2021年9月1日水曜日

FIREを名乗る最低金額 ③ サラリーマンの平均レベルの生活はキープ

FIREを名乗るにはせめて人並の生活を?


前項と前々項では生活保護レベルの生活をキープする為の資産額は、
年金を考慮する場合しない場合を含めて、
30~40百万円であるという仮説を立ててみました。

ただ、これは生活保護レベルということで、
人によっては、とてもFIREを名乗る水準ではないな!
と感じるかもしれません。

そこで、会社は辞めたとて、
サラリーマンの平均くらいの生活はしたいよな...
というのが一般的な感覚かもしれない!
ということでざくっと計算してみましょう。

以下のサイトにちょうど良いデータがありますので引用してみます。

"国税庁のレポート「令和元年分 民間給与実態統計調査」によれば、給与所得者のなかで正規社員の平均給与は503万円になる。ざっくりと計算すると、手取り額は年収で約393万円、ボーナスなしで考えると月収で約33万円ほどだ。"  
サラリーマン平均年収は手取りベースでざっくり400万円といってよさそうです。

1億円あればサラリーマン平均の生活が可能


年間400万円使う生活を満たすのに必要なのは、
FIRE4%ルール & 25倍ルールを適用すると、

4百万円 × 25 = 100百万円

となります。

1億円という数字は、FAT FIREを目指す場合にはこのくらい必要!
と主張しているサイトが多いようなので、
その観点から言ってもある程度納得できるところです。

40百万円がFIREの最低ライン?


ここまで展開してきた論旨をまとめますと、
FIREを名乗るのに必要な最低金額というのは、

40百万円:生活保護レベルの生活が可能
100百万円:サラリーマンの平均的な生活が可能

となります。

この辺りの水準が万人に納得して頂けるかは自信がありませんが、
数百万円の資産でFIREを名乗れるよりは、
FIREやセミリタイアに興味がない人も含めて考えると、
受け入れられやすい水準のような気は致します。

また、Retirement Earlyを30代と仮定しますと、
40百万円は頑張れば何とか手が届きそうなイメージですが、
100百万円ともなると難易度が格段にアップ致します。

それでいて、年間使えるお金は156万円から400万円へのアップですから、
ちょっと労力に見合うベネフィットは得られない印象がありますし、
そもそもお金より自由時間を大事にするFIREへのコンセプトを考えると、
サラリーマンの平均支出を目指すのはずれがある気も致します。

なので、FIREを名乗る金額の最低ラインは、
私見では40百万円程度ということに落ち着きます。

ただ、私が何を言ったところで何の影響力もなく、
異論も多々あるかと思いますので、
早いとこ偉い学者さんとか作家さんとかが、
FIREについてベースとなる説得力のある理論をまとめて欲しいですね。

今のままだと、FIREの指すものが人によって違い過ぎて、
ちょっと混乱している気が致します。

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