”時間 > お金”ならばすぐ会社を辞めるべき?
FIREの目標金額を達成したらすぐ会社を辞めるべきか?
この辺りのトピックスを取り上げる方も多いです。
目標金額なり最低限生活できるであろう資金を確保した場合、
すぐに会社を辞めるべきといった意見が多いように見えますが、
その理由は以下のようにまとめられるかと思います。
① FIRE達成後の生活は予想以上に低コストで推移しているケースが多い
② 「時間 > お金」という等式が成り立つならば、
必要以上のお金を稼ぐ意味は全くない
①は巷間良く聞かれる話であり、
「こんなことならもっと早く会社を辞めれば良かった!」
という話につながることも多いです。
②の意味するところは正に正論といったところで一見正しそうに見えますが、
すべての人に当てはまるかはちょっと疑問ではないかと思いました。
この辺りを見ていきたいと思います。
使えるお金の大きさ VS 自由時間
例えば、35歳で3,000万円の貯蓄を作ることに成功、
今後は月10万円でFIRE生活を堪能することにした人がいるとします。
細かい計算は省きますが、3,000万円 × 4% = 120万円なので、
それほど無理のないセミリタイア計画かと思われます。
ここでこの方が、「ちょっと待てよ。あと5年働いて4,000万円にして、
月13万円使える生活にした方が良くないか?」
(※ 4,000万円 × 4% = 160万円、月平均 13.3万円)
という考えに至った場合、”時間 > お金"の等式に当てはめると、
この考え方は間違っていることになります。
5年間も余計に働く必要がありますからね。
ただ本当にそうなのかは、以下のファクターを総合的に考える必要があります。
A: 35歳 ~40歳まで働くのはどれだけ苦痛なのか?
B: 月10万円 → 月13万円への支出アップによる効用拡大はどの程度か?
ブラック企業でパワハラ地獄に陥っているような場合は、
Aの苦痛は著しく大きくBのメリットを遥かに凌駕するので、
35歳で会社を辞めた方が良いでしょう。
しかしながら、たまたま超楽な職場に配属されているような場合、
40歳から先の長い人生を考えた場合、
月3万円は非常に大きい金額だと思いますので、
40歳まで働いた方が良さそうです。
ただし、そもそも月に10万円も使わないよ!なんて場合は、
充実した35歳~40歳を過ごすためにはなるべく早く退職すべし!
という考えもありますので、やはり一概には言えませんね。
「私なら切りの良いところまで働く」かな?
私は実際にセミリタイア目標金額達成後もしばらく働いたのですが、
それは仕事的にそれほどしんどくなくなっていた時期だったことと、
仕事的に中途半端なタイミングだったことが大きいですね。
一部の超ミニマリスト以外にとっては、
使えるお金は多い方が良いかと思いますので、
とりあえず切りの良いところまで働くというのはありかと思います。
特に、FIRE後もバイト程度の仕事はするつもりならば、
正社員の高い給料で働いていてお金をキープした方が、
FIRE後のバイト時間が短くなって、
結果的に自由時間が増える可能性もあります。
ただ、ずるずると働いてしまうことだけは避けた方が良いですね。
辞める踏ん切りがつかなくて定年まで働くようなことがあれば、
その時は本当に「時間 > お金」を実感して後悔するようなことになるかもしれません...
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