体調が戻らず閉業の床屋
先日、趣味である東京都内の神社巡りをしていて、
古い寂れた商店街を歩く機会がありました。
たまたまだと思うのですが、
閉業して廃墟チックになった床屋さんを立て続けに見ました。
1軒は「休業していましたが、体調が戻らず閉業します。
今までありがとうございました。」
といった貼り紙がしてありました。
もう1軒は「体調不良により休業中」となっていましたが、
日付が5年くらい前になっており、
建物は人が住んでいる気配もないので廃業したのでしょう。
こういった貼り紙を見ると、
自営業の引退時期の難しさというものを感じます。
経済的に問題ないのなら良いですが...
自営業ですと、国民年金しか入っていないケースも多いでしょう。
となると、引退後は老後に働かないで済むだけの資産が必要ですが、
これだけの資産があるのかどうか...
体調不良で予期せぬ引退を迎えたとしても、
経済的基盤があれば問題はありませんが、
十分な資産がない場合はかなり困ることになります。
定年&厚生年金のあるサラリーマンの強み
そういう意味では、定年があって、厚生年金もあるサラリーマンであれば、
住宅ローンのような負債が残っていない限り、
年金支給まで持ちこたえれば一応は逃げ切れるでしょう。
まあ、リストラや会社倒産といったリスクはあるものの、
自営業やフリーランスに比べれば、
とりあえず文句も言わず働いてれば何とかなるという安心感はありますね。
ただし、60歳とか65歳まで働くのが本当に自分にとって良いのか?
多くの人はこの点についてはあまり深く考えずに、
定年なり定年延長なりを区切りとするわけです。
でも65歳で実際に仕事を辞めて、
いきなり虚しさとかが襲ってくることはないのか?
私なんかはそんなことばかり考えてしまうのですが、
世間一般ではどうなんでしょうか?
そんなことを考えながら、炎天下、ボーっとしながら歩いていました。
これは子供がいる人の話でしょうね。
返信削除でも自分の子供を持つのが無理だと悟った時には、
フルタイムで働いて
使いきれない資産を蓄えたところで
子孫に相続できずに
死後に国庫もしくは甥姪に取られてしまうので
むしろこれ以上働き続けることに
虚しさを感じてしまうから、
早期にセミリタイアもしくは完全リタイアを
選ぶ人のが合理的なような気もしますが・・・
ファミリー経営風の床屋さんですから、ご指摘の通り、子供のいる人の話かと思います。一人、もしくは夫婦のみであれば、体調を崩す前に計画的に閉業へ向かえる確率が高くなるのはその通りかと思います。
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