2024年7月7日日曜日

定年後は仕事なんかしなくても充実感は得られるのでは?

仕事なんかしなくても充実感は得られる


生涯現役を賛美する記事は多いですが、
これはいかがなものか?と久しぶりに思ったのが以下の記事です。

筆者は、元伊藤忠商事会長にして元中国大使の丹羽宇一郎さんです。

" 毎晩のように高級車で一流レストランに出かけて食事をしているような人でも、自身の健康に不安があったり、家族間のトラブルに心を悩ませたりしているかもしれません。家計にあまりゆとりはなくても、家族皆が健康で、たまに近所のファミレスで仲良く食事をすることに幸せを感じている人も多いでしょう。 もちろん、お金はないよりあったほうがいい。定年退職後の「第二の人生」を大過なく送るにも、ある程度の蓄えが必要なのは言うまでもないことです。 しかし、蓄えがあればあったで、それをアテにして、新しい仕事に踏み出す意欲をなくしてしまう恐れもあります。毎日、何をするでもなくぼんやりと過ごし、仕事を通じて社会と関わることもない生活から、はたして生きる喜びや充実感を得られるでしょうか。定年退職は、「お金の本質」と「本当の幸福とは何か」について考えるよい機会だと思います。"  (引用元) 定年後、「絶望の30年」を過ごす人と「幸せな30年」を過ごす人の分かれ道はここにあった…3000万人の人たちが誤解している「お金の使い方」"
著者の丹羽さんは

”仕事を通じて社会と関わることもない生活から、
はたして生きる喜びや充実感を得られるでしょうか”

と疑問を投げかけていますが、答えはシンプルです。
リタイア後に無職でも生きる喜びや充実感は得られます!
しかも仕事をして無理やり社会と関わりを持たされていた時よりもです。

定年後に充実した仕事に就ける確率は低い?


この方の主張に対しては、以下の反論が考えられます。

第一に、仕事には面白い仕事とつまらない仕事があって、
世の中には圧倒的につまらない仕事が多い!というのが私の仕事観です。

現役時代につまらない仕事しかしていない人が、
定年後に面白い仕事に就ける確率は圧倒的に低いのでは?

第二に、老害リスクです。

定年後に仕事をして、ご本人が充実した気分になるのは良いでしょう。
ただ、これが社会的に本当に役にたっているのか?

私のいた会社でも、技術を若手に伝承して頂きたい、
是非とも残って頂きたいベテラン社員はあっさり定年退職、
この人は辞めてもらいたいのだが...と言う人が定年後嘱託採用、
案の定、全く戦力になっていない人もいました。

そして最後に、定年後に仕事をしないと、
「何をするでもなくぼんやりと過ごす」
という決めつけです。

もっとも、丹羽さんのお知り合いには
「やることがなくて困っている」
「何かやらなきゃと思うんだが、何をしていいかわからない」
と言う人が多いそうなので致し方ない部分はあるでしょう。

ただ、こちらも勝手に決めつけて考えますと、
伊藤忠商事の元会長ともなれば、
お付き合いのある人はそれなりにエライ人でしょう。

65歳とか70歳以上とかでも仕事の声が掛かると思ったら掛からない、
お金はあるので単純労働的なことはする必要がない、
さあ急に暇になった...どうしよう?
といったところでは?

いずれにしても、定年後に仕事が見つからない場合のプラン、
生涯現役希望者でも考える必要はあるのでは?
とシンプルに思うだけですね...

「何をするでもなくぼんやりと過ごす」でも良い


まあそもそも論で言ってしまうと、
「何をするでもなくぼんやりと過ごす」
でもサラリーマン時代より遥かに良いと個人的には思います。

丹羽さんがおっしゃるように、
定年退職は本当の幸福について考える良い機会だと思いますが、
熟考した結果、「特に何もしないで過ごすことにした!」というのが、
一番の幸福と考える人も一定数いるんじゃないでしょうかね?

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6 件のコメント:

  1. こういう本を書く人って、仕事はうまく行って全然問題なくサラリーマン人生を送った人ですよね。そりゃ仕事以上のことは人生にないという結論になるわけです。

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    1. おっしゃる通りかと思います。この方の「仕事」と一般サラリーマンの「仕事」は別物と考えた方が良いかと思います。

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  2. 本を書く時点でほぼ普通の人じゃない経歴なわけで、そんな人の意見を聞いてもほぼ普通の人には参考にならん可能性大だから、ブログを読むべきなんだろうな。

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    1. 大会社の社長になられるような方の生き方を参考にしても...という感じですね。おっしゃる通り、参考にするなら普通の人が書いたブログとかのが良い気が致します。

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  3. 老年期でもどうあれ社会に繋がれ、という部分だけを見ていれば良いのかと思いました。ボランティアでも、自分の生活を支えるための運動でも家事でも何でも、実生活をもって生きろ!という激励かもと思いました。70代まで働いて、病を得たのちに回復し、ただただ休んでいるうちに、自分を見失っている80代もいますからね。

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    1. 社会に繋がるのが大事という前提で考えても、それを仕事に限定するのはちょっとどうかと思いますね。身近の人の役に立つ、ちょっとしたことでも良いんじゃないでしょうか?

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