2023年3月16日木曜日

節約系セミリタイアは”過去の仕事”と”将来のポテンシャル”の比較で考えるべき

「節約系セミリタイアは楽しい」の説得力


節約系セミリタイア生活が楽しいかについては、
それなりに楽めるという事はある程度立証されているかと思います。

例えば、資産1,000万円、年間100万円で暮らす生活を見た場合、
その生活を楽しめるか否かと聞かれれば、
実際に楽しんでいる方もいらっしゃるわけで、
工夫次第では楽しい生活になる可能性は結構高いということです。

過去のフルタイム仕事との対比


ただこの場合の「楽しい生活」というのは、
過去にフルタイムで働いていた時代との対比で語られている、
というのが明示的か暗黙的にかは別にしてあると思います。

例えば、年収200万円でパワハラ上司の元、
休日出勤・サービス残業ありまくりの会社で働いていたなら、
年間100万円で収入はUber Eatsだけだけど、
1,000万円の資産があるので多少仕事が減ってもすぐに困ることはない!
なんて環境はパラダイスかもしれません。

これらの前提条件を無視して、
普通に平均年収以上稼いでいるシアワセなサラリーマンが、
節約系生活を「単なる貧乏生活」みたいに言うのは、
ちょっと違うのではないかと思います。

フルタイム労働のポテンシャル


しかしながら、節約系セミリタイアを礼賛する側にも、
説明が若干欠けているのではないか?
と思われる部分はあります。

前述の
「年収200万円でパワハラ上司の元、
休日出勤・サービス残業ありまくりの会社」
を例にとれば、世の中こんな会社ばかりではないはずです。

転職によってキャリアアップする可能性、
あるいは一念発起で難関資格にチャレンジするなどで、
大幅に給与アップをする可能性もあるはずですが、
この辺りの可能性なりに言及しているケースも少ないですし、
そもそも何でそんな会社で働いているの?
という疑問が湧いてくることもあります。

節約系セミリタイア肯定の論理構成


上記の論旨をまとめて節約系セミリタイアを肯定する論理構成を試みると、

・節約系セミリタイアでも十分たのしめる
(例えば、資産1,000万円、年間100万円支出)

・過去の激務の生活と比較すればパラダイス
(例えば、深夜まで働く、休日出勤ありで年収200万円)

・仮に転職したととしても事態は好転しない
(居住地域の産業の問題、年齢の壁、等々)

と言ったところではないでしょうか?

ただ最後の「転職した場合」という、
自分のポテンシャルを見極めるのはなかなか難しいとは思いますが...

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5 件のコメント:

  1. 節約セミリタイア的な思想として過去未来に生きるな現在を生きろというものがあるが、セミリタイア自体が過去未来をすべてを見つめて計画する行為なので、かなり大局的な思想だと思う。

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    1. 確かに、20~30代で仕事をしないで好きな事ができれば楽しいに決まっているけど、将来が不安だからある程度の資産を貯めるまで我慢するのがセミリタイアの本道ですから、対極的な考えと言えるかもしれません。

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  2. 大局的じゃなく対極的の間違い

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  3. そうですね。
    価値観は人それぞれですから、自分が満足していれば良いと思います。
    ただ、誰しも自分の生き方は正しいと主張したいので、隠している本音は分からないですね。
    また低資産セミリタイアの人は割と若い人が多いですが、歳を取って体力が落ちてきた時に大丈夫なのか気になります。

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    1. 本音という点では、低資産セミリタイアの方々が、老後の不安が本当にないのかが気になるところです。

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