2018年9月19日水曜日

「定年バカ」を読んでの感想 ~ 「何もしない自由」は大事 ~

「定年バカ」を読んでの感想

本書はタイトル通り、定年に関わる俗説的な不安をぶった切る内容です。
数多くの定年本を取り上げて、
「定年後はこうあるべし!」と語るその内容について
容赦なく批判を加えていきます。
文章も軽快で読みやすいです。

本書の構成は以下の通りとなっています。

第1章 定年バカに惑わされるな
第2章 お金に焦るバカ
第3章 生きがいバカ
第4章 健康バカ
第5章 社交バカ
第6章 定年不安バカ
第7章 未練バカ
第8章 終活バカ
第9章 人生を全うするだけ

特にセミリタイア者にとって参考になるのは第3章の「生きがいバカ」でしょう。
本書で示している「何もしない自由」という考えは一考に値すると思います。
定年本の多くはリタイアしたら充実した人生を!
と行ってくるわけですが、その姿勢に疑問を投げかけます。

この辺りはセミリタイア者も同じかと思います。

そもそも「〇〇しろ!」とか「〇〇するな!」という会社員生活が嫌で
セミリタイアという道を選んでいるわけなので、
「せっかくセミリタイアしたのだから何かしなければ!」
「セミリタイアしてからがオレの本当の人生だ!」
などと気負う必要はないのです。
自然体が一番です。

セミリタイアに「趣味」「社交」「生きがい」が必要か?

私はセミリタイアの意義の第一は嫌な事をしなくて良いことだと思います。
自分にとって嫌なこととは「サラリーマンとしての仕事」でした。
そんなわけですので、仕事を辞めてから何をするかというのは二の次です。

筆者はあとがきで
" しかし「なにもしない」とはいっても、あの悪名高きテレビは観、
図書館や公園にも行っている。
そんなことは「なにかしている」うちに入らないといわれるだろうが、
いやいや、テレビはおもしろい。" (p208)
と書かれています。

そうなんです。何もしないと言っても、
テレビを見たりラジオを聞いたり本を読んだりはするでしょう。

その生活が、日々スケジュールに追われて、
いつ怒られるかビクビクしているようなサラリーマン生活よりつまらないか?
そんなことはないと思うんです。

そう考えれば、セミリタイア後のことはセミリタイア後に考えれば良い、
という考え方でよいのかな?と思います。
この辺は自分もかなりの見切り発車でしたが、
今のところはそこそこ順調かな?と思います。

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2 件のコメント:

  1. 幼稚園以来生きがいやら充実やらそんな現実にあるかどうかも怪しい物を追い求めよと永年すりこまれてるからどうしようもないだろう

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    1. 確かに意識を変えるのは相当難しいですね。
      私も平日に昼寝をしていると罪悪感を感じる時が未だにあります。

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