ワークライフバランスの恩恵を被っている人は少ない
世間では「ワークライフバランス」などということが叫ばれて、
就業時間が短くなったり、水曜日の早帰りを徹底する、
といった施策が発表されています。
それでは労働時間が実際に短くなった実感があるかと言えば、
個人的には全くありません。
こういった恩恵を被っているのは自分の知る限りは2つのパターンのみですね。
① 一部優良企業に勤務している方
② 時短勤務の方
①は極めて稀ですが、全社的に残業がない企業というのを聞くことがあります。
②は入社当時は実質的になかった働き方ですが、今では結構耳にします。
時短勤務の人がいると、ほぼ確実に違う誰かにしわ寄せが行きますが、
この問題は一旦置いておくとします。
上記以外の人の仕事は減るどころか増えています。
根本的な仕事量が減らない原因
それでは何故仕事が減らないのか?
自分周りで考えると以下のポイントがあります。
① 仕事の効率化を進める気が全くない
水曜日は絶対に午後6時には退社しなければいけないとすれば、
例えば平均的に午後10時まで仕事をしていた場合、
4時間分の仕事を減らす必要があります。
経営陣が無駄な会議を見直そう、この資料はいらない、
その分人員を増やそうとかしてくれれば良いのですが、
そのような話は一切聞きません。
ただ、水曜日は午後6時に帰れ!ではそもそも仕事が減るわけないのです。
結局、自宅で仕事をする時間が増えるだけです。
また、大抵は自宅で仕事をする方が効率が悪いので仕事時間は増えます。
② 人員削減の影響
昔と比べて仕事量は減っていないのに人員は確実に減っています。
当然、一人当たりの負担は増えています。
また、事務方・補佐役が正社員ではなく派遣に切り替わっている場合で、
彼・彼女が残業ができない条件で働いている場合は、
残業時間に本来事務方がやる仕事までやるパターンが多いです。
結論:労働時間は減少しない
そもそも、現状の人員体制や仕事の仕組みが
残業(サービス残業含む)を前提に成り立っているわけですから
労働時間を減らそうなんてのは無理があります。
本当にライフワークバランスを実現しようとするならば、
勤務時間:午前9時~午後5時30分 (残業無し)
有給休暇:年間20日間きっちりととる
という前提条件のもと、経営陣がビジネス規模なり仕事量を計算すべきです。
ただ、現実的には無理でしょうね。
私の関連部署では定年延長をした60歳以上の方が
普通に休日出勤・残業してましたからね。
給料半分に減らされてサービス残業って...
私にはありえない選択肢でしたね。
「人生の最晩年にまで社畜として働くというのはどういうことなのか?」
このことはもっと真剣に考えるべきだと思いますし、
本当にそれは嫌だ!ということになれば、
アーリーリタイアやセミリタイアはもっと増えると思いますよ。
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そりゃ効率化なんかしようものなら、空いた時間で他人の仕事までしなきゃならないから
返信削除そのような雇用形態である以上効率化は絶対無理だと思う。
自分の仕事以外はしてはいけない外国が羨ましいですね。
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