2019年12月12日木曜日

国民皆保険制度は大丈夫か? ~ ギャンブル依存症治療に保険適用 ~

ギャンブル依存症治療に保険適用


私のセミリタイア生活において、
唯一当初計画より費用がアップしているのが医療費です。

この費用については何とか抑えようと努力はしていますが、
慢性疾患的なものは大幅な改善が見込めないでしょうから、
このコストは今後の支出を見込んでおく必要があります。

しかし、このコストをどう見積もるかはなかなか困難です。
自分の体調面の問題が一番大きいのはもちろんですが、
健康保険の自己負担割合など、制度的リスクもあります。

そんな国民皆保険制度の現状維持が疑わしいニュースが続々と出てきますが、
ギャンブル依存症の保険適用もその一つかと思います。

"厚生労働省は11日、カジノや競馬、パチンコといったギャンブルの依存症治療について、来年度から公的医療保険の対象とする方針を固めた。"  
 ギャンブル依存症治療に保険適用へ…集団治療プログラムなど対象
記事ではギャンブル依存症が疑われる成人は約320万人いるとのこと。
彼らの一部でも保険診療へ雪崩れ込んだ場合、
ただでさえ厳しい健康保険財政が相当圧迫される可能性が高いです。

しかし考えてみれば、ギャンブル依存症の大元の原因は明らかです。
パチンコや競馬・競輪・ボートレースなどが原因なわけですから、
これらの収益から拠出すべきでしょうね。

我々ギャンブルを全くやらない人間がその費用を負担するのは違うかと思います。

年金崩壊より怖いのが国民皆保険制度崩壊


ギャンブル依存症治療に保険適用をする一方、
少子高齢化にも有効性が高い不妊治療の多くは保険対象外。
また、75歳以上の自己負担を増やすなど逆方向への動きもあります。

自分が今以上に病院のお世話になりそうな年齢の時に、
医療費の自己負担割合がどうなっているか?
医療保険でカバーされる内容は?
この辺りを考えるとちょっと暗い気持ちになりますね。

どうも医療行政は納得の行かない方向性へ向かっているように思えます。


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2 件のコメント:

  1. 依存関係疾患が重くなった場合の社会的損失に比べて、
    予防的な関わりを含めた医療提供の方がよろしいということなのでしょう。ね。
    まともな精神科医療の復権が求められます。

    遺伝子検査の発達により、発病前の切除術にも保険が適用されるように
    なると聞きました。再建術はどこまで保険適応になるのでしょうか。

    世の中、未病へ食い込んでそこそこの健康を長い期間維持しようぜ方向に
    進めています。よろしいことですが、同時に国民全体の医療的リテラシーを
    上げていかねばならないと思います。

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    1. 保険適用の範囲がつぎはぎで不明瞭・不公平になっているので、
      どこかで一度整理すべきかと思います。

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