独身高齢者の最後
私は50代半ばということで、いわゆる終活には早いのですが、
常々疑問に思っていることがあります。
それは親兄弟・親戚などが一切いない天涯孤独の高齢者が孤独死した場合、
一体誰がどのように後処理をするのだろうか?
ということです。
万一このような事態に陥っても、
専門家が後処理してくれるような体制作りは必要だよな...
ということで、おひとりさまの死後事務委任 と言う本で勉強しました。
死後事務委任費用は100万円程度
本書は成年後見制度や遺言などについての解説、
香典の取り扱いなどの実務についての説明も豊富ですが、
私が気になったのは、実際に死後事務委任をお願いするといくらかかるのか?
というポイントです。
本書では一つの例として、行政書士の見積もり額が提示されています。
それによると、行政書士への報酬部分は104万円、
葬儀費用や住居費未払分の精算が186万円となっており、
死ぬときには296万円程度はもっておく必要のようです。
自分が亡くなった時に、その後処理を100万円程度でやってもらえるのは、
まあそんなものかな?という感想を持った反面、
その細かい内訳をみるとちょっと高いかも?と思う部分もあります。
例えば、遺言執行報酬の30万円はプロフェッショナルに仕事を頼むで当然としても、
クレジットカードの解約・清算が4万円、
インターネット契約の解約・清算が2万円、
住民税の清算が2万円、等々と、
細かく見ていくとちょっと高いかも?という部分も...
ただ、こういった叩き台的なものがあると、
終活へのイメージはつきやすいので参考にはなりました。
今後のサービスの拡充に期待
まあ、自分が独身でも兄弟と仲が良く甥っ子姪っ子とかと馴染みであるなら、
彼らに最後の面倒を見てもらい、その代わり幾ばくかの遺産を残す、
なんてのが理想かもしれませんが、
そういう人が一切いない人もこれから増えるのでは?
そういう意味では、この手のサービスも増えて、
どこに頼めば良いのかとか相場はどのくらいなのか、
そういったことが整理されてくるような気は致します。
私個人の気持ちとしては、最後に行政とか大家さんとか、
そういった人達に迷惑をかけずに旅立ちたいとは思いますね。
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300万円の内訳で「入院費の清算 48万円」「葬儀関連 50万円」が含まれているので、この辺りは相当個人差があるところかと思います。私も100万円程度あれば何とかなると思っていましたが、細かくチェックすると足りないかもしれないな...という印象を持ちました。
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