プールの水を流し続けて、95万円の個人賠償
業務上のミスで個人に損害賠償請求がされるという、
身の毛もよだつニュースが配信されていました。
"川崎市教育委員会は10日、市立稲田小学校(多摩区)でプール開きに備えた作業の際、6日間にわたり水を流し続けるミスがあったと発表した。流出した水はプール約6杯分の約2200トンに及び、損害額は約190万円。市教委は、作業を担当した30歳代の男性教諭と上司の男性校長に過失があったとして、損害の5割にあたる約95万円を2人に請求した。" (引用元) “市立小プールの水、6日間流し続けて損害190万円…市教委は校長と担当教諭に半額請求"
仕事をミスした結果、その損害が個人に請求される...
これはオソロシイ話ですね。
仕事に従事するだけで高額の賠償金リスク
私がこのニュースを見ての率直な感想は2つです。
一つは、仕事でミスをしたらその損失を個人が被るのならば、
そんな仕事はそもそもやりたくないということです。
世の中には、責任の重さと給与のバランスがとれない仕事が多いです。
セミリタイア民の大好きなUber Eatsのバイトも、
交通事故のリスクを考えると割にあわないような気がします。
(保険である程度リスクはカバーできるでしょうが...)
もう一つは、仕事のミスは個人で被らされるけど、
仕事で目覚ましい成果をあげても、
その成果は個人に還元されないだろうということです。
ミスは個人、でも利益を上げたら会社が持って行く、
こんな理不尽な話はないですね。
責任負いたくないので早期退職
前述の川崎市のプールのケースでは、
どうやらシステム的に水が流れる続けるのを感知できなったようです。
自宅の風呂でさえ、栓が抜けていたら自動感知でお湯が止まるのに!です。
詳細は記事だけからはわかりにくい部分はありますが、
個人的にはこのようなシステムのないプールを管理する立場というのが、
非常に気の毒でならないといったところです。
私が早期退職を決意した理由の一つというのも、
ミスが生じる可能性が高い体制になっており、
実際にミスが起こったら私一人の責任になるというのがありました。
まあ、私はこういった責任を負うのが嫌で早期退職しましたが、
仕事を続けたい方も、最悪の事態が生じた場合、
個人的にどういう責任を負うのか?
というのを考えておいた方が良い気がしますね。
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公務員てむちゃくちゃ怖い仕事だな。業務で意図せずにだれかに損害与えてしまう機会はむちゃくちゃ多い仕事だと思うが、それで個人賠償責任を負わなきゃならないとなると、ほぼなりていなくなるんじゃなかろうか?
返信削除公務員は仕事内容によっては扱う金額も大きいので、この手のリスクは高い気が致します。しかも、「公金を無駄にした」ともなれば、個人賠償する理屈もあるかのようにみえてしまいます。この辺を慎重に考える人がでてくると、志望者が減少する可能性はありますね。
削除しかし教育委員会も公務員だから自分の首を絞めることになりそうだな。今後自分らもミスが怖くて仕事できなくなるんじゃないか?
削除これが一つの前例になるでしょうから、同様のミスが生じた場合、個人負担というケースが増えそうですね。
削除このプール水垂れ流し問題は、うるさい「公金無駄にしやがって」組を黙らせるためにも一言発表という感じがしなくもありません。川崎というのもキナクサです。モラハラレベルと思います。
返信削除おっしゃる通り、お咎めなしだと、それはそれで騒ぐ一団はいそうですね。そういったクレーム対策なのかもしれません。
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