2022年1月30日日曜日

「誰でもFIREできる」は本当か? ② そもそも誰でもできるものに意味はない

具体的な数値目標で印象が大きく変わる


今現在、FIREの解釈が個々人によって大きく異なるので、
「誰でもFIREできる」
という発言をした場合、
FIREの定義が重要だという話を前項で致しました。

「0円でもFIRE可能」という立場なら、
誰でもFIRE可能はそりゃそうだろう!となりますが、
「30歳までに1億円貯めるのがFIRE」という立場であれば、
誰でもFIRE可能と言うと、かなりのうさん臭さを感じます。

ただこれが例えば、
「40歳までに3千万円貯めるのがFIREのエントリーライン」
というスタンスであるのならば、
何とか”誰でも感”が出てきますし、
FIRE後も4%ルールに従えば月額10万円の資金が捻出できるので、
一般的なFIREのイメージに近づくのではないかと思います。

それでも「誰でも」にはならないでしょう


20歳でFIREを志し、40歳までに3千万円を貯めるのが目標であれば、
毎年150万円を貯めれば良いので、
FIREへのハードルはそれ程高くないかと思います。

毎年150万円となると20代は厳しいかもしれませんが、
20代は毎年100万円、30代は毎年200万円と考えると、
ある程度順調にキャリアアップできれば難易度はそれ程高くないかと思います。

しかしながら、就職氷河期等の理由により、
うまくサラリーマンとしてのキャリアをスタートできなかった場合、
40歳まで初任給レベルの給料が継続するリスクも多々あるので、
人によってはかなりのハードルになるかもしれません。

「誰でもFIREできる」という論陣を張る人の中には、

・それだったら資格をとって給料アップの転職をする
・いっそ海外に活路を見出す

といった類のことを言いますが、
これが「誰でもできる」かというとなかなか難しいかもしれませんね。

理由あって地元を離れられず転職もままならないとか、
難易度がそれなりの資格であれば誰でもは受かりませんし、
まして「海外に活路」というのは理屈はわかってもどうしたらよいか...
ということにもなりかねません。

この辺の事情を考慮すると「誰でも」とはならないと思います。

そもそも誰でもできるものに意味はない


それでは私が上述のような「誰でもFIREできる」
という論陣を張る人の意見に反対かと言えばそうではありません。

むしろ、資格をとってキャリアアップするとか、
日本が本当にオワコンだと思うなら海外で働けば良いというのには、
全面的に賛成致します。

ただこういったアクションは誰でもはできないでしょう。
そして、誰でもできることではないからこそ、
キャリアップで給料も上がってFIREが近づくわけです。

この辺りのことは、それなりの難易度はありますよ!
ときっちり説明した方が親切ではないか?
ということは思いますね。

今まで言ってきたことをまとめるとすると、

誰でもではないですが、きちんとした道筋で努力をすれば、
FIREできる確率はかなり高くなると思いますよ!

ぐらいが正論ではないかと思いますね。

4 件のコメント:

  1. 5分ですべてわかる○○シリーズ全10巻みたいなもんだな

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    1. そんな感じになってる気もしてきました。

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  2. こんばんは。

    最近はFIRE、FIREって騒ぎ過ぎじゃないかと思うのですが、いかがでしょうか?今週の朝日新聞にもFIREの事が掲載されていました。私にはそんなに凄い事とは思えません。

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    1. 私もそんなに凄い事だとは思いませんが、
      定年延長とか一生働くとかの反対と考えれば、
      魅力的と思う人、反対する人、
      とりあえず耳目を集めるので取り上げている気がします。

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