2021年8月31日火曜日

FIREを名乗る最低金額 ② 年金を考慮した場合

年金を考慮すれば資産取り崩し型でもOK!


前項では生活保護レベルの生活をキープする為の資産額は、
40百万円であるというザクっとした計算を行いました。

40歳で40百万円を元手にFIRE宣言、
サラリーマンを辞めた場合を考えれば、
仮に運用益を0円と見込んでも、
40百万円から毎年生活保護レベルの資産を取り崩して
(生活保護費月額13万円とすると、年間156万円)、
65歳までで39百万円を取り崩して資産残高が1百万円となっても、
年金受給金額が月13万円以上貰えるならば、
生活保護レベルの生活は生涯キープできることになります。

この観点から言っても、FIREの最低金額は40百万円というのは、
それなりに説得力を持つのでないかと思います。

運用益を考慮したFIRE最低金額は30百万円


当然ですが、上記金額は運用益を全く考慮していないので、
運用益を考えればもっと少ない金額でのFIREは可能となります。

また、65歳で資産が1百万円というのも寂しい気が致しますので、
手持資金は全額4%で運用するという条件、かつ、
65歳で資産10百万円をキープするという前提を考えてみます。

10百万円は生涯キープするものとすれば、
年間4%の収益(年間40万円)が期待でき、
年金額は月10万円程度で良くなるので、
生活保護レベルの生活をキープすることはより現実味を帯びるかと思います。

これらの点を考慮して、簡易的に作成した資金収支表が以下の通りになります。





これによりますと、必要な資金は28.6百万円となって、
セミリタイア目標設定金額でポピュラーな30百万円とほぼ一致することになります。

これでも残る違和感


上記の計算ではFIREを名乗る為の最低金額は、
40歳をベースにすると約30百万円と計算してみましたが、
20~30代でのFIREであれば、
年金が生活保護レベルまでは貰えないケースが多いと思われますので、
やはり40百万円がエントリーラインではないかと思います。

ただ、そうは言っても、これでも「生活保護レベル」ということです。

全く働かなくても生活保護レベルの生活ができるのは素晴らしい事ですが、
FIREの持つ言葉の響き「経済的独立」からすると、
本来はこれでもちょっと無理がある気がするんですよね~。

そこで次項では、「働かなくても普通のサラリーマン並の生活」
という観点からFIREを名乗る最低金額を検証してみたいと思います。

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4 件のコメント:

  1. それはただのREであってFIREをなのるには投資収益が生活費をうわまわらないといけないと思う。だからこそ20歳でもリタイアできるとして話題になっているのであるから

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    1. 公的年金も投資のリターンの一種と考えれば、
      FIREに年金を組み入れて考えてももよいのではないか?
      とは思っています。

      ただ、例えば貯金は0円だけど、年金は毎月30万円貰っている老人がFIREか?
      と言われるとちょっと違和感がありますね。

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    2. 年金をそれだけもらえるということはほぼ定年まで働くってことだからREではないよね

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    3. 給料の高い人なら定年までとはいかないでしょうが、
      確かにそれなりの期間働く必要はあるでしょうね。
      REを遅くとも30代とするとかなり困難かと思います。

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