オイルショック並のインパクトか?
コロナ禍における経済活動や物流の停滞に起因する物価高により、
消費者物価が目に見えて上昇してきました。
これに今回のロシアによるウクライナ進行が重なり、
エネルギー高という新しい災難が降りかかりました。
ロシアの原油生産分程度であれば、
本当のところは他で何とかなるかと思いますが、
まあ色々と各国の思惑もあるでしょうから
なかなか難しい状況なのかと思います。
いずれにしましても、今後は物価高を前提とした生活設計を迫られる可能性は大です。
4%のリターンは夢か?
株式市況も暴落の一途をたどっています。
フルインベストメントのインデックス投資で資産を構成して、
そこから4%の利回りを期待するという王道のFIRE理論については、
ギリギリの資産しか持っていない人には難しい状況になってきました。
バッファーのない状態でのセミリタイアであれば、
物価高と株安によって、
労働市場へ短期的には戻る必要性が生じる人もいらっしゃるかもしれません。
FIRE理論で私が疑問に思っていること
私が常々疑問に思っている事ですが、
例えば、3,000万円でFIRE生活をスタートして、
そこからの収益120万円(年間4%)で生活するというプランの人がいるとします。
相場の良い時であれば、3,000万円から順調に収益が生み出されるでしょうが、
相場の悪い時であれば、元本すら毀損する流れになります。
となると、相場の良い時の3,000万円と悪い時の3,000万円、
これが同じ3,000万円と扱ってよいものなのか??
3,000万円が30%程度相場下落でやられた場合、
資産は2,100万円まで減少することになりますが、
この2,100万円はいずれ相場が戻った時には元に戻ることが期待されます。
となると、これは実は3,000万円の価値がある2,100万円なんですよ!
なんてのも理屈上はあっているような感じですが、
何となく変です。
相場下落時でも、
ある程度資産に余裕がある人は泰然自若としていられるでしょうが、
ギリギリの資産でのFIREというのは、
やはり危なっかしいものがありそうです。
FIRE理論については、この辺りの切り抜け方なり、
資産価値をどう見るかについては、
どうも上手く説明されていないかな?
というのが個人的な感想で、それを証明するかのように、
今回の相場下落でも悲鳴を上げられている人が多いですね。
もっとも、この辺りを上手く説明されている人が実際はいて、
私が単に知らないだけなのかもしれませんが...
結局25倍の投資では足りんから、それプラス5年分の現金というのがよく見る論調だわな。さらに実現が難しくなっちゃってる。
返信削除プラス5年の現金がバッファーというのは、その間に相場の回復の待つみたいなイメージですかね?そうなると、確かにFIREへのハードルは高くなっていきますね。
削除