「なぜマンションは高騰しているのか」読了
牧野 知弘さんの なぜマンションは高騰しているのか を読了しました。
こちらの本ですが、タイトル通り、マンション高騰の理由を分析した本です。
そこで見えてくるのは、表紙裏に書かれているように、
”ごく少数の富裕層と大多数の貧困層、その中間で踏みとどまろうとする層に分断された日本人の姿である。”
といったものです。
日本中、暇人だらけ!?
本書でそうなんですか?と疑問に思ったのが、
"最近、私が感じているのは世の中「暇そうな人が多いな」ということです。"(p32)
というくだりです。
筆者によれば、国内出張の混雑具合(飛行機、新幹線、ホテル)において、
平日休日おかまいなしに観光客が増えたな~という実感を持たれているようです。
私などは、それはインバウンドでは?と思いますが、
インバウンドはせいぜい昔のレベルにもどっただけで、
増えているのは日本人の時間のある人らしいです。
筆者はこの理由を、超富裕層、富裕層が増えたからとしています。
FIREブームは下火に見えたが...
確かに数字的には1億円以上の金融資産を保有する層は増えているでしょう。
なので、FIRE的な生活をしている人も増えているのでしょうが、
国内旅行の大混雑の理由がこれらの層の増加なのか?
本当に暇な日本人が増えているのか?
ちょっと個人的な実感としてはよくわからないな~という感じです。
ただ、一時期のFIREブーム、
すなわち、普通のサラリーマンが貯蓄・投資でFIREする動きは
やや下火になっている一方で、
株高、ドル高の恩恵を受けて資産を増やし、
FIREとかいう概念を全く意識せず、
元々のお金持ちが更にお金持ちになったという人は多いんだろうな...と思います。
私なんかの感想では、
元々億単位の資産を持っていて、
働く必要のない人が普通に働くのが日本人と思っていたので、
資産家で働かない人が増えたのであれば、
私の勝手に思い描いていた日本人像も変わったのかかもしれない...
というのが私の印象ですね。
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数年前まで名古屋に住んでいましたが、名古屋はインバウンドが少なく、実ビジネスが減っているので人混みが少なくホテルも高くなってないと聞きます。日本人の金持ちも行くところは限られているようですよ。
返信削除名古屋はちょっとした穴場なのかもしれません。確かに、金持ちで賑わうのところは限られていると考えた方が自然に思えますね。
削除高齢者が増えているのですから、お金と時間のある日本人が増えているのは当然。それとは別に、資産は資産として働き続ける方々がいるのも事実ですわよね。家に居場所がないから仕事をしている人は置くとして、周りでは、40代でお子さんがあると働かない選択肢はなく、リカレントで学生でもある方が増えているかなぁという気はします。
返信削除確かに、保有資産からすると給料は「雀の涙」なのに、一所懸命働いている妻子持ちの資産家は多い気がします。独身だと話は変わるのかもしれませんね。
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