
「働きたくない」から「働きたい」へ
まとめてみますと、
「働きたくない」からスタートしたはずのFIREへの道が、
最終的には「働きたい」という方向性へ行くのであれば、
転職をするとか、フリーランスを目指すという方向が難易度も低く、
何も何年間も嫌なサラリーマン労働を資産形成の為にする必要はない...
という風に見えてしまうのが、FIREブームが下火になっている理由の一つでは?
と個人的に考えた次第です。
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