2023年3月14日火曜日

育休社員の同僚に10万円 ~ 一歩前進 or 周囲の負担増は当然の考え ~

育休社員の同僚に10万円 三井住友海上、7月から


三井住友海上が育休を取得した社員の同僚に、
最大10万円の一時期を支給するというニュースを見ました。

"三井住友海上火災保険が、育休を取得した社員と同じ職場で働く同僚に、最大10万円の一時金「育休職場応援手当」を7月から支給することが13日、分かった。育休取得で負担が大きくなる同僚に報いる。大手企業では珍しい取り組みで、育休を取りやすい環境を整備する。"  (引用元) 育休社員の同僚に10万円 三井住友海上、7月から"
私自身、育休社員によって仕事が増加した経験がありますので、
このような施策は一歩前進!ありがたい話と思いました。

育休で仕事が増加する前提?


ただし、これはちょっと考えると微妙な話でもあります。
と言うのも、育休を誰かが取得した場合、
周囲の仕事が増えるのが前提になっている制度のような気がするからです。

本来の理想的な姿としては、誰かが育休を取得した場合、
それをカバーすべく人材を補給するなり、
組織形態をいじるなりして、
残りの従業員にしわ寄せがこないようにするのが、
会社の役目のような気がします。

実際に育休によってダイレクトに仕事が増えた社員の中には、
10万円程度では全くペイしないだろうな~という人は多かったですね。

育休より時短労働のカバーが大変


もっとも、仕事のできない正社員が育休に入り、
仕事ができる派遣社員が代わりに来てみんな大喜び!
なんて特殊なケースもありました。

育休の場合、流石に代替の人材がくることが多いですが、
より問題となるのが時短労働のケースかと思います。

例えば、10時~16時といった時短勤務の場合、
朝一の緊急の仕事や時間を要する面倒な仕事は、
他の社員がカバーする前提となっています。

時短勤務の人がそこまで考えて仕事の段取りを組むとか、
残業出来る時はまとめて仕事をやるとか、
きっちり考えている人なら良いのですが、
そうじゃない人も多かったですからね...

私がセミリタイアを目指すようになった要因の一つが、
「会社は独身男性に優しくない」
というものだったので、
この手のニュースを見るとちょっと複雑な気持ちになりますね。


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2 件のコメント:

  1. この話、最初は何を言っているのかわかりませんでした。ああ、抜けた人材分を10万円で補填するからがんばってねシステムね、と理解した上で、その10万円は一度きり??と首がかしがりました。がぶ業界では、女子がほとんどをしめる部署で、ドサドサと産休・育休に入る頃合いがあるのですが、ここはおっしゃるような職員異動で猛烈カバーです。最近問題の女性医師産休・育休問題は、一般業界の50年遅れですので、かなりきびちぃことになっています。そんな絡みもあって、育成の段階から女子が絞られるのには、意味があると思っています(差別ではありません)。

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    1. 10万円は一度きりのようですし、「最大」とありますので、実際はもう少し少ない人のが多そうです。いずれにしましても、育休制度は見切り発車的な色彩は大きいと言わざるをえないのが現状かと思います。

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