FIREブームが下火になった要因の一つ
昨日は、FIREの第一目的は、「嫌で辛い仕事を辞めること」で良いのでは?
という類の話をさせて頂きました。
しかしながら、FIREについて語る影響力のある人、
例えば、FIREについて語る著名な経済評論家であったり、
実際にFIREをされて各種マスコミに登場する方は、
このスタンスをとっていないことが多いように見受けられます。
実はこのことが、FIREブームが一時的に盛り上がったものの、
今現在はFIREブームが下火になっていることの原因の一つではないかと思います。
FIREに水を差す議論
FIREという概念が紹介されて多くの人の第一印象は、
「働かなくて良いなんて最高じゃないの?」
というシンプルなものだったと思います。
定年延長だったり、老後資金不足問題だったりで、
一生働かなければいけないのか?
という疑問が提起された時期とも重なることより、
早期退職というのがより相対的に魅力に映ったと思われます。
最初はこのように、
シンプルに会社を辞めれば今より遥かにマシな生活になる!
というはずだったものが、
「いやいや、仕事を辞めて膨大な自由時間にあなたは何をするのですか?」
「趣味なんて毎日やっていれば1年で飽きますよ!」
なんてことをいう人が増えたことが、
FIREブームに水を差す結果になったのでは?
という要素は結構あるんじゃないでしょうか?
FIREを諦める言い訳に使われた可能性も...
また、実際問題として、FIREの為にはそれなりの資金が必要です。
世間では、100万円貯めるのにヒーヒー言っている人が多い中、
少なくとも2~3千万円のお金を貯める必要のあるFIREというのは、
それなりの難易度が伴います。
FIREを目指そうと貯金・投資を始めたものの、
思ったより資産の伸びが鈍い場合、
「FIREしても満足の行く生活ができるとも限らないしな~」
「自分にはFIRE後の明確なプランがないしな~」
と言ったことを言い訳として、
FIREを断念するという動きもあるかもしれません。
「シンプルに会社を辞めたい」で良い
従って、FIREを目指す理由というのは、
個人的には、シンプルに「会社を辞めたい」で良い気がします。
世の中には未だにブラック企業は溢れかえっていますし、
パワハラ上司などまだまだ野放しにされています。
また、仕事のやりがいとか言ったところで、
やりがいはマネジメント層に搾取されて、
一般社員は駒として動くだけのケースが多いかと思います。
少なくとも、今の仕事の延長線上に幸福な未来がないことが明らかな状況で、
シンプルに会社を辞めても生活しているというのは、
かなり魅力的な事で、否定されるべきことではない気がするんですけどね...
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