10年働いて10年休む
私が貧乏旅行を始めた20代前半くらいには、
日本で日雇い労働をしてある程度お金を貯めて、
そのお金を握りしめて海外で沈没する、
そして再びお金を貯めて海外へ...
というループ生活をしている人が結構いました。
それの変形ともいうべきスタイルで、
”10年働いて10年休む"
というのは理論的には面白いかと思いましたので、
このライフスタイルはありかどうかについて検証してみることに致します。
20代は働くが30代は働かない
【20代 - 働く】
前にも少し記載したことがありますが、
20代は大学時代の延長という部分もあり、
仕事的にそれ程責任のあるわけでもなく、
体力的にもアフター5を楽しめますので、
この10年間はとりあえず働くことにします。
【30代 - 働かない】
30代は仕事もきつくなるし、
昨今の情勢では給料が上がる保証もありません。
ここは20代で貯めたお金を握りしめて、
10年間くらい好きなことを思い切ってしてみることに致します。
それこそ「若いうちにしかできない」ことは、
30代ならまだできるでしょう。
20代で一生遊んで暮らすお金を貯めるのは極めて困難ですが、
10年分くらいならなんとかなりそうですので、
そこまでは非現実な話ではありません。
【40代 - 働く】
40代に突入する頃にはお金がなくなりますので、
10年くらいは真面目に働きます。
ただ、10年のブランクで働くのはしんどそうです。
【50代 - 働かない】
50代ともなると、自由に身体が動ける期間が残り少なくなるので、
この10年間も思い切り好きなことをしてみます。
【60代以降 - 働く & 年金?】
60代になるとお金も尽きてきますので、再び働きます。
この時点で年金がいくら貰えるか?
どの程度生活費がかかるか?
これによって老後の生活が大きく変わってきます。
あまり明るい老後が待っていないような気がします...
若年セミリタイア失敗と同じ?
上記のライフサイクルをあえて肯定的に捉えるのであれば、
「30代は無職で自由時間を満喫できる」
というのにどこまで価値を置けるか?
ここにかかってくると思います。
よく若くしてセミリタイアする人の語る、
「若いうちにしかできないこと」
みたいなものが本当に至高の価値があるものであるならば、
確かに上記の生き方はある程度肯定できますが、
実際問題、本当にそこまで価値があるのか?
どうもピンとこない部分が個人的にはあります。
40代以降は10年のブランクがありますので、
付加価値の低い労働しかできないリスクがあります。
50代に自由時間があるのは魅力ではありますが、
老後の事を考えると本当に楽しめるか疑問です。
やはり、この計画には無理があるような気がしますね。
わざわざ検証する必要もなかったかもしれませんが、
このことは若年セミリタイアで失敗するのと、
実は酷似していることに気付きます。
要は、20代でこのまま何とか逃げ切れるか?というレベルのお金で、
セミリタイア生活を始めたところ、
やはり資金面で不安ができて40代くらいから働く...
というパターンと同じということです。
このパターンでも、30代が充実したから40代で低賃金労働でも良いや!
と思えるだけのものがあれば良いですが...
という点も同じと考えると、やはりフライング気味のセミリタイアスタートは、
それなりのリスクが伴うのを再認識できるかもしれません。
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