2021年9月24日金曜日

サイドFIRE経由の完全リタイアはありか?

サイドFIRE経由の完全リタイア


完全リタイアともいうべき純粋なFIREはハードルが高いので、
FIRE用資産からの投資収益を補うべく、
自分の好きな副業やスモールビジネスを手がける
「サイドFIRE」を名乗る人が増えています。

サイドFIREは完全リタイアに比べればハードルが低く、
仕事そのものは嫌いじゃないよ、
ただ、フルタイムは忙しすぎて嫌!
という人には向いています。

実際にサイドFIREを目指したり実践している人には、
仕事に対して前向きな人が多い印象です。

ただ、とりあえずフルタイム・サラリーマンは辞めてサイドFIREへ、
その後に完全リタイアを目指すという流れはありでしょうか?
これについて検討してみたいと思います。

私なら完全リタイアの早い方を選ぶが...


物事を単純化する為に、以下の例を考えて見ましょう。
(単純化の為、途中の金利収入分は計算から排除しています。
 投資収益を複利を運用すれば実際はもっと早くお金は貯まります。)

年間200万円の支出の人がいるとして、
これをすべて投資収益で賄おうとすると、
FIRE理論の25倍ルールだと5,000万円の資産が必要となります。

この人の年収が20歳からずっと400万円で推移すると仮定すると、
毎年200万円の貯蓄が可能ですから、
25年後の45歳で資産5,000万円を達成することが可能です。

これに対抗する「サイドFIRE経由」のプランだと、
20歳から32.5歳まで働いて資産2,500万円を達成した時点で、
とりあえずフルタイムワークのサラリーマンは辞めます。

ここからは年収200万円のサイドFIRE生活を実施、
資産2,500万円を4%で運用して100万円を捻出、
労働収入からも100万円を捻出すると、
100万円は貯蓄が可能となります。

そこで完全リタイアの目安である5,000万円貯めるには、
更に25年かかりますので57.5歳になることになります。

以上をまとめると、

① 45歳までフルタイムワーカーを続けて、
 その後は完全リタイア生活に入る

② 32.5歳までフルタイムワーカーを続けて、
 その後は57.5歳までサイドFIRE生活に入り、
 その後は完全リタイア生活に入る

の2択でどっちを選ぶかということになります。

私なら完全リタイアが早い方を選ぶ


私が上記2つのうちどちらを選ぶかと言えば、
圧倒的に①となります。

まず、「サラリーマン時代に比べて労働時間も収入も半分の仕事」というのが、
ごく普通の一般サラリーマンだった自分にはハードルが高いですね。

仮にこのような仕事が見つかったとしても、
週に2~3日働く暮らしが定年間際まで働くというのは、
完全リタイアに近いセミリタイア生活を一度経験してしまうと、
かなりの重荷に感じてしまいます。

この辺りを総合的に考えますと、
サイドFIRE経由の完全リタイアというのは、
自分的にはちょっとないかな??
というのが結論になります。

サラリーマンなら40代までは収入が計算できる


サラリーマン45歳定年制とか早期退職募集などが流行していますが、
まだまだ40代まではある程度の年収予測が立てられるのではないかと思います。

なので、サラリーマンのメリットを享受しつつ、
なるべく早く完全リタイアを目指すのが、
無難な気が致します。

一方、ある程度腕に自信のある方や、
どうしても30代である程度の自由時間を確保する理由がある方は、
サイドFIREをとりあえず目指すのもありかと思います。

ただ、こうして改めて考えて見ますと、
意外とサイドFIREのハードルは高いような気がしますね...


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2 件のコメント:

  1. 副業で5年以上わたって安定的に収入を稼げる人がいったい何人くらいいるのかという話だからなあ

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    1. ご指摘の通りですね。かなりの高スペックの方が多く、再現性は難しいのではないかと思います。

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